takahiro tsukahara

takahiro tsukahara

記事一覧

大きくなったサッカー少年たち

2019年3月22日(金)、サッカーのキリンチャレンジカップ2019対コロンビア戦を、日産スタジアムにて観戦した。実際にスタジアムでサッカー日本代表の試合を観戦したのは初…

3

タクシーで家に帰る。

タクシーで家に帰るとき、というか到着するとき、皆はどうやって運転手に伝えるのだろうか。 目的地が駅とか分かりやすい建物、商業施設とかだと、その前まで来たら、どち…

5

『カレーが辛かった』

X JAPANのYOSHIKIがかつて、カレーが辛くてライブのリハーサルから帰ってしまった話ではない。 カレーが辛かった。たったこれだけの理由で、僕は昔から嫌いな食べ物が「カ…

7

束の間の無法地帯と、世間知らずのボク

突然だが、僕は高校を卒業して、一年間浪人した。 理由は簡単で、大学受験に全て落ちたからだ。当時(というか今も)僕は、あまりにも世間知らずだった。 たまたま中学受…

3

パリが好きだった人と、もう二度と会えないかもしれない話(後編)

そんな風にして、髪を切る時はいつもその代官山の美容院に行くことにしていた。 ちなみにその人は、とても物静かで、芯が強く、太い人だった。そして何より、美容師という…

2

パリが好きだった人と、もう二度と会えないかもしれない話(前編)

2017年8月末付けで、新卒から7年と5ヶ月お世話になった会社を辞めた。今月から新しいことを始めてみようと思って、今これを書いている。 フランス、とりわけパリが好き…

1

大きくなったサッカー少年たち

2019年3月22日(金)、サッカーのキリンチャレンジカップ2019対コロンビア戦を、日産スタジアムにて観戦した。実際にスタジアムでサッカー日本代表の試合を観戦したのは初めてで、試合を観戦している最中にとある思いが胸に去来したので、今この文を書いている。ちなみに試合は0-1で惜しくも負けてしまった。

席は「SAMURAI BLUE SEAT」という二階席だったのだが、一列目だったので前に人もおら

もっとみる

タクシーで家に帰る。

タクシーで家に帰るとき、というか到着するとき、皆はどうやって運転手に伝えるのだろうか。

目的地が駅とか分かりやすい建物、商業施設とかだと、その前まで来たら、どちらともなく「じゃあこの辺で、、、」みたいになると思うのだが、家だとそうはいかないことも多いと思う。

自宅の前にこれといった目印もないし、周りの他の家とパッと見で大きな違いもないし、だいたいタクシーで帰るときは夜中が多いので、暗くて分かり

もっとみる

『カレーが辛かった』

X JAPANのYOSHIKIがかつて、カレーが辛くてライブのリハーサルから帰ってしまった話ではない。

カレーが辛かった。たったこれだけの理由で、僕は昔から嫌いな食べ物が「カレー」だった。これを言うとかなり驚かれる。おそらくカレーが嫌いな男なんてほとんどいないだろう。

僕が子供の頃は、星の王子様カレーがあった(今もあるのかな?)。小さい頃、この星の王子様カレーが辛くて食べられなかった。朧げだが

もっとみる

束の間の無法地帯と、世間知らずのボク

突然だが、僕は高校を卒業して、一年間浪人した。

理由は簡単で、大学受験に全て落ちたからだ。当時(というか今も)僕は、あまりにも世間知らずだった。

たまたま中学受験において受験した全ての中学校に受かり、そのまま六年間、将来のことをろくに考えもせず、とりあえず高校を卒業したら大学に行くのが当たり前なんだ、くらいに思って生きていた。振り返れば、当時から将来を見据えて計画を立てて行動していた友人たちを

もっとみる

パリが好きだった人と、もう二度と会えないかもしれない話(後編)

そんな風にして、髪を切る時はいつもその代官山の美容院に行くことにしていた。

ちなみにその人は、とても物静かで、芯が強く、太い人だった。そして何より、美容師という職業に誇りを持ちながらも、その商業性と自身の求めるスタイルの中で、いつも葛藤していたように思う。

これは彼とは別の、友人の美容師が言っていたことなのだが、美容師とお客さんとの関係は、場合によっては何十年と続くこともあり、それこそ学校の先

もっとみる

パリが好きだった人と、もう二度と会えないかもしれない話(前編)

2017年8月末付けで、新卒から7年と5ヶ月お世話になった会社を辞めた。今月から新しいことを始めてみようと思って、今これを書いている。

フランス、とりわけパリが好きだった美容師の方がいた。彼は僕よりおそらく10歳くらい年上で、長らく吸っていたタバコを辞めた人だった。タバコを辞めてから一度だけ吸いたくなったことがあったそうで、それは東日本大震災の後、世の中の理不尽さと自分の無力さに対して非常に

もっとみる