Hiromi

大学生の息子と高校生の娘と三人で田舎暮らしの会社員です。息子が生まれた時から書き続け、…

Hiromi

大学生の息子と高校生の娘と三人で田舎暮らしの会社員です。息子が生まれた時から書き続け、それは今や大切な記録になりました。

最近の記事

たぶんうまくははなせないけど

たまたまその日その時家にいたらピンポンが鳴る。 玄関に出てみると汗だくの男の子がいた。 男の子といっても青年か。 この町の喫茶店内で演劇をするのでよかったら観に来てください とチラシをくれた。 大学生というので 「T大?」と聞いたら 「自分はK大ですが、あとは東京の大学生で」という。 「あ、うちの子もK大です。今いませんけど。ぜひぜひ・・・行けたら」 とチラシを受け取る。 あの場末の喫茶店で? 学生が? うわ、、めちゃ気になる。 そして、その上演の初日がたまたま休み

    • 10回目の誕生会

      ねっちが17才になる。 こちらに来てから迎える10回目の誕生日だ。 ということは ねっちはもうこっちでの生活の方が長いということで。 それより 10年という時間で子どもはこれほどまで風貌が変わってくるのかと 改めて思う。 今年は、たまたま誕生日が日曜日で 私、仕事休み しゅん、バイト休み、ねっち、部活休み と全員フリーが重なり 私は張り切って、イタリアンのお店を予約した。 帰りに持ち帰れるようにケーキも予約。 チョコレートのプレートおつけしますか?と言われたので、 小

      • 復活する体

        コロナからだから、もう何年だ? コロナが始まった頃から発熱しなかったってことは それくらいの期間、私は病気をしなかったわけだが 私は病気になって、この度1週間も会社を休んだ。 病床4日目まで、これ本当に治る?って弱気になっていたのに 5日目の朝、復活の兆しを感じる。 TVではパリ五輪をやっている。 病床で目線が低いので、いつもは発見できない部屋の汚さに気が付き、いらいらする。 更に、これ全部取り換えたいけれど、そもそも借家、、、どこまで直せる? 終の棲家 どうしようとか、

        • 棺桶とノート

          会社で 文具好きな先輩がほぼ日やミドリの紙質のいいノートを持ってきてくれて ノートの使い方とか、今までの記録(子どもからもらった絵とか手紙とか、同僚や生徒からのメモとか、写真とか切り抜きとか)のこととか、いろいろ話していた時に 「死んだらそのノートや手帳どうしよう、、、」ってなって 違う先輩が「棺桶に入れてもらったら」と言う。 おー!!って思った。 ナイス! 子どもや友達や同僚からのメッセージとか写真なら宝だが 自分が書いたものなど恥 死ぬまでに処分しなきゃと思いつつ、ま

        たぶんうまくははなせないけど

          音楽史

          これ私 生まれて、まだ音楽聴かない前からの。 で 小中高校生ときて 大学生で 社会人で その後もなんかいろいろあって しゅんを生んで ねっちを生んで その後もいろいろあって この町にきて これ初めて見た時はちょうどSuchmosを聴いていた頃で だから、最後の方に階段に座っているyonceが見えてて。 何回も観たこの動画はファッション史であり 私には ざっと音楽史

          地球の他の場所がかわいそう

          寝る前にテレビをつけたらやっていて、 映像が美しすぎて見てしまう。 「僕らはあきらめない ウクライナ 若者たちの夏」 2014年から戦闘が続くウクライナ・ドンバス地域で育った5人の若者たち。 将来に希望が持てない彼らがヒマラヤ旅行に招待された。 戦争の現実から離れて何を感じるのか。 廃虚で写真を撮り続ける少女や、炭坑で働きラップを制作する少年。 2014年に始まったドンバスの戦闘で故郷を破壊されたティーンエージャーたちは、自分たちが世界から忘れ去られた存在だと感じながら

          地球の他の場所がかわいそう

          風待ち

          仕事 ぎりぎりで集客できて なんとか予定していた教室の体験会ができて、 来てくれた人たちはみんな楽しんで帰ってくれた。 でも私は本質を見失っていたし、 だから、会社では上司であり、この事業では仲間である彼に 冷静に意見された時に、何も言えなかった。 2024下半期のしいたけ占いでは 事あるごとにこれを問えとあった 1・自分がやっていきたいことを周りから反対されたら今の私はどのような表情や反応をしてきそう? きっと、私がいい表情や反応をしていなかったので、彼は、言葉

          「ずっと死ぬ気がする、みたいな」

          熊が怖い。 実際一度も遭遇したことはないが、 夢の中で熊に何度も追いかけられた。 熊が怖すぎるので、 ショート動画で流れてくるヒグマの映像を見てまた ぶるぶる、ぶるる(>_<) みたいな感じで 私は鬱が怖い。 コロナやインフルエンザや骨折より怖い。 だから、ヒグマの動画みたいに流れていたら、つい「鬱」関係も見てしまう。 NHKで流れていたサカナクションの山口さんのドキュメンタリーは途中から見た。 この番組のことを、 毎回聞いている「無限まやかし」で大島さんと高野さ

          「ずっと死ぬ気がする、みたいな」

          大阪ふたり旅again

          目的がライブの 娘との二人旅アゲイン 今回は宿が鶴橋で ひとまず10時には荷物を預かってくれるということで そちらに向かうが、行くまでにディープな商店街内に入ったり迷う。 宿がめちゃめちゃ民家の中にある普通の建物なので、これ?って建物の前で開店を待つ。 10時になっても開かないので、電話してみると日本人の女性が 「スタッフが外国人で」と言う間にシャッターがあく。 「あ、開きました開きました。行きますね」と切る。 受付の男の子はフランス人で。英語と日本語とどっちがベター?と聞

          大阪ふたり旅again

          SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO JAPAN大阪

          SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO JAPAN 大阪 2024年5月18日(土):ヤンマースタジアム長居 2018年のBTSがこの会場でやっているライブを 何年か後に見て、めちゃめちゃ良かったので、 ここ、めちゃめちゃいい会場だな、このスタジアム行きたいな と思っていた場所で、大好きなセブチのライブに参加できるという正に 「今まで生きてて良かった」を実感できる時間。 心の底からありがとうございます。 当日は晴天で会場に入った時はまだ日差しが

          SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO JAPAN大阪

          奇跡の星の僻地で腹落ち

          今年のGW 娘は部活の強化合宿で島根に行き、 入れ替わりで、 息子は島根の大学に進学した従弟のところに遊びに行っている。 部活やバイトや友達と遊ぶとかで彼らはほとんど家にいないので GW後半の私の3連休のテーマは「休息」 4月の後半にも連休があったのだけど、 母と買い物に行っている時、娘の参観日の途中、 ソフトバンクの人と話している時等 いろんな場面で仕事のLineががんがん入りまくって 出社したり、会社に電話したりで、 「休めねぇ」とげんなりしていたけれど、 多分、みん

          奇跡の星の僻地で腹落ち

          獅子舞スカウト

          ある夜町の人が訪ねてくる。 あら、中学の同級生のTくんじゃない Tくんは、ずっとこの町にいて、素敵な奥さんとお子さんとご両親と今では孫までいて、めちゃめちゃいい感じのお父さんになっていて、 そして若い時からずっとこの町で伝統芸能をやっている。 私はこんな祭りがあるって知らなくて、 大人になって、県外から帰省した時に たまたま目にした夜の麒麟獅子に度肝を抜かれた。 彼はそれを継承してずっとやっているのだが 継承先が・・・ 若い子たちがいない、、またはしないで 現在

          獅子舞スカウト

          仕事でめちゃめちゃ嬉しいこととか

          3日間一緒に仕事をした。 少しの時間も惜しまず、全員が仕事をした。 仕事をするのが楽しかった。 昼ごはんは食堂で弁当をみんなで食べた。 東京の本部から今回サポートで来てもらったMさん Mさんは惜しみなく、自分の作ったコンテンツを「要ります?」って笑って 私のメールにすぐ送ってくれるし 私のどんな質問にも率直に答えてくれる。 明るい。 正直、この何か月か自分がひとりでやってきた仕事のことで 一番話が分かってくれるのは他社のMさんかもしれない。 開業に向けての体験会の入

          仕事でめちゃめちゃ嬉しいこととか

          備忘録 2024・4月前半

          忙しいけれどメモ。 4月1日 新規事業開業 マス的な広告をあなたはしなくていいと部長に言われてるので できる範囲でポスター貼ったり 会社に来てくださるお客様にチラシを手配りスタートする。 4月2日 朝礼で昇進の発表がある。 正直、前もって役員から言われた時には、ちょっと、「ああ( 一一)、、」って喜べなかった。 昭和を色濃く残すこの会社ではずっと「年功序列」「男尊女卑」が続いていて 女性は20年勤め続けてやっと係長という状態で。 私は入社した時点で40才を超えていた

          備忘録 2024・4月前半

          草いきれ 香・大賞

          で 落選したやつ。  保健室からの呼び出しで、午前のまだ早い時間にアパートを出て娘を迎えに小学校まで歩く。 新しく決まった仕事の開始がまだの私は、Tシャツにジーンズ 皆が仕事に出かけていった後の空っぽな町を歩く。 この町の下には山から降りてくる美しい水が脈のように流れていて 引っ越し先の古いアパートのすぐ側にも小川があって 晴れていてもいつも雨が降っているような音がする。 九月 まだ真夏みたいに暑い 誰ともすれ違わない。 夏休みの間に引っ越しをして 娘は私の故郷で

          草いきれ 香・大賞

          それはひどい酸素欠乏の春夜 折れ曲がった朽ちかけの灰色階段 その人は踊り場にぽつりといて 私はその上にぽつりといて まばゆさや汚さや雑音の波の中で そのしんと止まっているその人の形を この上もなく近しいものと すれ違ったら その存在が私を刺しました。 もうその人を見ることはないだろう。 それは細雪の降りる晴天下 雑居ビルの外側についている階段 彼はみんなの中にいて 私もみんなの中にいて はじけるように笑う彼の顔が この上もなく良いものに見えて それが欲しくなり