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只見線のあるまちにて2021/04/02

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今日は新鶴方面に行ってみることにします。会津若松市内からだといくつかルートがあるのですが、パソコンのMapFanで近いルートを探してみます。でも以前は自転車徒歩の行き方でも距離制限はなかったのですが、今は自転車徒歩でのルート探しは5キロまでです。とりあえずいつも通りでいいやと、せっかく開いた地図なんか見ないでパソコンの電源を落として家を飛び出します。結局のところいつも早く着いちゃうわけで、途中面白いものでもないかと探し探ししながら、わざとゆっくり走って見たりします。去年の秋以来の新鶴でしたが、いつもここのこがね橋の欄干の飾りにはどこか惹かれるものがあります。金色の稲わらの向こう側には磐梯山が見えます。あ~確かに「会津磐梯山」の歌詞通りだと思いながら、小原庄助さんの「朝寝、朝酒、朝湯が大好きでしんしょう(家のこと)つぶした」が頭に浮かんできます。自分もこんなことしてる場合でもないだろうにと、思っていると新鶴駅はもうすぐそこです。

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去年の秋ぶりの新鶴駅です。どこか変わったところはないだろうかと見て回ると、本郷駅も同じだったのですが、トイレの入り口に扉が着けられたようです。冬場は雪で只見線を追いかけることができないのでわかりませんでしたが、たぶん冬場にはトイレの中まで雪が吹き込んでいたのかもしれません。誰も人などいないことがわかってはいても少し緊張しながら駅舎のドアを開けます。ん、なんか変わったところがあるなと思ったら、今まで根岸駅にしか置かれてなかった写真愛好家のかたの作品が壁に飾ってありました。これって誰かの許可を得てるんだろうか?とか自分の作品も飾ってもいいのかなと思いながら駅舎をあとにしました。

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自分が只見線で撮りたいものの一つに、収穫した稲を天日干しにするための「はで」があるのですが、なかなか見つかりません。ようやっと新鶴駅の手前にあるというのがわかったのは天日干しが、とうに終わってしまったあとでした。でも春になってもあるということは、冬の間もずっと設置されたままだったのだと思うと、その写真も撮ってみればよかったなと思います。とりあえず次の電車を待って写真を撮ることにします。

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そのあたりを自転車で走り回ったり、小さな神社にお参りに行ったりしたあと、「はで」のあるところへ戻ってきました。これが収穫時期で天日干しがされていたならばなぁと、ちょっとばかり落ち込んでいましたが、根岸駅のほうからちいさなヘッドライトがちらちらと見えています。ここは上り坂になっているせいか、なかなか近づいてくる様子がありません。ようやく近づいてきたなと思ったころには新鶴駅に止まるため減速をしているくらいのようです。これなら自分ルールの只見線のシャッタースピードは200分の1を守らなくても大丈夫なようです。

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弘前のほうでは「ばっけ」と呼ぶのはアニメ『ふらいんぐうぃっち』で知った知識なのですが、会津の市内ではなんと呼ぶのかは知りませんが、奥会津では「ふうずきぼっこ」と呼ぶフキノトウです。もうすでに花が開いてしまって食べられる状態ではありません。アニメの中では電信柱のそばにあるのは犬のおしっこがかかってるとありましたが、あながち嘘ではないようです。あ、そうそうアニメの中で知ったことと言えば、弘前は「ねぷた」で青森は「ねぶた」のようです。アニメといえどもなかなか馬鹿にはできないなと、とある映画の題名をもとに書いた英作文でテストの点数をかせいだことがあることを思い出したのです。

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新鶴駅の帰り、行きと同じルートではつまらないと思い、会津若松市内に入ると湯川沿いに自転車を走らせてみるのです。こんな平日の昼間に人がいるんだろうかと思いながら堤防沿いを走るのですが、散歩している人たちに出会います。そういえば、ここ神指地区は昔は神指村だったらしく、古い橋の銘板に神指村なんとかと書かれています。会津若松市もだいぶ色んな村や町と合併していることがわかるもので、毎回銘板を写真に収めるのですがどこにいったのがわからなくなるのがおちなのです。

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神指のあたりだと背あぶり山の風力発電が良く見えます。自分の家からだとまったく見えないので、こんな時ばかりは写真に収めることにしています。昔、高校時代に強歩大会で背あぶり山を歩かされたことを思い出して、少しばかり懐かしい気がして自転車をこぎだせない自分がいることに気づくのです。

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そんな自転車をこぎだせないままでいる自分とは対照的に、向こう岸にはなにやら虫取り網を持った親子連れが歩いています。小さな男の子のほうがあとから追いかけているようで、いかにも「ママ、待ってよ~」とでも言っていそうな感じがするのが手に取るようにわかるのです。でも、こんな春に採れる虫なんかなにかいただろうかと、ちょっとばかり悩んでしまうのです。

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そうこうしてる間に親子連れは遠くに行ってしまい、堤防沿いには自分一人だけになってしまったのに気付くのです。さて、いつものところに行こうかとペダルに足をかけたところ、ジェット機の音がします。そう言えば、このカメラのCMOSセンサのゴミ取りなんていつしたままだろうかと、ちょっとばかり不安になりながらちょうどよい機会だと思い、青空のジェット機を写真に撮ってみます。とりあえず絞らない限りは大丈夫だなと、ちょと安心しながらようやく自転車を先へと進めるのです。

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彼岸もすぎ、だいぶ日が長くなってきたこの時期は、家に帰るとベランダから撮影タイムになります。自分の家は会津盆地を一望できるところにあります。あそこは○○スーパーだとか、○○病院だとかいろいろあるのですが、一番目につくのは某光学機器メーカーの工場です。カメラを作ってるのかと思ったら医療機器を作っているようです。会津にはSIGMAの工場もあり、撮影会などではSIGMAのレンズをつけた人を見かけます。さて今度のお城の撮影会ではSIGMAレンズに出会えるのか、ちょっとだけ期待している自分が、SIGMAのDP1を持っていることはなぜか他人には知られたくないことなのです。

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