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4年生。もうすぐそこに中学生。(1060文字)


コロナ以降、初めてあった参観会。
ホワイトボードにタブレット端末、プロジェクターを使用するザ今どきの風景。
だけどそこにいる子供たちは、私のころとそう変わらないように見える。


小一、小二
まだまだ幼稚園上がり感が抜けきれない幼い雰囲気。
「おかあさ~ん♪」にっこり後ろの親をみて、手を振る。


小三、そして小四。
まだまだ真冬だろうがTシャツ短パンで季節無視。
元気で無邪気な男子に比べ、随分女子はオンナ。一歩も二歩もさきをいく。
早い子は生理もはじまる。


つい最近入学したかと思ったら、あらもう4年生。
春が来れば高学年の仲間入り。
5、6年ときたらもう中学生。
ためになったねぇ~。ためになったよぉ~。(甲高い声で)

体毛が濃くなり、のどぼとけがでて、声が低くなって、大人への階段一気に駆けあがる。
のか?

わが家の息子、お風呂は一緒に入らなくなったけれど、自室もないし、寝るときも一緒。
一人電車、一人買い物、一人お泊りはしたことがある程度。
そもそも、息子と二人きりの世界では、経年変化をほぼ感じない。
第三者や外の風がはいらなければ、客観的視点を持たなければ、何も変化を感じない。

95になる祖母が、いまも還暦をすぎた大きな大きな父を【やんちゃで手のかかる子】のように見つめているのも納得かも。


あるひその時が来て、「一気に一人でなんでもやれぃ!」と投げ出すのもなんだし、少しずつ仕様を変えていこう。

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「まだ一人で寝るのはいや」
だよね。じゃあもし20歳になって、全部がこのままだとしたらどんな感じがする?
「それはへんな感じ。考えてみると、いやだな」
でしょ?じゃあできることからちょっとづつ変えていってみよう。


珍しく急な腹痛で横になっていた。
「ごめん、ゆたんぽにお湯入れてもらってもいい?」
「うん、やってみる」
*沸騰する音がコワイ
*お湯が熱い
そういっていた以前とは違い、頼もしい。


台所でずっと火にかけたやかんをみつめ立っている。
沢山お湯をこぼしながら、湯たんぽにお湯を注ぐ音がして、少しするとゆたんぽの持ち手をティッシュでくるみ、息子が持ってきてくれた。


あったか~い、ありがとう~!!!!

硬かった顔が、ちょっと得意げにうれしそうになった。

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先日家賃の急な値上げ通知があり、上海のマンションを引っ越ししなくてはならなくなった。
ならば、とこの機に乗じて子供部屋がとれる物件にすることに。
そもそもいつ上海に戻るんだろう。


お母さん、かぼちゃの火止めなくてだいじょうぶかな?
忘れてた、ありがとう!


こちらも急に息子がいなくなってから慌てないよう、できることから、少しずつ。

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