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子どもの学校でのトラブルに、もの思う。(1148文字)


「18きっぷ使い方期間いつ買い方場所大阪石川特急のれるの」
「電車写真絶景インスタ線路知らない町一両綺麗風景夏」


キーワードを山の様にもりこんでグーグル検索する8歳の息子。
グーグルの音声検索さんもパニックを起こしながら検索してくれるけれど、「一致する情報はみつかりません」

ソリャアソウダ。ナガスギル。

 

 マイペースでお気楽な息子が、日本の学校で集団生活に入って1か月半。
ちょこちょこクラスの子ともめて帰ってくるようになった。そりゃあ小3男子。もめ事くらいあるだろう。
むしろ平和な時間のほうが少ないくらいかもしれない。ことの一部始終をきくと、ついこちらが熱くなってしまうこともある。


「みんなに好かれること人はいないからね」
「たまたま仲良くなれる人がいればラッキーくらいに思っといたら?」
「一緒に過ごしていても居心地わるければ、無理に一緒にいなくてもいいんだよ」

 いろんなアドバイスをするも、本人は悩みのるつぼに小指さえつっこんでいないよう。
 鼻歌交じりにオリジナルの路線図を作り、ボイスレコーダーにむかってオリジナルラジオ番組の軽快なDJトーク。切り替えが早く、客観的。


 あくまでも自分が学籍をおくのは、上海の日本人学校だということも、彼が冷静でいられる要因かもしれない。

ジャイアンの様ないじめっこも、優等生の出木杉くんも、ぐずぐずのび太もみんな一緒だね。
どこでがんばって力をつかうかっていうちがいなんだねぇ。

さとり世代というやつですか?なら私はプレッシャー世代ですか?
プレッシャーが気にならない自分も、小学生のころは、世界の中心が学校生活。学校がすべて。友達となかよくやることがすべてだった。お友達と仲良く過ごすことに全力をつくし、もめた翌日には学校を休むくらいだった。




 「その女、ジルバ(*)」という漫画がある。主人公は恋人、キャリア、夢もない40歳。思い切って飛び込んだのは、戦中戦後から夜の世界でいきぬいてきた超高齢ホステスしかいないバー。
 新人最年少ホステスとして働き始めた主人公の初めてのダンスレッスンの日。運動神経も物覚えもわるく、ダンス未経験。戸惑う主人公にバーのママがやわらかく言う。

「楽しめばいいのよ。この世には遊びにきたの。踊って転んだら笑って、それで80年よ」

(*)有間しのぶ作品。2019年、第23回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。

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 子どもは成長とともに、親に言えないことも、親に見せない姿もいまよりもっと増えていくだろう。
だったらとりあえず今一緒に遊べるうちに楽しいことをいっぱいしよう。

この世には遊びにきたんだから♪

 マンガと言えば、大流行中の鬼滅の刃。新刊発売日はわが町の片田舎書店にも行列が!ジャンプを読んでたころに連載されていたけど、磯部磯兵衛のほうが好きだったなぁ。


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