#140字小説
失恋墓地|毎週ショートショートnote
「よう、マスター」
私が右手を上げると、マスターは「いらっしゃいませ」と小さく会釈した。相変わらずオールバックがキマっている。もう10年来の付き合いたが、マスターの外見は全く変わらない。
カウンターの中心から、少し左の席に座る。
「水割りでよろしいですか?」
「ああ、頼むよ」
このバーで水割り以外の酒を頼んだことがない。いや、そもそも水割り以外の酒は置いてあるんだろうか。
「今月は1通だ
生き写しバトル|毎週ショートショートnote(140字編)
駅で自分そっくりの人と会った。目が合った。
コンビニで自分そっくりの人と会った。目が合った。
喫茶店で自分そっくりの人と会った。目が合った。
スーパーで自分そっくりの人と会った。目が合った。
自分の家に帰ると、自分そっくりの人がいた。
「お前は誰だ?」
「お前は誰だ?」
俺は……一体誰なんだ?
(140字)
たらはかにさんの「毎週ショートショートnote」、今週のお題は「生き写しバ
ショートショート王様|毎週ショートショートnote
「もっと短く! 簡潔に!」
ウチの「ショート課長」の口癖だ。
ある日、オフィスのホワイトボードに「早期退職募集」の案内があった。
2日後、課長の席はもぬけの殻になっていた。
どこまでも、ショートな人だった。
4日後、元課長はカムバックして、ショート部長になった。
みんなの頭は……ショートした。
【了】140字
410字じゃなくて、140字小説になっとるやないかーい!!
お後がよろ