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第42回大阪国際女子マラソン

プロローグ

第42回大阪国際女子マラソンが終了しました。

序盤からアクシデントがあったり、強風・寒さの悪コンディションの中ではありましたが、上位3選手の実力は、記録以上にあるように感じました。

TV画面越しで見ているのと、一番近くで見ているのでは、どうしても温度差が出てしまいますね。

個人的には、瀬古さんが仰っているように、安藤選手@ワコールの評価は、もう少し高くても良いと感じました。

ペースメーカー制御バイクディレクター

3年連続で、ペースメーカー制御バイクディレクターとして、レースに参加させて頂きましたが、前回、前々回との違いは、

・男子ペーサーではなく女子ペーサー
・ペーサーが引く距離は、42キロまでではなく、30キロまで
・指示が日本語→英語

といった状況でした。

ペースメーカー制御バイク

今回、第一集団のペーサーは、マーガレット選手@コモディイイダ、オマレ選手@ユー・エス・イー、デイジー選手@ケニアの3名。

特に、日本の高校を出て、日本の実業団チームに所属されているマーガレット選手の存在は、心強かったですね。強風の中、本当によく頑張ってくれました。

デイジー選手は、25キロ過ぎから、若干きつそうでしたが、魂の走りで、何とか予定の30キロまで、頑張ってくれました。

プロとは NN Running Teamの凄さ

今回の大阪国際女子マラソンのテーマは『2時間20分切り』
海外選手招聘担当の我々としては、そのテーマに沿って、選手招聘していくわけですが、以前のような人数を招聘できないことから、確実に走ってくれるだろうと思われる選手を抱えているエージェントとの信頼関係が大切になってきます。

真っ先に頭に浮かんだのが、ヨス・ヘルメンス氏率いるGlobal Sports Communication。
当初、4月のマラソンに合わせていた、2選手の出場を快諾して下さり、「出す以上は、しっかりトレーニングさせるからね」とコメント頂きました。

日本人関係者の中には、「どうせ遊び半分で来ているんでしょ」という的外れなことを言ってきた方もいましたが、彼らの本気度は、事前のやり取りで、はっきり感じ取ることができました。
「ゴールシーンをできるだけ早く、NN Running TeamのSNSに掲載したいから、新聞社の方に頼んで欲しい・・・」その言葉を聞いて、相当自信があるのだなと感じましたし、いいトレーニングが積めたことも想像できました。

最近、日本でもプロランナーの方が増えてきていますが、プロの定義について、私自身、今一度、考えてみました。様々なプロの形があっていいと思いますが、今回のNN Running Teamのように、招待して貰った大会で、しっかり結果を残すこと、その過程の中で、しっかりとした準備をすることは、プロとして、一番重要なことではないかと思いました。

優勝したヘヴン・ハイル・デッセ選手

大阪LOVER

今回で、4回目となった大阪国際女子マラソンのお仕事。
私自身は、年々思い入れが深くなってきています。

一番の理由は、招聘活動チーム・通訳の方々との信頼関係&一体感。
例年夏前から、招聘活動チームが動き出し、翌年1月の大会に向けて、準備していくわけですが、メンバーの方々の大会に賭ける思いや、仕事への熱量が素晴らしく、こうした方々と一緒に仕事ができることを、本当に誇りに思っています。

この大阪の舞台で、人生を賭けて戦ってくれる選手、指導者の方々と一緒に、これからもいい大会を作り上げていきたいですね。

エピローグ 遠い街のどこかで

大会が終わった翌日、出場して下さった外国人選手、ペーサーは、それぞれの拠点に帰っていきました。

ひょっとしたら、これから先の人生の中で、もう二度と会う事はないのかもしれません。

それでも、この大阪で一緒に仕事をしたことは絶対に忘れませんし、遠い街のどこかで、彼女たちが、活躍してくれることを、心から願っています。

みんなありがとう🇰🇪🇪🇹

いつの日かまた大阪で、世界の頂で、会えたらいいですね。

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