立庭和奈

リベラルアーティストとして、日々感じたこと、身の回りの出来事、その時の話題等を織り交ぜ…

立庭和奈

リベラルアーティストとして、日々感じたこと、身の回りの出来事、その時の話題等を織り交ぜ、一人語りを綴っていきます。真に自由で幸せになることや、豊かな人生を送ることなどに、少しでもお役にたてればうれしいです。よろしくお付き合いください。

最近の記事

立庭和奈の人生はペーソス 1その2

 しかしその思わぬ凸凹に潜む落とし穴こそ、日々の生活に彩りを加えてくれるものであり、いわば人生におけるペーソスの持つ醍醐味です。以前お話しした、ブラック企業や働き方改革にまつわる仕事のあり方にしても、これと同じです。企業が新入社員を子供扱いしてしまい、若者が会社の仕事を通して、自分自身の成長を感じられなくなってしまった、と言う事は、新しい制度の元用意された、ある意味平坦な道のりでは、つまらないと言うことです。そしてこの状況は多くの識者が指摘する様に、もはや不可逆的なものであり

    • 立庭和奈の人生はペーソス 1

      学校給食について考えていたときです。ソフト麺なんかには、とても思い出深いものがありました。いま考えても、どうしてあんな献立になったのか不思議なのですが、麺に対しておかずの量が、3分の1くらいの時がよくありました。そうすると残り3分の2を、生で食べないといけないことになるのです。ところが、世界中を見渡してもあらゆる料理で、麺だけで食べるものと言ったら、ベビースターラーメンしか思いつかないんです。うどんも、ラーメンも、パスタでも、スープかソースかなんらかのおかずが付き物です

      • 立庭和奈のこの言葉に響きあり 11その2

        もちろん、それはそれで悪いことではありません。しかしその事は同時に、その事態が恒常化してしまうと、フリーランスや個人事業者は良くとも、協業する必要がある職場の、空洞化が進むばかりの結果を引き起こしてしまいます。つまり、世の中にある会社という会社が、新しい労働力を引き付けるだけの魅力を持ち合わせない、つまらない場所に成り下がってしまうということです。もちろん経営者は遅かれ早かれその結果を受け取る事になります。その事に対して、いち早く対処できた企業は成長要因を獲得し、手がつ

        • 立庭和奈のこの言葉に響きあり 10その2

          この事を別の角度からお話ししてみましょう。良く戦争と平和は二者択一の概念のように語られます。それはあたかも破壊と創造のように、一定のサイクルで繰り返される現象であるということです。もしくは二項対立として、片方の極が平和な状態であり、もう一方が戦争の時期であり、世の中はこの間で行ったり来たりしている、そのな説も散見します。 確かにこのような論には一理あります。しかしそれはある一面の状態を物語ってはいるものの、本質的には間違いです。では一体何が、どう認識することが正解なので

        立庭和奈の人生はペーソス 1その2

          立庭和奈のこの言葉に響きあり 11

          玉磨かざれば光なし (まばゆい光を放ち、美しい宝石となりうるダイヤモンドのような原石といえども、形成や研磨の工程を経ることがなければ、人々から重宝される装飾品とはなり得ないことから、如何に才能や素質がある人物でも、一定の修行や訓練等の過程を経験しなければ、才能を発揮したり、社会で活躍したりすることはないということのたとえ。) 最近、企業で自分自身の成長の機会を見いだせず悩む若者が多いということです。どういう事かというと、主に働き方改革やブラック企業への対策として

          立庭和奈のこの言葉に響きあり 11

          立庭和奈のこの言葉に響きあり 10

          窮鼠猫を噛む (追い詰められた鼠が行き場を失い、普段は逃げるべき猫へをも襲いかかる姿から転じて、弱いものでも窮地に立つと、無我夢中で反撃に打って出る様の例え) この言葉を思い起こす事になったのは、ロシアとウクライナの紛争を取り巻く世相です。今、様々なメディアが二国間の状況を報じています。また、現代という社会背景を反映して、SNS等を使用した個人の発信する情報も、種々飛び交う状況です。その様な中、はたと気づく事になったのは、IT等の技術は、現代において急速な発達を見

          立庭和奈のこの言葉に響きあり 10

          立庭和奈のこの言葉に響きあり 9

           敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。(戦いに負けないためには、敵の情勢を詳しく知るとともに、自分の置かれた状況をも客観的に把握しておかなければならない。) 有名な兵法家の孫子の言葉です。今日でもビジネスの現場などで用いられることが多い教訓ですが、実は幅広く人間関係の多くの場面で通用する、普遍的な法則性を説いているともいえる言葉でもあります。例えばあなたが人一倍繊細で、他人の気持ちに敏感で傷つきやすい人であるとします。そのような人は、往々にして人の気持ちを察しすぎてしまい、

          立庭和奈のこの言葉に響きあり 9

          (仮)エドリューション その13

           このように平安時代には、唐から渡来した文明が日本で消化、吸収され国風文化となり、主に貴族の間で花開きました。そして江戸時代には、当時日本では南蛮と呼ばれたスペインやポルトガルから、中世の日本に流入した文化を取り入れながら、自然と共生する循環型の文化を完成させ、今日知られるように一般大衆にまで浸透しました。これと同じ視点で見るならば、今後日本は、産業革命以後の欧米で発達した文明を取り入れながら、日本的感性でアレンジを施し、新たな和のテイストを持つ文化を生み出すことになります。

          (仮)エドリューション その13

          (仮)エドリューション その12

           これまで見てきましたように、今日、世界中の人類が恩恵や影響を受けているといえる現代文明は、その発生当初から、一元性、軍事や戦争、テクノロジーといった方面において発達する傾向を示したのに対して、約300年の間、日本において熟成された江戸文化では、多様性や共生、民衆や平和、文化や教養といったものが特徴になっています。環境問題をはじめ、現代の社会問題が根っこを同じくするものであれば、それと対極の特徴を示すこの江戸時代の在り方が、それらを解決する手立てになる、というのがこの論考にお

          (仮)エドリューション その12

          (仮)エドリューション その11

           多様性ということを考えると、今の社会が抱える生きづらさということにも大きく関係しているかもしれません。例えば、現代の日本の若者の自ら命を絶つ割合が、先進国の中で一番になっているということですが、彼らを取り巻く教育制度一つとっても、江戸時代における寺子屋では不登校ということがありませんでした。しかしそれもそのはずで、生徒により入学時期もバラバラ、授業の内容も進度も個人で別々、先生の個性も経験も多彩ということであれば、システム上不登校ということが起こりえません。  人が成長す

          (仮)エドリューション その11

          (仮)エドリューション その10

            別の角度から見てみてもそのことは理解できると思われます。テクノロジーが最も発達しやすい時期は戦争の時であり、最も発達しやすい場所は軍事機関においてです。原子力発電所は核兵器開発の産物ですし、私たちの身近にあるカーナビやスマホといったものは、もともと軍事技術であったものが下げ降ろされて民間で利用されるようになったものです。よく言われることですが、米軍や某国の軍の内部では、私たちが利用するはるか先の技術が既に実用化されているということです。それらをうかがい知ることはできません

          (仮)エドリューション その10

          立庭和奈のこの言葉に響きあり 8

           虎は死して皮を留め人は死して名を残す 虎や豹などの動物はその死後に役に立つ美しい毛皮を残し、それを利用する人々に恩恵を与えることとなる。人は生き様が美しかったり世の中に貢献をすれば、死んだのちにも名が語られ、その功績が世の中を潤すことになる。東大寺の大仏造立の勧進活動を行ったとされる、奈良時代の行基菩薩が残した言葉とされています。虎は毛皮という実態を伴う物をこの世に残していくのに対して、人は時として目には見えない功績をこの世に残して死んでいく。そういう意味にもとれる言葉です

          立庭和奈のこの言葉に響きあり 8

          立庭和奈の知れば知るほど 9その3

           では話をもう少し先に戻して、「富」とは何か考えてみましょう。例えば世界のどこかの砂漠に、昔栄えた文明の莫大なお宝が眠っているらしいという話を聞いた時、あなたはどう思うでしょうか。実在することが証明されて、正確な場所が発見されたとしても、私たちにはほとんど手にすることが出来ません。たとえその財宝の発見者だとしても、国境を越え、現代の法律を越え、世界中の人たちの目を潜り抜け、自分の家に持ち帰ることはできません。どれだけ莫大でも、その金銀財宝はあなたを潤すことはないのです。  

          立庭和奈の知れば知るほど 9その3

          立庭和奈の知れば知るほど 9その2

           もう少し詳しくお話しします。「豊かさ」とは心の状態を表すバロメーターの一つですので、本来、何を所有しているのか、収入がどれくらいなのか、買いたいと思うものが買えるのかとは、関係しないはずです。とはいえ、物の見方や考え方に大きく影響されてしまうのも事実です。これは「豊かさ」だけに限ったことではありません。「幸せ」「楽しい」「安らか」など、心の状態を表すものは何であれ、思考や環境に左右されながらも、本当はそれらから独立したものはずです。  しかしほとんどの人はこの、心と思考の

          立庭和奈の知れば知るほど 9その2

          立庭和奈の知れば知るほど 9

           富の源泉はなんでしょうか。豊かさの元と言ってもよいですいです。お金でしょうか。金(きん)でしょうか。もしくは石油、希少資源、不動産でしょうか。さらにもう一つ質問です。富は有限でしょうか、無限でしょうか。多くの人は、富や豊かさというものを求めていると思います。でもそれっていったい何でしょうか。   今自分の預金口座に100万円ある人と1億円ある人とでは、どちらが豊かでしょうか。1億円を持っている人といいたいところですが、実際は何とも言えません。預金が1億円程度ではプライベー

          立庭和奈の知れば知るほど 9