変わりたくても変われない自分に足りないもの

本気で変わりたい！

と思って、例えば自己啓発本を読んだり、誰かの講演を聞きに行ったりすると、「うおおおおおおお！」という感情が込み上げてきて、「こんな考えがあったんだ！自分はついに変われるぞ！」という気分になったことがある人はたくさんいるのではないでしょうか。

未来に期待をする。ということは最高のワクワクを感じさせてくれるので、瞬間的に、ほしいものを手に入れている未来の自分にすでに変わったような気分になってしまう。

でも、実際に変われる人ってほんの一握りなのも事実。そして一度抱いてしまった自分への期待が大きければ大きいほど、何も変わっていない現在の自分とのギャップが大きくなるので、期待した分だけの絶望感に襲われてしまうわけです。

そうやって、やっぱり変わることはできないんだ…。と、これ以上期待をすること自体が怖くなって、どんどん夢が失われていくのが現実だと感じています。

じゃあなぜ、人は変われないのか？

それは多分、期待をすることで変わった気分になってしまっていることが原因であるとは思いますが、そもそも今の自分を根本的に真正面から否定される経験をしていないからだと思います。

本を読んだり、講演を聞いても、もちろん自分を全否定されることはないわけで、現状の自分に追加していく要素だけに目を向けてしまっています。今のままの自分で、努力の総量を単純に増やせばいいという思考に陥ってしまうのです。

もっと抜本的に変えないといけない要素にはあまり向き合えないのだと思います。マイナスをゼロにしないといけない部分があるのに。

自分を根本的に否定することは、人間にとって何よりも怖いことだから。なんやかんやでうまく生きてきた人にとってはなおさらのことだと思います。

多少のショックな出来事や、本を読んで感動したくらいのことで変われるわけなんかない。

僕も学生時代は特に、変われない自分に苦しんでいました。ていうか今も苦しんでいます。

自分を全否定される経験とは色々あるとは思いますが、

１番はやっぱり、失恋だと思います。それも本気で好きな相手に。

頑張って頑張って自分なりのベストを尽くして告白した。そしてフラれた。

自分が１番好きなその相手はこの世に１人しか存在しないからこそ、失うことに莫大の痛みを伴います。

そしてフラれた時、なぜ自分はダメだったのかについて、事細かく教えてくれる人なんていません。

だからこそ、根本的に自分を見直すことができる。自分で考えないと答えは見つかりません。

別に失恋に限ったことではないと思いますが、こういうような衝撃を受けないと大前提人は変わることができないと思っています。

成長には痛みを伴う。という言葉がありますが、理由はこういうことだと個人的に思っています。

そういう経験をしたとして、じゃあ実際にどうやって変わっていくのか？

今回はそれについて書きたいと思います。

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誰かを本気で喜ばせたい！

僕の場合、今までそういう感情で行動を起こしたことってあまりないことに気づきました。

もちろん、何かをしてあげたいという感情がまったくないわけではありませんが、どうしても何らかの見返りをもらおうとしている自分が先行してしまいます。

自分がよく思われたい。人から好かれたい。誰かに勝ちたい。etc

この欲だけで、自分がやりたいことをやってきました。

でも実際、この欲だけで突っ走って、自分が望んでいるような圧倒的な成果を出すことができなかった。

その結果、今の自分に残っているのは、ある程度の結果は出せる自分だけ。

すべてがある程度で、中途半端な性格が形成されてしまっています。

僕の個人的な考え方として、

身の回りの９割のことに対して全力でなくてもいいと思っています。

ただ、自分が絶対に守らないといけない残りの１割、

例えば、家族であったり、恋人であったり、友達、今夢中になっているもの、時間をかけて取り組んでいるもの、夢、

それらに対しては人生をかけて向き合う覚悟を持たなければいけない。

それらに対しては手を抜かず、やり抜く考え抜くことをしなければならない。

でも現状、僕はそれができていません。

それはどうしてなのかを考えた結果、やっぱり僕以外の人の感情をないがしろにしているからだと思いました。

※自分がやりたいことを成し遂げることで、その結果誰を幸せにできるのか。

そこを本気で考えることができていませんでした。

やりたいことに感情のままに飛び込めることは、僕の強みではあると思っているのですが、やっぱりそれに対してもどこかで手を抜いてしまっている自分がいます。

それは（※）を考えられていないからです。

自分のやりたいことが、誰かのためでもあったら、より力を発揮するのは当然のことで、

それならば、自分がやりたいことをやることで、それによって与えられる誰かの幸せを自分ごとにしてしまえばいい。

俺はお前の幸せを背負って頑張るんや！と、本気で思えたらマジで怖いものなしだと思います。

でもこれについて、僕は今までわかってなかったわけではありません。正直頭ではわかっていました。でもできなかった。

どうしても自分のためが顔をのぞかせて、時間が経てばもうその欲だけ。そんな状態でした。

じゃあどうすればいいのか？

何かを捨てることだと思います。

僕の場合だと、自分の欲を一旦捨ててみようと思っています。

考えが変わったくらいでは行動は変わりません。２５年の人生で積み重ねてきた僕の性格を、考えただけで変えることができたら誰も苦労はしない。

自分が同じ空間や時間共有している人に対して、自分はいったい何を与えられるんだろう？それだけを考えて行動してみます。

それが本当にいいことなのか？と、疑問に感じる人もいるのかもしれませんが、一度は極端なことをする必要が僕にはあると思っています。

なぜならそれを習慣化したいからです。

誰かを喜ばす、楽します、幸せにするということを呼吸レベルの習慣としてできるようになったら、そして誰かを喜ばすことを本気で楽しめることができたら最強だと思うからです。

誰かのためだけの自分になってしまうのは絶対に違うし、そんなのでは生きている意味がないとは思ってはいますが、変わるためには、普段は絶対にやらなかったことをやってみることなんじゃないでしょうか。

ただこれって、とてつもなく苦しい作業です。並大抵の覚悟では続かないことだと思います。

そのためには目標を作ることです。

できれば長すぎず、短すぎずの期間内がいいと思います。２〜３ヶ月くらいかな？

自分が変わることで、何を手に入れることができるのか。そして誰を幸せにできるのか。

それらをブワーっと紙に羅列していきます。

そうすることで、何が何でも死んでも成し遂げたい目標を立てることが重要なんだと思います。

目標がないと行動するのは難しいからです。だから、長すぎず短すぎずの期限を決めて、自分を追い込んでいくしかない。

そういうことを考えていると、

漫画ワンピースの世界観って最強やなぁと思いました。笑

主人公のルフィってよくよく考えたら誰かのために戦ってますよね？

もちろんその結果、自分の夢である海賊王にも近づけるのですが。

仲間それぞれの夢を全部自分ごと化しているわけです。

誰かとチームを組んで何かをする、好きな人と付き会う、それもある意味自分以外の人の人生を自分ごと化することなんじゃないかと思います。

その人が抱えている悩みや、叶えたい想いを自分のことのように捉えて、一緒に真剣に悩み、一緒に達成した喜びを分かち合うことができたら、人生の楽しみは何倍にも膨れ上がるような気がします。

とってもとっても難しいことではありますが、

そういう男になりたいなぁ、と僕は思うわけです。

そんなGWの最終日でございました。

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