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なぜ高学歴な人ほど喫煙率が低いのか?

喫煙する原因は様々な要素があります。

・手軽にタバコが手に入りやすい
・健康被害があまりアピールされていない
・その人の周りで吸っている人が多い

このようにタバコを吸うきっかけは多いです。しかし、多くの人は気付いていないですが、実は高学歴な人ほど喫煙率が低いことが分かっています。

なので今回はなぜ高学歴な人ほどタバコを吸うことが少ないのかについて解説していきます。

高学歴な人ほど喫煙率が低い

喫煙の健康被害が明るみになるにつれて高学歴な人の喫煙率が低下してきたことが分かっています。

1950年頃から肺がんに影響があるという報告が出されてから、1964年ほどから禁煙運動が始まり、1966年にはタバコの箱に喫煙の危険に関するメッセージが印刷されるようになりました。

この健康被害が及ぶ情報が拡散される前の1964年には大卒の喫煙率は高卒より6%低かったですが、健康被害の情報が行き渡った1986年には15%もの差が開いています。

このように、喫煙が健康被害を及ぼすという情報が拡散され、それを高学歴の人がいち早く取り込んだためタバコを吸う人の割合が減ってきました。

また、高学歴であるほど喫煙率が低いというデータは他にもあります。たとえば、

・アメリカの喫煙者の平均教育年数が11.3年であるのに対して非喫煙者は12.9年

・マレーシアで行われた調査では世帯主の教育年数が1年増えるごとに喫煙率が1.5%減る

などがあります。

外国だけでなく日本の調査でも高学歴ほど喫煙率が低いです。2010年に行われた調査では25~34歳男性の学歴に対する喫煙率は以下のようになっています。

・中卒の喫煙率:68.4%
・高卒の喫煙率:55.9%
・専門卒の喫煙率:49.5%
・大学院卒の喫煙率:19.4%

このように学歴が高ければ高いほど喫煙率が減るのです。

なぜ高学歴な人ほど喫煙率が減るのか?

では、なぜ高学歴な人ほど喫煙率が減るのでしょうか?

それ高学歴な人ほど健康に対する新しい情報を素早く手に入れて敏感に反応する傾向があるからです。

たとえば、健康と高学歴な関係性は以下の数値に出てきます。

・死亡率
・罹病率
・健康状態の自己評価

上記のどれを取っても高学歴な人のほうが良い数値が現れます。たしかに、ヤンキーであまり学歴がない人が

・食事制限をしたり
・タバコを止めたり
・運動を始めたり

など自分の体に気を使っているイメージないですよね。

このように、高学歴な人ほど健康に対する情報を素早く吸収するため喫煙率の低下が起こるのです。

高学歴な人ほど新しい情報を実践する

また、高学歴な人ほど新しいことを積極的に採用することが分かっています。

たとえば、高学歴のHIV患者は1990年に利用可能となったHAARTと呼ばれる新しい治療法を取り入れる人が多いことが分かっています。

高学歴な人ほど生涯賃金が高いということは既に知っている人も多いですが、これも情報を積極的に実践する傾向があるためです。

変化を察知して正確にかつ素早く時間やお金のリソースを利用することができる能力があるから給料が高くなる。

たとえば、「IT人材が不足して供給が足りていない」という情報を手に入れれば、「需要と供給の関係で給料が高くなっているはず!」と判断します。

そうして、「IT業界に転職する!」という行動を起こすことができるのです。

このように高学歴な人ほど新しい情報を手に入れ、実践する行動力があるため健康的な禁煙を選ぶことができます。

まとめ

この記事では、「なぜ高学歴な人ほど喫煙率が低下するのか?」について解説しました。

・高学歴な人ほど喫煙率が低い。具体的には中卒の3人に1人が吸っているが、大学院卒は5人い1人しか吸っていない

・高学歴な人ほど喫煙率が低いのは新しい情報を手に入れて素早く実践するから。そのため、変化に対応でき、給料も高くなる

たとえ、学歴が低くても新しい情報を手に入れて行動さえしていれば健康的な生活習慣に治すことができるはずです。

ぜひ試してみてください。

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