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子どもが「きもい」と言われたら。(1065文字)


いってきまぁ~す!
ただいまぁ~!


小学3年生の息子がはじめて日本の学校に通学し1年。
持ち前の明るさで元気に登校しているけれど、こんなこと日もあった。


「ガチャ」
おかえり~!
「・・・」
あれ、タクトが帰ってきたと思ったけど気のせいかな?おかえり~!
「ただいま」


何かあったのは明々白々。
「嫌なことがあったんだね」
「あった」
そういって泣き出した。


********


ズシッ。そういえばもう25キロか。
重みで成長を感じながら膝に息子をのせ、話をきく。
どうやらクラスの子に「きもい」「うざい」と言われたらしい。

言い返したら、たたき合いの喧嘩になったとのこと。
自分が9歳のころには知らなかったことをタクトに伝える。


・相手は言葉をつかってタクトを傷つけようとしていること。
・その言葉自体に意味はないこと。
・傷つけ合い合戦に勝っても、お互いに何もいいことがないこと。
・言葉でも体でも、その合戦の最終には「死」があること。
・その子のこころが不機嫌だったこと
・その子の不機嫌さとタクトの魅力は無関係なこと
・大人になっても不機嫌な人がだれかを攻撃することは変わらないこと。
・そしてその標的になりやすいのは、優しい人、自分より弱いと思っているひとなこと。
・だれでもいいから、いやなことがあったときに自分の気持ちを話せる人に話すこと。

そしてあらためて日頃からタクトに思っていることを伝える。


・タクトが生まれてきてくれて、私と夫がどれだけ幸せか。どれほど感謝しているか。
・タクトは誰がどう言おうとスーパー素晴らしいか。



・流行りに興味がない
・やさしい
・マイペース
・運動が不得意
・中国から一時帰国中
・そのためもろもろの持ち物が間に合わせのため、他の子とちがう。


息子はつっこまれる要素を揃えているのかもしれない。


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しつけ教育や勉強について、私は息子にきびしく言わない。
そのかわり、「自分の気持ちを言葉にしていえることの大切さ」は息子が話せるようになったと同時に伝えてきた。


一緒に笑って、泣いて、喧嘩して、遊んで。
一緒に生きて、生活する。
いろんな気持ちや体験を共有する。



「あなたがこの世にいることがどれだけ最高か」



それが伝わったら万々歳。

きっとそれが伝わっているからこそ、息子はいつも、ただなんだかルンルンごきげん鼻歌交じり。


息子に攻撃的な言葉を発する子に対し、最初こそは「最低やな~そのこ!!最悪!」
と、大人げなく対応した私も、
「その子にもご機嫌になれることが沢山あればいいのにな」
今はそう願う。


私も不機嫌な大人にならないよう、さぁ今日もしょうもないことでいっぱい笑おう。

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