胃腸炎になりまして
2024年6月15日、午前6時。
朝日と共に自然と目がさめた。
頭痛は残っているが、今までとは違う朝だ。
ガラガラーと
ご近所の窓が開いたかと思うと、
カツカツカツ
硬いぞうりで歩く音が響きわたる。
続けざまに、
プシューとホースから水が出る音がする。
花壇に水やりをしているのだろう。
朝は混じり気のない澄んだ音が、単音で響きわたる。
まるでアカペラを聴いているようで、心地がよい。
今日は、外の音に耳をむける余裕がある。
うむ、
回復傾向だ。
感染性胃腸炎になりまして
2024年6月10日
感染性胃腸炎になりまして、
現在5日間療養中の私。
ずいぶん動けるようになったので、
このことをブログに記したい。
症状が現れたのは、娘が先だった。
食べ物を受け付けず、嘔吐。
胃が痛くて学校を休んだ。
その後も胃痛は続いたが、
症状は軽くすぐ元気になった。
私はというと、
高熱、倦怠感、腹痛、嘔吐、下痢、頭痛、喉痛、食欲不振、筋肉痛で苦しんだ。
最初に出た症状は筋肉痛と倦怠感。
普段から筋トレしているので、いっときは体調不良なのか、筋トレ後の筋肉痛なのかわからなかった。
今回は疲労も残ったのだろうと思っていた。
筋肉痛が出ると
「しめしめ」
と心の中ほくそ笑むのが私の習性だ。
目的の筋肉を追込めた証だから嬉しい。
しかし今回は違っていた。
そもそも前日の筋トレは大胸筋だったのだが、
みるみるうちに全身筋肉となった。
熱を測ると38℃
なんだか胃も痛くなって来た。
食欲もない。
「これはおかしい」
翌日病院へ。
「感染性胃腸炎」
だった。
感染性胃腸炎になって知ったこと
どこでもらったのだろうか。
最近は、次女が私のベッドに潜り込んでくることが多かったのではあるが😍。
互いにどこで感染したかわからない。
他の3人の家族はというと無事だった。
コロナの時もそうだった。
次女と私だけが感染して、
他の3人の家族は無事だった。
その時も私の方が重い症状だった。
多くのウイルス感染症は子どもより大人の方が重い症状になる。
それもそのはず。
そもそも体の大きさが違う。
だから、体内に入ってくるウイルスの絶対量が
子どもは少なく、大人は多くなる。
子どもより大人の方が重い症状になりやすいのは、
そのせいだという。
今回、初めて知ったのだが、
検便など
胃腸炎の確定診断には保険が効かない。
確定したところで、治療方法が変わることがないからだ。
しかし、無慈悲にも職場側から
「検便して確定させろ!」
との指示が飛ぶ。
職場は整形外科だ。
きっと整形外科の医師は、検便が自費診療だと知らないのだろう。
結局、協議の結果、職場で検便することになった。
おかげで
無自費となった。
休養の日々
<休養初日>
寝ても起きても苦痛だった。
一切の固形物を受け付けつけず。
大好きなお肉を想像しただけでも吐き気がする。
おかゆも、うどんも、ゼリー、果物もだめだった。
「今日は、ただただスポーツドリンクだけを飲んだ。」
<休養2日目>
午前中は一切の固形物を受付なかった。
お昼を過ぎたあたりからちょっとだけ胃が楽になったので、果物を想像してみた。
「食べたい!」
吐き気がしなかった。
キツイ体をおして、スーパーにカットフルーツを買いに行く。
実物のスイカとパインのカットフルーツ発見。
ますます食べたくなった。
同じスイーツでも、
プリンやケーキやシュークリームを見ても気持ち悪くて食べる気がしなかった。
スイカとパインを買って帰って、早速食す。
「おいしい〜」
本当に食べられた。
想像どおりだ。
これは面白い!
「今日は果物が食べられるようになった。」
<休養3日目>
血液検査の結果を聞いた。
炎症反応は上がっていたが、特に問題はなかった。
ただ、
血糖値が急上昇していた。
ここ2日間は、スポーツドリンクを大量に摂取し
果物しか口に入れていなかったせいだろうか。
「今日からの水分補給は水に切り替えよう。」
と決めた。
「今日の食事はどうしよう」
想像してみる
うどんを想像してみた。
「食べたい!」
食べてみると
「おいしい~」
やっぱり食べられた。
想像の力はスゴイ!
スゴイのだが、ここまでくると気持ちの問題だけのような気もしてきた。
ついでに、プロテインも飲めそうだったので
飲んでみたら、吐き気なく飲めた。
この時、
美味しい発見があった。
余っていたスポーツドリンクと豆乳1:1の量でプロテインパウダーを割ってみると。
「意外と美味しい〜」
豆乳ミルクサワー的な味わいだった。(個人の感想)
糖質摂取も同時にできるので良い組み合わせだ。
たぶん、プロテインはプレーンに近い方が合うと思う。
さて、ついにプロテイン摂取まできた。
この3日間で、筋肉量が46.0kgから44.8kgまで落ちていたのですこし焦っていたのだ。
「また地道に筋肉を増やしていこう」
「今日は、うどんが食べられるようになった。」
<休養4日目>
頭痛と胃痛は続く。
にもかかわらず、検便で大忙し。
職場に検便検査をしに行った。
職場までの道のりは車で片道45分。
いつもとは違う道のりのような気がした。
「こんなに遠かったか?」
今の私の体調では、なかなかのキツさだった。
これをまた帰るのかと思うとゾッとする。
しかし、動いている方が頭痛を忘れられて良かった。
夜は、妻がオムライスを作ると言っていた。
オムライスのニオイに誘われて、私もパクリ。
「おいしい~」
「今日は、オムライスが食べられた。」
<そして今日>
頭痛は少し残っているが、身体は軽い。
子どもたちの勉強をみたり、食器を洗ったり、
昼ご飯の準備をしたりと、
横にならすに過ごせるまでになった。
食事は?
ついに
「今日は、肉が食べられた!!」
最終評価
私の今回の休養は、完全に負け組だった。
せめて、寝ながら読書くらいできる状態なら、
勝ち組に入れたのだが。
残念ながら
文章を読むこともできないくらい、
キツくて寝る事しかできなかった。
私の中での憧れの勝ち組は、
学級閉鎖の時の、感染しなかった人たちだ。
家から出られないだけで、ただのお休みではないか。
経験がないので、どんな気分なのだろうかと思う。
おじさんの私には、もう二度と経験するチャンスはない。
いずれにしても、
自分が感染した場合、なかなか適度に楽な病気などないということだろう。
今の私は
職場にも、家族にも迷惑をかけているし、
ともかく胃腸がいい調子になるまでおとなしくしておこう。
「でもブログだけは、ごめんなさい。」
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