地球の他の場所がかわいそう
寝る前にテレビをつけたらやっていて、
映像が美しすぎて見てしまう。
「僕らはあきらめない ウクライナ 若者たちの夏」
2014年から戦闘が続くウクライナ・ドンバス地域で育った5人の若者たち。
将来に希望が持てない彼らがヒマラヤ旅行に招待された。
戦争の現実から離れて何を感じるのか。
廃虚で写真を撮り続ける少女や、炭坑で働きラップを制作する少年。
2014年に始まったドンバスの戦闘で故郷を破壊されたティーンエージャーたちは、自分たちが世界から忘れ去られた存在だと感じながら生きていた。
ある冒険家からヒマラヤ旅行に招待された彼らの心は、美しい景色や知らない文化に触れて変化していく。
原題:WE WILL NOT FADE AWAY(ウクライナ・ポーランド・フランス 2023年)
他国に侵攻されて、戦争の前線の近くに住んでいる若者たちがヒマラヤに行ってみた景色。
緑で、、手つかずで、そのままで、侵されてなくて、、
その美しさを見た彼女が
たしか、、こんなことを言った。
メモしてないので、違うかもしれない。
でも、、
その美しさを見た彼女は「すごい、すごすぎて・・・」と
「地球の他の場所がかわいそう」
っていう意味のことを言って
それを聞いた時私は泣いた。
彼女は、きっと、ヒマラヤでなくても、日本の地味なうちの近所を散歩しても、この豊な緑に対してそう言うだろう。
もしも、私の町が、こんな美しい町が焼かれたら、、、と時々思うことがある。
ウクライナ
東ヨーロッパ
行ったことはないが見たことがある、読んだことがある、それによると美しい場所だと思う。
自分が生まれた場所は特別美しいし。
そこが侵されることがどんなに悔しく、残酷なことか。
美しく強くこれからいくらでも幸せになれる彼らが理不尽にこんな目にあっていることを
夜中のドキュメンタリーで目にして眠れない。
次の朝だったが、その次の朝だったか
いつもみたいに子どもの登校前、自分の出勤前に、弁当だのなんだの家事をしている時につけっぱなしのTV
ディズニーの豪華クルーズ?の参加者へのインタビューなのか
若い両親に連れられた小さな女の子たちがお姫様型の小さなドレスを着て
ここは「こどものてんごく」と言う。
それを見て泣きたくなるが涙は出なくて、
ヒマラヤ登山をして、その後ロシアとウクライナの戦争が始まって行方が分からなくなったあの若者たちのことを思った。
焼かれている木や草や鳥や動物のことを思った。
植物は放っておいたら、人間を喰ってしまうくらい豊かで強く狂暴で
鳥も獣も少し遠くに静かにいて神々しい。
もしも人間がいなかったら、地球って今どうなっているんだろう。
緑がしゃくしゃくと喰っていたかもね。
地球が植物に喰われるのはまだいい。
美しい故郷が自分と同じ人間に侵されるのは耐えられない。
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