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大島渚監督「忘れられた皇軍」-これでいいのか日本人-

19歳で塾のバイトをしていたとき、中学生に「先生、息子いますか?」と聞かれました。

オンライン家庭教師 束進 代表の高山良輔です。


今日、「全店舗閉店」というキーワードがトレンド入りしているのを見ました。

まさに、このnoteの記事ですが、青森県の企業さんが、コロナの今後の影響を考えて、閉店、清算を行った、というものです。


この記事の前にも、世界では「失業者」のニュースなど取り上げられていました。日本でも、青果店などが廃業したという記事もありました。

そんな中、日本で、ニュースではなく、個人のブログ発信で、トレンドになった今回。これは由々しき事態だと思います。


なぜなら、今回と似た事案が、過去にも起きており、そこから日本人は何も学べていないとわかったからです。


そこで、最近見たドキュメンタリー「忘れられた皇軍」(大島渚 監督)に、その模様が記録されていましたので、紹介します。

(以下、「朝鮮人」と言うワードを使います。これは差別ではなく、当時の日本の捉え方を明確に記すための表現ですのでご了承ください。)


背景 ~日本と朝鮮半島~

第二次世界大戦の前の話。日本は20世紀はじめ、朝鮮半島を植民地としていた過去があります。

この植民地支配は、朝鮮内の反対運動などもありましたが、長く続いていき、そのまま第二次世界大戦に突入します。

このとき、日本は朝鮮に対し「皇民化政策」を行っていました。


日本は自国の戦争に「朝鮮人」を送り込みます。「皇軍」として・・・


日本は無関係な「朝鮮人」を巻き込んでしまいました。その自覚は当然、日本にもありました。その証拠に、日本は「朝鮮人」を信用できないとして、戦地に送るも、兵士ではなく事務的な作業を、彼らに割り当てていました。


戦争が進む中、徐々に「朝鮮人」も兵士として戦場に赴くことになります。

そして、死者、怪我人が出てくるわけです。


結局、日本は敗戦。その後、朝鮮は解放され、今の韓国、北朝鮮が生まれるわけです。


概要 ~日本は皇軍を切り捨てた~

さて、「忘れられた皇軍」では何が描かれているか。


フォーカスされたのは「皇軍として戦場に行き、怪我を負った韓国人の方々」です。

ここでの怪我というのは、「失明」「腕や足の切断」などのことをいいます。映像の中では、この怪我の様子にまで、恐れず迫っています。


日本は、戦後、日本の兵士に補償をしました。

しかし、皇軍として戦場に赴いた韓国人には、補償をしなかったのです


当然、韓国人の方々は反発します。義足を引きずりながら、首相官邸に出向き、「総理と話をさせてくれ」と。

日本はそれを拒絶しました。

そして国は、彼らに言います。


「君たちは韓国人なのだから、韓国で補償を受けなさい」


彼らは国にも訴えましたが、日本国民にも訴えました。街頭演説のようすが、作品の中で描かれています。

彼らは、見捨てられたのです。見ないふりをされました。


彼らは、韓国政府にも、この旨を伝えました。韓国政府は彼らに

「日本の軍として戦ったのだから、日本に補償してもらいなさい」

といいます。


このとき、韓国人の方々は、どのような思いをされたのか。


映像の中では、目のない目から涙を流す韓国人の方が映されます。



終わりに ~国は、民の目を見よ~

私は、今朝のnoteの記事をみて、この「忘れられて皇軍」と重ねずにはいられませんでした。


日本では、緊急事態宣言の延長により、廃業を余儀なくされている企業がいくつもあるはずです。


国は、彼らのことを、一瞬でも考えたのでしょうか。


見ないふりをしていないでしょうか。


今からでも構わないと思います。彼らに目を向けなければいけない。


大島渚監督のこの作品では、「人の目」にクローズアップする描写が非常に多い。この理由を大島監督は次のように話しています。


「人の怒りは目に映る」


私は、数字や政治家に気をとられすぎた気がします。

感染者数、死亡者数、検査数、アベノマスク・・・



大島監督は、作品のラストシーン、韓国人の方の目をクローズアップしながら、失明しサングラスをかけた目に近づきながら、ナレーションでこう言います。



「これでいいのか日本人」



私は、noteの記事の写真、閉店を決め、店を掃除した後に従業員と撮った記念写真。

社長以外の従業員の方々の顔にはモザイクがありましたが、社長の顔は写っています。


笑った目の奥に、やり場のない怒りを感じました。



国も国民も、まずは、目を見なければいけなかった、と思います。

マスクをしていても、目は見えますよ。



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