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禁煙しやすい人の特徴とは?

突然ですが、皆さんはタバコを吸いますか?

健康に悪いというのはCMや新聞などで周知のとおりですが、いまだに喫煙者が多いの事実です。

実際、男性だと4人に1人、女性だと12人に1人が吸っています。

特に、広告の喫煙促進キャンペーンには以下の効果があるため、なかなか抜け出せません。

・若い人がタバコを試して、日常化を促進する
・喫煙の魅力を強調して禁煙者を誘い込む
・喫煙者に喫煙量を増やさせる

それでは、喫煙者が禁煙に踏み切る時はどんな状況なのでしょうか?

この記事では禁煙に踏み切る場面について解説していきます。

禁煙キャンぺーンで禁煙者を増やす

喫煙者を減らす方法の1つ目が禁煙キャンペーンを見せることです。

これにより、消費者の不完全な健康情報を正確なものにする効果があります。

そのため、「タバコは健康にそんなに悪いんだったらタバコを止めよう!」と禁煙に踏み切るのです。

実際、1990年代のデータを用いた研究では、禁煙広告で「タバコを吸いたい!」という欲求を引き下げる効果があったことが分かっています。

特に、子供への効果が高いです。タバコの健康への影響に対してそれほど正しい情報を持たないため。

カリフォルニアの喫煙しない中学1年生に禁煙広告を見せると

・タバコを吸っている友達は不健康
・タバコを吸う人は魅力度が少ない

というような評価をするようになりました。

一方、喫煙促進の広告を見せると「タバコを吸うのはかっこいい」などの喫煙者に対してポジティブなイメージを持つことも分かっています。

このように、禁煙広告は「タバコを止めよう!」という気分にさせますが、喫煙広告は「タバコを吸ってみたい」と考えるようになります。

タバコの箱の警告文が禁煙を促す

また、カナダのデータによるとタバコの箱に書かれている警告文によって、喫煙者の消費量が週に2本減ることが分かっています。

カナダのタバコの箱の警告文には、次のようなものがあります。

・タバコはあなたを呼吸困難にする
・タバコは心臓をだめにする
・タバコは肺がんの原因である

このような警告文が脅迫となり、禁煙が促進されるのです。

高学歴な人ほど禁煙意欲が高い

学歴が高いほど、禁煙のモチベーションが高いことが分かっています。

たとえば、1987年のアメリカのデータによると、禁煙している人の割合は

・高卒:40.9%
・大卒以上:61.4%

となっており、高卒は5人に3人が喫煙していますが、大卒は5人に2人しか喫煙していません。

また、イギリスのデータでも、禁煙は学歴関係なく多くの人が希望していますが、実際に禁煙できたのは高学歴者のみというデータもあります。

つまり、学歴が低いと禁煙行動に失敗しやすいが、学歴が高いと禁煙に成功しやすいということです。

事実、中卒者の喫煙率の変動は1966年~1987年で36.5%から35.7%減っただけなのに対して、大卒は同じ期間に33.7%から16.3%に大きく減っています。

このように高学歴な人ほど禁煙に成功しやすいのです。

なぜ高学歴ほど禁煙に成功しやすいのか?

では、なぜ高学歴な人ほど禁煙に成功しやすいのでしょうか?

それは、将来の健康を優先できるからです。

教育は、今やりたいことを我慢して後で大きな喜びを得られる要素が強いです。

たとえば、受験勉強は「友達と遊びたい!」という欲求を我慢して、「半年後の大学受験で受かりたい」という喜びを優先しています。

このように教育には後の楽しみを優先する要素を育むので、禁煙にも応用できたのだと考えられています。

禁煙だと「今吸いたい!」を抑えて「将来健康になりたい!」ということを優先するようになったということですね。

まとめ

この記事では、喫煙者がどんな状況のときに禁煙しやすいのかを解説しました。

・喫煙広告を見るよりも禁煙広告を見たほうが禁煙を促せる

・学歴が高い人ほど禁煙に成功しやすく、喫煙率が低い

・教育を長期間受けることで将来の喜びを優先する考えが身についたので、「吸いたい」よりも「健康でいたい」を優先できる

タバコを吸っている人でどうしても吸いたくなったのであれば禁煙広告を見たり、タバコが与える健康への影響を再確認すればいいでしょう。

そうすれば、吸いたいという気持ちを少しくらいは抑えられるはずです。

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