恋と暮らし

恋、恋、恋、
私は恋に生きている
その中に暮らしがある
目覚めるとあなたが
優しく髪を撫でてくれる
たとえ隣にいなくても
感じていたいと願う
そんな可愛い私

そして、あなた
日々、暮らしに向き合って
その中に恋がある
家に帰ると優しい食事と寝床が
あなたに癒しをくれる
たとえ豪華でなくとも
ささやかであればと願う
そんな手堅いあなた

ふたりの想いが重なる
ほんの僅かなひととき
揺るぎないものと
向かい合っている正に今
感じる幸せがこんなにも違う
人生はなんて理不尽で
意地悪なものなのかしら

恋と暮らしは一緒になれない
それをちゃんと知りながら
満たされたいと願うあなたと私
愚かで卑しく、哀れなふたり