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不安を放置せずに不安を整理する 仕事とプライベートの不安を整理して和らげる

こんにちは、今回は、私たちの心にしばしば訪れる「不安」について考えていきたいと思います。
例えば、仕事においては、依頼された仕事のやり方がわからず、不安だけが先行して、本来解消すればできることなのに進まない。
また、日々の仕事でも人間関係での悩み、会議や依頼される仕事でのストレスなどが知らず知らずのうちにかかっており、不安を感じることがあります。
また、キャリアやプライベートにおいても不安を抱えている場合もあるかもしれません。
では不安について考えていきましょう。


はじめに

あなたも良く何かを依頼されたり、会議で分からないことがあると「不安です」「私、不安なので」などと答えてしまっていませんか?
未知のものへの反応や、将来に対する不確かさから生じる感情であり、日常生活の中で避けられないと思います。
しかし、この不安をどう捉えるか、どう向き合うかは、それぞれの手法や考え方次第で大きく変わってきます。
特にビジネスの場で不安で片付けてしまうと何も進みません。
不安に対する解像度を上げて、不安に対処していくのが良いでしょう。
ここでの「解像度を上げる」とは、不安を細かく、詳しく見て理解すること。つまり、不安の原因や背景をはっきりさせ、それに適切に対応する方法を見つけ出すことです。
では、不安の解像度を上げるための方法を探っていきたいと思います。

不安の定義

不安は、未知や不確実性に対する人の反応としての感情や思考です。
何か気がかりで、落ち着かなかったり、そわそわしたり、みなさんもありますよね。

不安は、日常生活で多くの人が経験すると思いますが、そこへの向き合い方が大切だと思います。
まずは、不安の原因を理解することから始めましょう。

1.不安の原因を理解する

不安の源泉を特定する

不安は内的要因、外的要因があると思います。まずは、何が原因なのかを整理してみましょう。

不安を整理するステップ

  1. 不安に思っていることを書き出す

  2. より具体的な内容を記載する

  3. 書き出した内容は自分の考えからきているのか、自分以外の要因で起きているのかを整理する(内的要因、外的要因のどちらか整理する)

  4. 自分の考えからきているものについては、なぜそう考えるのか、その考え方は正しいのか書き出して見る(内的要因について整理する)

  5. 外部からきているものについては、具体的な内容や言われたこと、起こったことを整理して事実を確認する。(外的要因について整理する)

不安の整理(内的要因、外的要因、見たこと聞いたこと)

上記のように漠然とした不安を、自分の要因(内的要因)、自分以外の要因(外的要因)に整理して、内的要因については、自分が感じていることを記載しましょう。外的要因には、具体的な外的要因として何がストレスや不安かを記載し、さらに付箋のように、より具体的な事実(あった出来事や見た子こと聞いたことを書いていきましょう)。
例えば、以下のような形で整理していくと良いでしょう。
▼内的要因の例
転職について → どこに転職できるか不安、転職先に馴染めるか不安

▼外的要因の例
会議が不安 →  会議の出席者に高圧的な人がいて、発言がストレスになっている、また資料の準備も大変でストレス

日常でストレスに感じることの特定

また、日々ストレスに感じることも書き出して見ると良いでしょう。
こちらは、付箋やリストで良いと思いますが、より具体的に書き出すと良いと思います。
特に日常で発生して忘れてしまうので、まずは、ストレスを感じたときにその出来事とストレスを10段階くらいにして記載するとよいでしょう。
後から思い出そうとしいても忘れてまうので、ストレスを感じたときにメモしたりして記録しておくと良いでしょう。

2.不安を和らげる具体的な方法

事実の再評価

内的要因、外的要因と出来事が整理できたら、改めて、時間をおいて見直してみましょう。
書いたことが事実か、また、別の捉え方はないか、時間をおいから見直すことで、改めてどう感じるかを整理してみることが大切です。
事実と解釈を整理して、事実に対してどのような解釈をしているのかを改めて見つめ直してみましょう。

相談して新しい視点を入れる

整理した内容をもとに誰かに相談してみましょう。まずは、不安に思っていること、不安に思う事が発生する原因やそれに至るでき事を相談するのがよいでしょう。
信頼できる数人に相談すると異なる視点を得ることができ、視点を広げることができると思います。
ただし、相談する人は、きちんと話を聞いてくれる人、説教のようにならず同じ立場だったどう思うか?同じ立場だったらどう行動するか?というように自分の視点と第三者視点の両方を考えてアドバイスや意見をくれる人に相談しましょう。
できれば、1人ではなく数人相談できる人がいるとよいでしょう。

3.やる事、辞める事を決めよう

やる事を決めよう

不安が内的要因の場合は、自分がどのような行動をすると不安が解決するかを書き出してみましょう。
例えば、

振られた仕事が不安な場合

  • 分からない用語がある

  • やったことがないので、かかる時間が不明

  • 仕事全般の手順が不明確で不安
    上記のような場合は、手順を調べたり、まずは、仮の見積もりを作って実施してみる、分からない用語をちゃんと調べるなど、自分のアクションを整理して、行動を実施する事でどの不安が解決するかを書き出していきましょう。

辞める事を決めよう

不安を感じる原因は常に自分の行動や自分が変えられる環境にあるわけではありません。場合によっては、現在の状況や環境、あるいは自分の持っている責任や義務に疑問を持つことが必要です。もし不安の原因が外的要因である場合、その要因を取り除く、もしくは避ける選択をすることも一つの方法です。

例えば、
特定の人間関係が原因で不安を感じている場合:

  • その関係が自分にとって本当に必要か再評価する。

  • コミュニケーションの方法を変えてみるか、関係そのものから距離を置く。

  • 必要な場合は、第三者の意見や助言を求める。

また、
過度な負荷やストレスの原因となる活動や習慣について:

  • その活動を続けることが自分の人生や価値観に合っているのかを考える。

  • 代替的な方法やアプローチが存在するかを探求する。

  • その活動を一時的に止めて、その影響を観察する。

やることを決めるのと同じくらい、やめることを決めることも自分の心の平穏や生活の質を守るためには重要です。過度なストレスや負担がある場合、自分の健康や幸福を優先する勇気を持つことが求められます。
頑張ることも大切ですが、嫌なことをやらない、無駄なことはやらない、優先度が低いがストレスが溜まることはやらない、というやらないことも大切です。
相手がどう思うか、ここで辞めたら責任感がないと思われそう、辞めたら迷惑がかかりそうなどなど考えてしまいますが、相手や人のことへの配慮も大事ですが、その結果として、自分自身の幸福や健康を犠牲にすることは不適切です。自分の気持ちや状態を正直に伝え、それを受け入れてくれる人や企業と付き合うべきです。
無理に自分を押し殺して他者に合わせるのは辞めましょう。

4.持続的な取り組みと再評価

不安を和らげ、心の平穏を維持するためには、瞬時の対策だけでなく、継続的な取り組みが求められます。以下は、そのための三つのアプローチが比較的良いと思います。

日々のルーチン

今日のやることの整理をする。自分だけの時間を作る。今日を振り返る
というような行動を行うことで、自分自身を見つめ直して、何から不安がきているのか、整理することができます。
毎日の安定する時間を保つことが大切です。毎日の安定した時間は、不安を和らげるには効果的です。

不安を和らげるルーチン

  • 1日をゆっくりと振り返る

  • 朝に今日のやることを整理する

  • 自分だけの時間を作って瞑想や読書などをする

  • 今日良かったこと嫌だったことを書き出す


セルフケア

休養、運動、食事などの日常のケアを行うこと。
また、人と話す、誰かに相談するなどコミュニケーションをとること。
日常で自信のケアをきちんと行うことで不安を和らげるのに効果的です。

定期的な自己評価と改善

感じる不安の原因や度合いを定期的に評価し、反省することは、不安との付き合い方を見直す上で重要です。自分の感じている不安を客観的に捉え直し、必要に応じて新しい方法や取り組みを採用することで、不安をコントロールしやすくなります。

これらの継続的な取り組みを通じて、不安を適切に管理し、日常生活をより安定して過ごすことができると思います。

まとめ

解像度を高める重要性

私たちが感じる不安は、時に曖昧で不明瞭な情報や状況から来ることが多いです。そのため、不安の原因や具体的な内容をはっきりとさせる「解像度を高める」アプローチは、不安感を和らげるための鍵となります。解像度を高めることで、具体的な行動や対処法を明確にすることができ、無力感や混乱からの解放をもたらします。

日常生活での実践と継続の意義

不安と向き合うためのテクニックやアプローチは、一度の努力で終わりではありません。日常生活の中で継続的に実践することで、その効果を最大限に引き出すことができます。特に、不安との付き合い方を再評価し、定期的に自分の取り組みを見直すことは、継続的な安定感を保つ上で非常に重要です。

このように、解像度を高め、日常の中での継続的な取り組みを通じて、私たちは不安と上手く付き合いながら、仕事もプライベートもより安定した時間を過ごすことができるのではないでしょうか。

また、不安が大きくなりメンタル的に問題が生じた場合は、カウンセリングやメンターなど適切な人に見てもらうことも大事です。メンタルは、無理をすれば筋肉のように壊れますで、きちんとしたケアが必要です。
メンタルが強い事が良い事が良い!というような風潮や意見を持つ人がいますが、圧倒的に間違っています。他者に強いメンタルを強要するような方とはお付き合いしない方が良いと思います。
人は弱いので、誰でも必ずメンタル不調がきます。メンタル不調は、自分のメンタルが弱い強いではなく、風邪や怪我のようなものです。全く恥ずかしいことではありません。自分自身の弱さを認め、休養を取る、相談をする、自分の時間をとる、外的要因であるものは辞める、避けるなど適切なケアを心がけましょう。
強がって、不適切に行動したり、無理して行動しないことが大切ですし、あなたのメンタル不調を無視して、無理させるような人とは距離を取ることが大切です。
また、付き合っていてメンタルに影響を及ぼすような人ともなるべく距離を取ったり、付き合わないことが大事です。職場や取引先にいる場合もなるべく関わらないようにするか、別のプロジェクトなどに移動させてもらうのが良いでしょう。
あなたにメンタル不調を起こす人は、風邪のばい菌と同じです。なるべく避けるのが正解です。

それではみなさんも不安を抱えすぎず、心に余裕も持って自分自身の時間を生きてください。

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