【エッセイvol.1】出会いと別れと始まりの春
1年間の振り返り去年の今ごろ、24年間生まれ育った地元を離れ、隣県の県職員になった。
配属されたのは、田舎の高等学校。
正直、不服にも程がある配属だった。
県庁で働けるからこそ転職したのに、この仕打ちはないだろうと思った。
その時感じた県外出身者には冷たいという印象は、決して忘れないだろう。
県に対する忠誠心は、ゼロを振り切ってマイナスになった。
大学卒業後、2年間は地元のテレビ局で記者をしていた。
記者の仕事にやりがいはあったものの、行政でやりたいこともあったし、何より