大きくなったサッカー少年たち
2019年3月22日(金)、サッカーのキリンチャレンジカップ2019対コロンビア戦を、日産スタジアムにて観戦した。実際にスタジアムでサッカー日本代表の試合を観戦したのは初めてで、試合を観戦している最中にとある思いが胸に去来したので、今この文を書いている。ちなみに試合は0-1で惜しくも負けてしまった。
席は「SAMURAI BLUE SEAT」という二階席だったのだが、一列目だったので前に人もおらず、とても観戦しやすい(そして酒の飲みやすい)素晴らしい席だった。チケットを取ってくれた友人に感謝している。
で、観戦中に何を思ったかと言うと、テレビでよく見ていた選手たちは皆、サッカー少年がそのまま大きくなっただけなのかもしれない、ということだった。
もちろん最初は皆サッカー少年で、そこから中学高校、ユースなどで経験を積んで、プロになった選手たちであり、中には香川選手や乾選手などのようにヨーロッパのトップのリーグでプレイした(している)経験のある選手もいる。そんな選手たちに対して「少年」と言う表現を用いるのは失礼かもしれないが、素直にそう思ってしまったのだ。
ちなみに俺は、中学と高校の6年間、バスケットボール部に所属していた。大学ではやらなかったけれど、一応6年続けたのでバスケ経験者と言っても良いと思う。俺自身はそんなにうまくはなく、またチームも強くはなかったけれど、まぁ今となっては青春の良き思い出である。
そして、これは大変おこがましい事なのだが、サッカー少年であった彼らと、弱小チームとは言え当時の俺らなりに一生懸命バスケをしていた俺たちに、果たしてどのような違いがあるのだろう、と考えてしまったのである。もちろん努力の質と量、先を見据えた一つ一つの行動など、その全てが異次元であることは百も承知なのだが、その根本にある思いというか、感情みたいなものに大差はないのではないか、とそのように感じてしまったのだ。
どこから差が出てしまったのだろう、などと悲観しているわけではない。ただ、そんな気がした、というだけのことだ。
スポーツ選手というのは素晴らしい職業だと思う。先日のイチローの引退もそうだが、スポーツ選手が観衆に与える感動はとてつもないものだと思う。また、俺みたいに勝手に自分と重ね合わせて見ている人も中にはいるだろう。そういうのもありなんじゃないかと思う。心の中でどう感じて見ようが、その人の勝手だからだ。
とまぁ昨日の夜、観戦後の帰路でふと思ったことを、本当は昨日のうちに書き留めておこうと思ったのだが、頭の整理ができずに今になった。
また機会があれば、スタジアムで観戦したいと思う。
ちなみに俺はバスケをやっていたと言ったけど、今でこそ野球もサッカーも女子部が学校に普通にあるけれど、以前は今ほどなかったと思う。そんな中、バスケは最初から男女ともに部活があるのがほとんどなので、実は国内でのプロリーグの盛り上がり以上に競技人口が多いスポーツなのである。
そのバスケットボールも、男子はかなりレベルが上がってきていて(渡邊選手や八村選手などアメリカで普通にプレイする選手が出てきている)、それこそ俺が中学や高校の頃に比べたら代表戦も非常に面白い。国内のプロリーグも徐々に人気を上げてきており、そして、今年の8月31日から上海で開催されるバスケットボールのW杯にも出場することが決まった。
今のところ現地での観戦予定はないが、少なくともテレビでは観戦するだろう。そしてまた、その際に勝手に自分と重ね合わせながらこう思うのかもしれない。彼らも昔は、どこにでもいるバスケ野郎で、それがそのまま大きくなったのかもしれない、と。
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