和泉惣平

空洞です

和泉惣平

空洞です

マガジン

  • 映画感想文

    観た映画のこと

  • 文芸批評について

    読んだ文芸批評のこと

記事一覧

なぜ博士は水爆を愛するようになったか――キューブリック『博士の異常な愛情』につい…

上  そのタイトルと宣材写真から連想されるものとは異なり、博士は物語の中盤までまったく登…

和泉惣平
1か月前
2

偏在する母、遍在する家族――映画『誰も知らない』について

1  この作品は、実際に起こった育児放棄と取り残された少年による兄弟の殺害・死体遺棄事件…

和泉惣平
1か月前
3

汝自身を演じよ――アッバス・キアロスタミ『クローズ・アップ』について

 舞台はイラン。不可解な事件である。ある青年が、国民的な映画監督マフマルバフを騙って、あ…

和泉惣平
2か月前
5

Cool Design, Cool War――映画『ソーシャルネットワーク』について

*この記事は以前のアカウントで公開していたものを、書式を改め、再公開したものです。  マ…

和泉惣平
2か月前
4

不本意なる英雄——映画『タクシー・ドライバー』について

 トラビスは日記を書く。彼は言葉を持っている。しかし彼は想像力に欠ける。直情的に振る舞う…

和泉惣平
3か月前
6

自慢にならない自慢――これまでの記事の紹介

 1   自己紹介という言葉が嫌いだ。自己PRという言葉はもっと嫌いだ。紹介すべき自己など…

和泉惣平
3か月前
10

都会の実存――映画『SE7EN』について

*この記事は以前のアカウントで公開していたものを、書式を改め、再公開したものです。  連…

和泉惣平
3か月前
1

(B面)村田沙耶香『消滅世界』について――母の呪縛への抵抗

 *(A面)とセットでお読み頂けると幸いです。  この作品の主題は、「正常さ」を強いる母…

和泉惣平
3か月前
12

(A面)村田沙耶香『消滅世界』について――「家族」という制度、その消滅

   この作品の主題は、家族制度がいかに解体されていくか、という問題である、と言おう。 …

和泉惣平
4か月前
24

彼は如何にして印度國民となりし乎――映画『RRR』について

*この記事は以前のアカウントで公開していたものを、書式を改め、再公開したものです。 圧巻…

和泉惣平
4か月前
11

なぜゴダール映画のカップルはみんな「ああ」なのか――アニエス・ヴァルダ『ラ・ポワ…

1  アニエス・ヴァルダ監督『ラ・ポワント・クールト』は、1955年公開のフランス映画である…

和泉惣平
4か月前
8

〔後篇〕芥川はなぜ革命家の問題となるのか――宮本顕治「「敗北」の文学」(1929)

〔前編からの続き〕  3.4 自己否定への意志    しかし、それだけなら、凡百のブルジョア…

和泉惣平
4か月前
7

〔前篇〕芥川はなぜ革命家の問題となるのか――宮本顕治「「敗北」の文学」(1929)

1 文芸批評家・ミヤケン   のちの共産党委員長として悪名高いミヤケンが世に現れたのは、…

和泉惣平
4か月前
3

われら故郷なき者――小林秀雄「故郷を失つた文学」について

   ここで、「江戸っ児」といわれているところのものを、「シティボーイ」とでも読み替えて…

和泉惣平
5か月前
12

とまどう狂信者――森達也『A』について

A とまどう狂信者1  なぜ、オウム真理教・広報部長の荒木は、一連のオウム真理教によるテ…

和泉惣平
5か月前
3

なぜ博士は水爆を愛するようになったか――キューブリック『博士の異常な愛情』につい…

上  そのタイトルと宣材写真から連想されるものとは異なり、博士は物語の中盤までまったく登…

和泉惣平
1か月前
2

偏在する母、遍在する家族――映画『誰も知らない』について

1  この作品は、実際に起こった育児放棄と取り残された少年による兄弟の殺害・死体遺棄事件…

和泉惣平
1か月前
3

汝自身を演じよ――アッバス・キアロスタミ『クローズ・アップ』について

 舞台はイラン。不可解な事件である。ある青年が、国民的な映画監督マフマルバフを騙って、あ…

和泉惣平
2か月前
5

Cool Design, Cool War――映画『ソーシャルネットワーク』について

*この記事は以前のアカウントで公開していたものを、書式を改め、再公開したものです。  マ…

和泉惣平
2か月前
4

不本意なる英雄——映画『タクシー・ドライバー』について

 トラビスは日記を書く。彼は言葉を持っている。しかし彼は想像力に欠ける。直情的に振る舞う…

和泉惣平
3か月前
6

自慢にならない自慢――これまでの記事の紹介

 1   自己紹介という言葉が嫌いだ。自己PRという言葉はもっと嫌いだ。紹介すべき自己など…

和泉惣平
3か月前
10

都会の実存――映画『SE7EN』について

*この記事は以前のアカウントで公開していたものを、書式を改め、再公開したものです。  連…

和泉惣平
3か月前
1

(B面)村田沙耶香『消滅世界』について――母の呪縛への抵抗

 *(A面)とセットでお読み頂けると幸いです。  この作品の主題は、「正常さ」を強いる母…

和泉惣平
3か月前
12

(A面)村田沙耶香『消滅世界』について――「家族」という制度、その消滅

   この作品の主題は、家族制度がいかに解体されていくか、という問題である、と言おう。 …

和泉惣平
4か月前
24

彼は如何にして印度國民となりし乎――映画『RRR』について

*この記事は以前のアカウントで公開していたものを、書式を改め、再公開したものです。 圧巻…

和泉惣平
4か月前
11

なぜゴダール映画のカップルはみんな「ああ」なのか――アニエス・ヴァルダ『ラ・ポワ…

1  アニエス・ヴァルダ監督『ラ・ポワント・クールト』は、1955年公開のフランス映画である…

和泉惣平
4か月前
8

〔後篇〕芥川はなぜ革命家の問題となるのか――宮本顕治「「敗北」の文学」(1929)

〔前編からの続き〕  3.4 自己否定への意志    しかし、それだけなら、凡百のブルジョア…

和泉惣平
4か月前
7

〔前篇〕芥川はなぜ革命家の問題となるのか――宮本顕治「「敗北」の文学」(1929)

1 文芸批評家・ミヤケン   のちの共産党委員長として悪名高いミヤケンが世に現れたのは、…

和泉惣平
4か月前
3

われら故郷なき者――小林秀雄「故郷を失つた文学」について

   ここで、「江戸っ児」といわれているところのものを、「シティボーイ」とでも読み替えて…

和泉惣平
5か月前
12

とまどう狂信者――森達也『A』について

A とまどう狂信者1  なぜ、オウム真理教・広報部長の荒木は、一連のオウム真理教によるテ…

和泉惣平
5か月前
3