上野 敬裕

陸上競技に携わるお仕事をしております。

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最近の記事

2024大阪国際女子マラソン

プロローグ 昨日、2024大阪国際女子マラソンの記者発表がありました。 今大会は、パリ五輪女子マラソン代表一枠の切符を、目指す戦い🔥 派遣設定記録2時間21分41秒突破を目指して参ります。 私は、前回大会に引き続き、海外招待選手・海外ペースメーカー招聘と、ペースメーカー制御バイクディレクターとして、今大会に参加させて頂く予定です。 今大会の見どころ 派遣設定記録2時間21分41秒突破なるかが、最大の焦点になりそうです。 可能性があるのは、松田 瑞生選手【ダイハツ】、

    • 独立記念日

      昨日、12/1は、私にとって節目の一日。 会社員ではなくなった日です。 正確に言えば、会社員→無職に=独立といった状況でした。 けして独立したくて会社を辞めたわけではなく、辞めざるをえなかったというのが正しい状況かもしれません。 たくさんの人が離れていき、残ったのはわずかなお金と、私についてきてくれた岸川選手。二人で、神奈川県内の市営競技場からの再出発でした。 先のことを考える余裕はなく、結果を残さなければ、岸川選手の選手生命が終わってしまう、とにかく一日一日、一戦一戦

      • 乾坤一擲

        大宅楓選手【大東建託パートナーズ】の近況報告です。 短いオフを終えた大宅選手は、2024シーズンに向けての準備に入りました。 この時期は、ゆっくりのんびり、故障に気をつけながら、練習の継続に重点を置いています。 駅伝に左右されない、グローバルスタンダードのトラックランナーの育成。 400m/800mランナーの3000mSCでの世界挑戦。 陸上ライターの寺田さんが、大宅選手の挑戦を、「乾坤一擲」と名付けて下さいましたが、今一度、我々の挑戦の意味を考えています。 800

        • MGC女子展望

          いよいよMGC開催 いよいよパリ五輪マラソン日本代表選手選考競技会のマラソングランドチャピオンシップ(MGC)が、10/15㈰に開催されます。 パリ五輪に向けて、結び前の大一番。 今回のnoteでは、女子の展望について纏めてみました。 ご一読頂けましたら幸いです。 カギは休養とピーキング 前回大会(2019年9月のMGC)で代表の座をつかんだ前田穂南選手(天満屋)、鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)、2020年3月の名古屋ウィメンズマラソンで、代表入りを果たした一山麻

        2024大阪国際女子マラソン

          遥かなる42.195km

          1 驚異の世界新記録 先日、行われたベルリンマラソンで、ティギスト・アセファ選手が、従来の2時間14分04秒を2分11秒上回る、2時間11分53秒の世界新記録を樹立しました。 アセファ選手は、大阪国際女子マラソン業務でお世話になっている、ジャン二氏(イタリア人で、ニューヨークシティマラソン2位になったこともある元・マラソンランナーの代理人)傘下のアスリート。 2023ベルリン前の持ちタイムが2時間15分37秒だっただけに、世界記録更新の可能性はあったと思いますが、まさか

          遥かなる42.195km

          NAGASEカップ

          明日、国立競技場で開催されるNAGASEカップに、関東学院大学陸上競技部から12名の学生が出場します。 NAGASE CUP – WPA APPROVED COMPETITION NAGASEカップは「日本陸連公認の部」と「パラ公認の部」からなるインクルーシブな競技会で、トップアスリートから、日本陸連に登録する中学生以上のアスリートが、障害の有無にかかわらず、出場できる競技会です。 ※インクルーシブとは インクルーシブの意味は、「すべてを包括する、包みこむ」ことです。

          カナダからのリスタート

          3年ぶりの海外遠征 6月下旬、大宅楓選手【大東建託パートナーズ】のHarry Jerome Track Classic2023への出場が内定し、2020年以来、3年振りの海外遠征に行くことになりました🇨🇦 半分出場は諦めていた今大会。WORLD ATHLETICS コンチネンタルツアーブロンズラベルの競技会ですから、出場したいと言って、出れる競技会ではありません。 しかしながら、一縷の望みを持って、吉報を待ち続けていました。この機会を逃したら、今後、こうしたチャンスは、

          カナダからのリスタート

          3000mSCトレーニングin栃木

          マネジメント契約させて頂いております、赤羽有紀子さん【城西大学女子駅伝部コーチ】のご縁で、栃木県スポーツ振興課様、カンセキスタジアム様のご協力の下、大宅楓選手【大東建託パートナーズ】の3000mSC実戦トレーニングを行いました。 昨日から、水濠、大障害をご準備頂き、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです🙇 カンセキスタジアムは、国内では稀少な、『内水濠』の陸上競技場。アメリカ、ヨーロッパでは、内水濠が、スタンダードになっていますので、大変貴重な機会になりました✨ カンセキス

          3000mSCトレーニングin栃木

          エージェントのお仕事

          世界陸連公認エージェント Hola!! 何年ぶりかのスペイン語圏内での業務がスタートしています。 お国柄もあってか、小さなアクシデントが多発。 しかしながら、帯同スタッフは、経験豊富。アメリカ、日本のバックオフィスからのサポートはありますが、基本、彼女が現場で判断して、乗り切っています。 思い返せば、彼女と出会ったのは、彼女が学生の時。 「将来、エージェントとして活動していきたい」と夢を語っていた彼女。 紆余曲折ありましたが、今年、WA(世界陸連)公認エージェントの資

          エージェントのお仕事

          第42回大阪国際女子マラソン

          プロローグ 第42回大阪国際女子マラソンが終了しました。 序盤からアクシデントがあったり、強風・寒さの悪コンディションの中ではありましたが、上位3選手の実力は、記録以上にあるように感じました。 TV画面越しで見ているのと、一番近くで見ているのでは、どうしても温度差が出てしまいますね。 個人的には、瀬古さんが仰っているように、安藤選手@ワコールの評価は、もう少し高くても良いと感じました。 ペースメーカー制御バイクディレクター 3年連続で、ペースメーカー制御バイクディ

          第42回大阪国際女子マラソン

          2023大阪国際女子マラソン個人的展望

          いよいよ大会まで、残り3週間を切りました。 参加選手の皆さんは、長い距離のトレーニングを終え、少しずつ調整期間に入る時期ではないでしょうか。 今大会、私は、外国人選手招聘担当&ペースメーカー制御バイクディレクターとして、関わらせて頂いておりますが、諸々、守秘義務がありますので、核心に触れることはできませんが、差し支えない範囲で、2023大阪国際女子マラソンの展望を纏めてみました。テレビ観戦のお供になれば幸いです。 強力な外国人選手今大会のテーマは、2時間20分突破 交渉

          2023大阪国際女子マラソン個人的展望

          2023大阪国際女子マラソン

          本日、2023大阪国際女子マラソンの記者会見がありました!! 今大会は、3大会ぶりに海外招待選手を招聘🌎 僭越ながら、私は、海外招待選手、海外準招待選手、外国人ペーサーの招聘業務を担当させて頂いております。 大会は、WAが認定するプラチナラベル大会に✨ プラチナカテゴリーの選手招聘は、本当に大変で、一時はどうなることかと思いましたが、何とかこの日を迎えることができました。 サポートさせて頂いているザヤ選手は、久しぶりの日本のレースになります。大阪に向けては、極寒のモン

          2023大阪国際女子マラソン

          50歳を迎えて

          はじめに本日、12月13日は、私の誕生日。 50歳になりました。 中学生くらいの頃は、50歳というと、おじさんというイメージがあって、自分が50歳になる姿は想像できませんでしたね。 陸上競技の世界に入ってからは、30数年。 50歳を契機に、今までの自分の陸上競技年表を纏めてみましたので、よかったら、ご覧下さい。まだ私のことをご存知ない方は、こんな人なんだなと思って頂けましたら幸いです。 陸上競技年表◇誕生 1972年12月13日、千葉県船橋市で生まれる ◇中学時代 船

          50歳を迎えて

          敗戦から学ぶこと

          昨日は、高松のナイタートライアルin屋島という競技会に行ってきました。 一年生の小川君が、関東インカレ1500mの参加標準記録を狙いたいとの希望でしたので、この週に、良い競技会がないか探していたわけです。 季節柄、ほとんどのチームが駅伝にシフトしているこの時期。 なかなか適当な競技会がなく、困っていたところ、1500mの中学記録保持者・川口峻太朗選手@洛南高校が、エントリーしているという情報を得て、小川君を出場させることにしました。 洛南高校さんと言えば、近年、三浦龍司

          敗戦から学ぶこと

          第三回大会開催に向けて

          プロローグオリンピアン・田中希実選手【豊田自動織機】の電撃参戦もあり、大いに盛り上がった2022シーズンイン岩国。 『陸上競技界の地方創生』、『選手の発掘、育成、再生』をテーマに、2021年、全くのゼロベースから、岩国市様、岩国市陸上競技協会様ら、たくさんの方々のご協力の下、新たな競技会を立ち上げましたが、この度、第三回大会を開催することが、決定しました❕ 日程は、前回、前々回大会同様、4月第二週の日曜日を予定。 (2023年は、4月9日) 来週あたりから、準備に向けての

          第三回大会開催に向けて

          2022年シーズン終了

          先日の全日本実業団陸上3000mSCをもちまして、大宅楓選手【大東建託パートナーズ】の2022年シーズンが終了しました。 今年は、1月に体調を崩した後、何とか修正を重ねて、シーズンインに間に合わせ、その流れで、日本選手権を戦うことになりました。 最大の目標だった日本選手権は、入賞まであと一歩の9位。 本当に悔しい結果でした。 そのいっぽうで、東京選手権2連覇、ホクレンディスタンス千歳大会2連覇など、嬉しい出来事もありました。バセドウ病の手術後、年々、着実に、トレーニング

          2022年シーズン終了