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なぜノートを取ると記憶に残るのか?

・簿記の資格取得のために勉強してるけど、全然に頭に入って来ない

・読書していても数日したら全部記憶から抜け落ちてる

このように日々学んだ内容が記憶から抜けていること多いのではないでしょうか?

学校では覚えるものが多いものの、どのように記憶すれば教えられることがなく、我流の記憶術でやり過ごしてきました。

しかし、そのような我流の記憶術が科学的に非効率的なものが多いのも事実。

なので、今回は「効率的に頭に残しておくにはどうすればいいのか?」について解説していきます。

今回紹介する方法を実践するだけでびっくりするぐらい記憶に残すことができるでしょう。

手を動かす能力と読む能力は比例する

効率的に勉強するには手を動かすことが必要です。一見、手を動かすよりも読んで理解したほうが効率的に思いますが、実際は逆です。

中国の小学生の「書く力と読む力がどれほど関係があるのか?」を調べました。

・書く力は多くの漢字を短時間にどれくらい正確に写して書けるか?

・読む力は多くの漢字を短時間にどれくらい正確に、速く読めるのか?

その結果、書く力がある子供ほど読む力もあることが分かりました。

なぜ手を動かすと記憶の定着を促すのか?

なぜ書く力がある子供ほど読む力も身につくのでしょうか?

これには2つの能力が関係しています。

1つ目は書き写すことで細かい部分に目を向けるからです。

読むだけではサラッと細かい部分は流してしまいますが、書き写すには細かい部分まで目を向けないといけません。

たとえば、家族や友人の似顔絵を描こうとすると「こんな顔やった?」ということになります。これは、普段意識することない部分にまで目が向くためです。

似顔絵と同じで書き写すことで細かい部分まで意識が向き、気づく点が多く記憶に残りやすいためです。

2つ目は書くことで運動神経による記憶ができるからです。いわゆる体が覚えている状態。

身体を動かすことで運動に関連する脳の部位を使うので、より頭を刺激して記憶に役立ちます。

たとえば、ギターで特定のコードを弾くときに「人差し指をここに置いて」とか考えないはずです。

このコードを見たら無意識に弦を抑えている。このように無意識に弦を押さえれるから、歌いながらギターを弾くことができるのです。

これと同じで書くこと運動に関連する脳の部位を刺激するのでより記憶の定着に役立つからです。

ノートを取って記憶力アップ

書く力が読む力に関連してるのでノートを取るとより、記憶の定着に役立ちます。

大学生を対象に生物に関する勉強をしてもらい1週間後に最終試験を受けてもらいます。その際、勉強方法を3つのグループに分けました。

・ノートグループ:自分の言葉でまとめたノートを書き写す

・テストグループ:テストを解いて記憶に残す

・テキストグループ:参考書を何回も読み直す

その結果、ノートを使った勉強法とテストを使った勉強法はテキストを使った勉強方法よりも成績が良くなっていました。

テストは思い出そうとすることで記憶が整理されて、頭から情報を引っ張りやすくなったためです。

一方、ノートは自分の頭でまとめて、実際に手を動かすことが記憶の定着に役立ったためです。

そのため、板書をただただ丸写しするだけのノートでは成績は上がらなかったはず。頭を使うから記憶に役立つのです。

また、別の実験ではノートを使いながら、テスト形式で学習するとより効果があることが分かっています。

このように自分の頭で考えて、手を動かすことで記憶に残ります

・どんな情報が重要か?
・他の人に見せるとしてその人が理解できるようになるには?
・キーワードは何か?
・一言で言いうと何が言いたいのか?
・思い浮かんだ疑問は何か?

これらの疑問を答えるようなノートを作れば長く頭に残るはずです。

イメージにすれば頭に残る

ノートを取る際にはイメージをイラスト化して残すのも効果的です。

たとえば、数学の試験で良い点数が取れる人ほどイメージを使って解くのが得意だということが分かっています。

小学5年生を対象に分数の大小を答える問題を解いてもらいます。その際、2種類の問題を用意しました。

・数式を使った問題:13/15 と 8/12どちらが大きいですか?

・イメージを使った問題:ボールを1つ取るとしたら水色のボールを取る可能性はどちらの方が高いですか?

数学問題

これらの問題を多く解いてもらった後、算数の共通テストを解いてもらいました。

すると、数式で数の大小を理解できる人は共通テストでも高い点数を取ることができ、イメージを使った問題で高得点を取った人も高得点でした。

つまり、イメージを使って理解できる人は数学のような概念的な理解を促せるということです。

まとめ

この記事では「どうすれば記憶力を向上させることができるのか?」について解説しました。

・手を動かすことで読む力も身につく

・手を動かすことで細かいところに目が向き、運動にかかわる脳の部位を刺激したので記憶が定着した

・イメージを書き出すとより記憶に残りやすい

テキストを読むだけの勉強方法は楽なだけで何も身につきません。

自分の頭で考えて、ノートに残すことで効率的に記憶に残すことができます。

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