知らないと損するインナーマッスルの世界④(インナーマッスルが働かない理由とは?)
さあ!インナーマッスルを鍛えるぞ!!
でもどうやって?
例えば肩のインナーマッスルを鍛えるとき、
肩・背中・胸の筋トレをすれば、インナーマッスルも一緒に鍛えられる。
「臨床スポーツ医学2018年10月号」の谷本氏の報告によると、
と述べている。
つまり、こんな運動をして
鍛え上げるとこうなる。
背中に鬼の顔が現れる!
鬼の目にあたる部位が、インナーマッスルである棘下筋だ。
まるでマンガだ。素晴らしすぎる。
素晴らしすぎるし、確かにインナーマッスルが鍛えられるのだろうが、こうではない!
我々は、快適に動ける身体を獲得したいのだ。
筋肉が大きくなれば良いというわけではない。
インナーマッスルとアウターマッスルがお互いに助け合って機能させる方法を考えなければならない。
筋肉を太くするだけでは素早いパンチが打てないし、速く走ることはできないのだ。
実際に、オーストラリア連邦大学のウォーレン・ヤング氏やウエストバージニア大学のウィリアム・ホーンズビー氏は、こんな報告している。
筋肉が大きすぎたり、重かったりすると動きにくくなるのは当然だ。
また、アウターマッスルはパワーがあるが、関節を動かすことについては大雑把だ。アウターマッスル中心のトレーニングが、繊細で安定的な関節の動きを阻害するのではないかとも思える。
一般的な筋トレは、あくまでもアウターマッスル中心のトレーング方法なのだ。
インナーマッスルも強くはなるが、強すぎるアウターマッスルの下ではインナーマッスルは機能できない。そのため、安定した素早い関節の動きができずに、俊敏性が低下する。
サンパウロ州立大学のD.Mロッシ氏は、以下のように報告している。
強いアウターマッスルの活動はインナーマッスルの活動を抑制する可能性が高いということだ。インナーマッスルを機能させるためには、学習的なトレーニングが必要となる。
そうしなければ、内気なインナーマッスルは、頑張るアウターマッスルに隠れて機能しなくなる。これが続くと、いつの間にか関節を痛めてしまう。
働き者で頑張りすぎるアウターマッスルというのも考え物だ。
こうならないために
インナーマッスルに特化した、学習的トレーニングをしなければならない。
その方法は?
インナーマッスルの世界はまだつづく。
※過去の「知らないと損するインナーマッスルの世界」はこちら👇
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