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MBA経営理論の50冊を1冊にまとめてみた①:ファストリ柳井社長の考える「経営者」とは…?

読書ノート(91日目)
さて、本日からは
昨日までの姉妹本として
こちらの本を紹介してみます。

昨日まではMBAの必読書でしたが
今回は「経営理論」編です。
このシリーズは3部作で
「マーケティング」編も出ています。

ということで本書の経営理論編での
大きな章は以下の6つ
①経営と組織
②仕組み
③人材
④お金
⑤リーダーシップ
⑥社会と未来

これらを5回に分けて
簡単ずつでも紹介できればと
思っています。

今日は①経営と組織について
こちらの本を紹介してみます。

「プロフェッショナル・マネジャー」 ハロルド・ジェニーン
・本を読むときは、初めから終わりへ読む。
 ビジネスの経営はそれとは逆だ。終わりから始め、
 そして、そこへ到達するためにできる限りのことをする

・マネジャーは「業績」という唯一の尺度で評価される
・「自分が何をやりたいのか」をしっかり見定め、やり続けるべき

・それは本当に事実なのか?「4つの事実」を見定める
 ①一見事実に見える「表面的事実」
  →「〇〇は売れ筋の最重要商品」(実は安売りでの赤字商品)
 ②事実と見なされる「仮定的事実」
  →「品質は絶対」に対し、顧客は適度な品質で十分と考えている場合
 ③誰かが言っている「報告された事実」
  →「彼がこう言っていた」(実際には未確認の場合)
 ④願望を反映した「希望的事実」
  
→「競合はいないだろう」と考えてても、実は虎視眈々と狙われている
・このような中でマネジャーは「揺るがすことができない事実」
 確認するひたむきさ、知的好奇心、少々の無法さ。
 さらに、ときには現場で顔を付きあわせて自分で確かめることも必要

・「誰が正しいか?」ではなく「何が正しいか?」
 マネジャーのメンツよりもずっと大切

・リーダーシップはサッカーの監督に似ている。
 選手に勝つための戦術を示し、厳しい練習を重ねさせる
・しかし試合では状況が変化し続け、監督は選手に対して
 シュートやパスの命令はできず、選手個々人が自分で考え臨機応変に
 動くことが必要。監督と選手が「命令する人」と「動く人」の関係では、
 試合に負けてしまう
・ビジネスも同じ。リーダーが目標と戦略を示し、社員が実行を考えるべき

・本来のリーダーシップは「全員対等」
 各自で自分の本当の意見を出し合い、
 自由で率直なコミュニケーションを定着させる。これが人を動かす原則。
・そのためには現場とトップが緊張感がある対等関係をつくるべき
・ファーストリテイリングの柳井社長は
 「いちばんいい会社は、社長が言っていることが
  その通りに行われない会社」と言っている

・マネジャーにとって"最恐の病"は「エゴチズム」
 「俺様は偉いぞ、敬え」という態度や考え方
・自分は絶対に誤りを犯さないと本気で信じ、客観性も常識も失い、
 失敗を認めず謙虚に失敗から学ばない
・そうならないための心構えとして大事なのは
 「成功を上手に扱えるかどうか」
・貞観政要のように、厳しいことを誅して言ってくれる
 魏徴のような人物を身近に置くのは有効な方法である

・会社の「数字」は体温計
・ビジネスの数字は「何かが起こっている兆候」を教えてくれる。
 ただし何をすべきかは教えてくれない

・実績のみが、君の自信、能力、そして勇気の最良の尺度だ。
 実績のみが、君自身として成長する自由を君に与えてくれる。
 実績こそが君の実在だ。他のことはどうでもいい。
・だからマネジャーとは、「実績をもたらす人間」なのだ

・経営とは、何かを成し遂げること。
 達成すると誓ったことは成し遂げなければならない。
・そして経営は「終わり」から考えよ

「プロフェッショナル・マネジャー」の
本の帯にはファストリの柳井社長が
「これが私の最高の教科書だ」
紹介されていたことから、本書には
以前から興味を持っていました。

僅か8ページで本の概要を知ることが
できるのはタイムパフォーマンスが良くて
本当にありがたいです!

柳井社長が書かれた
「経営者になるためのノート」でも
1ページ目の一番最初の1行は
「経営者とは、一言でいえば
 『成果をあげる人』です」
という文章から始まっています。

ハロルド・ジェニーンが言う
「経営とは、何かを成し遂げること」
という言葉と凄く似ています。

僕も様々な事を言語化しようと
試みることが多いのですが、
いざ「経営とは?」と問われたら
どう答えようか…

きっとその一言には、
自分なりの強みやバックグラウンドも含んだ
凝縮されて結晶化された一言にしたいし、
そんな言葉を見つけていきたい…
と思った今日でした。

それではまた明日ー!😉

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