バーティカルSaaSの本当の魅力とは?
キャディのマーケのアブサンです。
本日はバーティカルSaaSの魅力と幕末と掛け合わせながら、いろいろ語っていきたいと思います!
まだまだアツい大人もいっぱいいる
海外に出た人は言う。
日本が1番だ、日本は素晴らしい。
でも衰退していく日本を目の当たりにして、何かしていることはあるか。
キャリアを積んだベテランは言う。
転職は考えているが、やりたいことは決まっていない、求められるとこに行きたい。
willなき転職はいい未来とつながっているか。
子供がいる大人は言う。
子供との時間を大切にしたいから、ワークライフバランスがとれる会社がいい。
将来の子供達が生きている日本は今より貧しくなる。
彼ら彼女達が生きる未来の日本のために出来ることもあるが、生活のための仕事を選ぶという選択で後悔しないか。
採用の現場で、キャディを志望してくれるような方々の中でも印象的だった人達の思いを形にしたのが上の文章です。
みなさん私よりも大人で、十分なキャリアを持っていながら非常に熱い思いを持ってる。改めて思ったのは、視点の広さが普通の人とは違うということ。自分がどうなりたいかという視点でキャリアを考えているのではなく、世の中を、もしくは日本をどうにかしたいという視点でキャリアを選びたいという。
アツい大人と幕末とキャディの共通点
で、そんなときに思ったのは、幕末時代の志士達も皆自分がどうこうじゃなくて、日本どうするかしか考えていなかったよなと。だからこそ彼らの生き方は美しく、後世にも語り継がれるのでは?と。
なぜいきなり幕末の話が出たかというと、キャディとも幕末と関係性が実は少しだけあるのかもと。というのも、キャディのバリューで「至誠」というものがある。
これは私の推測だが、幕末に活躍した吉田松蔭の下記の名言から引用しているものだと。※多分そうなのですが、会社の公の場で吉田松陰の言葉です、っていう発表は1回も聞いたことがないので、推測としています。なら、聞けよ!って話ではある。加藤のnoteでもめっちゃ「至誠」は出てくるのですが、松蔭は一度も出ないんです。下の記事ではちらっと触れてはいます。
訳:誠実を尽くして行動すれば、心動かない人は未だかつていない。
ここから、キャディのバリューの「至誠」は来ていて、一部意味合いを変えてこのように会社では定義されています。
キャディと吉田松陰と関わりがある。
吉田松陰と幕末は密接な関係性を持つ。
つまり、キャディと幕末と関連してる。
幕末は日本に黒船が来航している。やばい、隣の中国は外国との繋がりからアヘン漬けにされて国をめちゃめちゃにされた。気軽に国交を結ぶと中国の二の舞になってしまう。どうする・・・?
日本の歴史上でも、有数の日本存続の危機感が蔓延していた時代だと。
そんな時に活躍したのが、吉田松陰であり高杉晋作であり・・・・様々な幕末の志士達だ。
この人たちと、最近の優秀な候補者の方々の姿が私の中で重なった。
と同時に、今の日本は幕末ほどの危機感を持っていはいなかったけど、そうでもないのかもしれないなと。
そんな時代だと大事なのは、個の視点ではなく、全体視点。
より丁寧に言うと、個のキャリアの目的や目標はあっても良いが、それがどこに向かっているかという話。自分のキャリアを積み上げた先にどんなことを実現したいと思うか、何を世の中に還元していきたいと思うかってことかなと。今までお会いしてた優秀な人は、皆そんなことを考えていました。
ついでに、吉田松陰のことをもう一つ紹介。
キャディに入社して、「至誠」を知り吉田松陰について勉強して、めちゃ松蔭をリスペクトしている私は、至誠もそうですが、別の言葉が大好きです。
それはこれ。
和訳:死んで志が達成されるなら、いつでも死んで良い。生きて大きな仕事が出来る見込みがあれば、いつまでも生きるべきだ。
と、吉田松陰の弟子である自分の命のあり方について悩んだ、高杉晋作に対して送った手紙に記されていた言葉です。いろんな解釈がありますが、私の解釈は、生きるか死ぬかではなく志を全うするかどうかが大事だということだと。
これはそうだよなと。今の世の中人が死ぬことで何か物事が動くことはないから、無意識的に生きて物事を動かし続ける選択をとっているが、仮に死ぬことで物事が動き目的が達成されるなら死んでもいいよなって。
松蔭達の時代で言うと、倒幕が実現するとか、外国との国交が正常化するとと言う話なので、それが達成されるなら、生死はどっちでもいいと言うのは自然な考えではあるなと。個を超えて考えているからこその発想だなと。
ここでも、視点の話ですが、個のやりたいことの実現ではなく、日本全体、世の中の改革の実現を考えているんです。
個の視点ではなく、全体視点。
ホリゾンタルSaaSかバーティカルSaaSか?
本題に戻りますが、転職界隈ではよくこんな話もされる。
SaaSで経験を積んでいると次どこでも行ける。
バーティカルSaaSとホリゾンタルSaaSなら、後者の方がその後のキャリアの選択肢が広い
これは事実そうではあるとは思う。この視点に立てば、幅広い業界を対象にするホリゾンタルと特定の業界に特化したバーティカルだと潰しが効きやすいのはホリゾンタルと思われるのも間違いないとは思う。
ここ確かにそうだと思うんですが、潰しが効く選択っていつまでやりますか?ってのは考えておいた方がいいと思うんです。
正しさのある選択肢なので、結構選びがちな選択だと思うんですが、40代、50代になると多分迷う。いつまで選択肢を広げ続けるのか?って。
選択をしないと、
道は絞らない、
と光るものも光らないのかも。
さて、ここからバーティカルSaaSの魅力の話を。
結構真面目に話をしているのは、バーティカルSaaSだろうが、ホリゾンタルSaaSだろうがやってることの広さは違えど、根本的なマーケティング活動は変わらない。チャネルの向き不向きとか、予算アロケーションは変わるが、根本は変わらない。
適切な時に、
適切な人に、
適切な内容で、
コミュニケーションをとる。
これだけ。
特にホリゾンタルSaaSの人からはよく、バーティカルな領域を獲得するための方法って何ですか?と聞かれることもある。
ホリゾンタルSaaSも必ずしも毎回全業界に向けてマーケティング活動を行う訳ではない。やはりどこかのタイミングで、バーティカル(業界特化した形で)に攻めていく時が来る。
バーティカルでもさらに、バーティカルに攻める時だってある。どのセグメントで絞るのが、効率的なマーケティング活動になるのか?と言うのは、共通のマーケティングの命題でもある。
つまりは、鳥の目と虫の目の話で、引いて考える時もあれば、グッと入り込んで狭いところで戦うこともある。
絶えず使い分けながら仕事を進める。
これはさらに、SaaSに限った話でもなく、マーケの話でもなく、全員に共通する必要な視点かなと。
じゃあ違いはないのか?
それは、オンラインとオフラインの施策の重要性の違い。
圧倒的にホリゾンタルSaaSと比べて、バーティカルSaaSはオフライン施策の比重が高い。TGTが一定数より少なくなると、オンラインが相性悪くなるので、それ以外の施策が大事になる。
オンラインは成果も全て見えやすく、分析もしやすいし、PDCAも回しやすい。が、オフラインはそうではない。クリエイティブワークの重要性は高い割に効果計測はやりにくいし、失敗ができない。一回きりで差し替えができない。
世の中全体が、オンラインネイティブな時代だからこそ、この後戻りできないオフラインマーケ世界で正解に近づくアプローチを続けることは、オンライン中心の施策を行うことに比べて、経験値は圧倒的に高い。
一発勝負の中で複数の仮説を立てて検証して、実施して、振り返りをすることは、差し替えのできるオンラインのバナー施策とは訳が違う。
特に私が前回書いた展示会なんかは一回で1千万、2千万のお金を使うので、結構痺れます。
本当に伝えたいこと
私たちがSaaSバーティカルSaaSと一般的には言われる。私たちが提供するCADDi Drawerは製造業のDXを支援するSaaSなのでそう思われるのも当然。
でも、私達はバーティカルSaaSを扱っているが、バーティカルSaaSのマーケティングはしていない。
となった方正しいですw
でも、もうちょっと読んでほしい。
では何をしているかというと、私達はキャディのミッションである「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」を実現するためのマーケティング活動を実行しています。
バーティカルSaaSを広げるマーケティングは一度もしていないんです。
やろうとしているのは、一貫して会社のミッションを実現するためのマーケティング。
言い換えると、モノづくり産業、製造業という、1つの産業構造の改革のためのマーケティング活動をしています。
そうなんです、我々も事業を伸ばすという個の視点よりかは、産業全体、日本全体の前進を考える、全体の視点。
なかなか世の中の仕事を見ても、あまり多くないと思いませんか?
産業構造自体の改革を実現するマーケティング。
今までのマーケティング経験、業務知識を持ってしても容易には実現出来ない仕事がここにはある。また、それが限りなく難しい道だと知りながらチャレンジしている仲間もここにいます。
幕末の志士のごとく、個の視点ではなく、全体視点をもつ人もいっぱいいます。
そんな刺激を求める方、また幕末の志士の如く将来の日本を考える方、ぜひ一度お話ししましょう!
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