考え方を変えるだけで成績を上げる方法
「学校のテストや受験では緊張して全然力を発揮できなかった」という人多いのではないでしょうか?
特に受験や資格のテストは周りが敵になるので、「できそうな人多いなー」と感じると焦ってしまい成績が落ちがちです。
なので今回は「考え方1つで強いプレッシャーに打ち勝ち、モチベーションの低下を防ぐ方法」について解説します。
成績が上がらないと焦るに対応する
資格や受験勉強をしていると「頑張ったのに模擬テストの点数が上がらない…」なんてことあるでしょう。
そんな時に焦ってしまっては、より成績が伸びなくなるだけです。
プレッシャーは脳の一時的に記憶する領域であるワーキングメモリを縮めるからです。
そんな焦りをなくすための考え方があります。平均への回帰です。平均への回帰とは、繰り返すたびに成績が平均に近づいていく傾向のことです。
ゴルフは運と実力のスポーツ
実際、プロゴルファーを対象にした研究で平均回帰が見られました。
2006年のゴルフトーナメントにおける初日と2日目のスコアを比較しました。
その結果、初日のスコアが良かった選手(70打)は2日目のスコア(73打)が悪くなりました。
逆に、初日にスコアが悪かった人(80打)は2日目にスコア(75打)が良くなりました。
・初日が悪い(80打)⇒2日目は良い(75打)
・初日が良い(70打)⇒2日目は悪い(74打)
どちらのグループも2日目に平均値(74打)に近づくという傾向がみられたのです。これはゴルフが運と実力に左右されるためです。
1日目に運が良かった人は打数が少なく良い成績を残せますが、運はいつまでも続きません。そのため、2日目に入ると悪い成績を残してしまいます。
逆に、1日目に運悪く打数が多かった人は、運気が上がって2日目に良い成績を残します。
プレイを続けるうちに運のランダム性が消えて実力がハッキリしてくるためです。
勉強も運と実力
勉強やテストもゴルフと同じで、運によって成績が大きく左右されます。
たまたま苦手な分野が出題されて成績が悪くなることもあれば、逆に得意な分野が出題されて成績が高くなります。
この運の要素は継続していく内に打ち消されるので本当の実力が見えてきます。
なので一回のテストで一喜一憂せず、運のせいなんだと思えれば受け入れられますよね。
もちろん同じ失敗をしないように「なぜミスしたのか?」を考えることは必要です。
ライバルが多いと成績が下がる
ライバルが多いと感じると成績が下がってしまうことが分かっています。
一見ライバルが多いと競争心が増えそうですが、実際は逆でやる気が下がります。
そのため、テストを受ける人数が増えるごとに競争力が低下した実験があります。
その実験では、推論能力や数学的能力を計るテストを多くの学生に行いました。その際、
・会場の人数が多い教室
・会場の人数が少ない教室
この2つのデータを分析したところ、テストを受けた人数が少ないほど成績が良くなる傾向がみられました。
つまり、競争相手が多くなるほど成績が落ちるということです。
ライバルが多いと思い込むだけでも成績が上がる
また、実際にライバルが多いだけでなく、多いと思い込むだけでも悪影響を及ぼします。
74人の大学生に一般的な知識に関する問題をできるだけ早く解いてもらいます。その際2つのグループに分けられました。
・ライバルが少ないグループ:「他の10人と同じ問題を解き、上位20%の人には賞金5ドルを渡します」と伝えられる
・ライバルが多いグループ:「他の100人と同じ問題を解き、上位20%の人には賞金5ドルを渡します」と伝えられる
試験を受ける際は周りに誰もいない状態で受けました。
その結果、10人のライバルがいると言われたグループはより短い時間で問題を解くことができ、100人のライバルがいると言われた人よりも約14%も短い時間で解きました。
どちらのグループも比率は20%で変わらないのに人数の増減が成績に影響を与えたのです。
このようにライバルの数が多ければ多いほどやる気が下がり、成績が低下します。
ライバルは少ないと思い込む
実際、同じ会場に受験者が多いときにはどうすればいいのでしょうか?
それは、思い込みでライバルは少ないと考えるしかありません。
先ほどの実験でも分かるように、ライバルが10人で少ないと思い込めば成績は上がるし、ライバルが100人で多いと感じれば成績は下がります。
資格試験や受験の会場に多くの受験者がいたとしても本当に自分のライバルとなるのは一部です。
そこを勘違いせず「争う人は少ないんだな」と考えてテストに臨みましょう。
また、他人と比較する傾向が高い人ほど成績が下がる傾向があるので、周りは見ず自分との闘いと考えたほうがいいでしょう。
まとめ
この記事では「考え方ひとつでプレッシャーやモチベーションの低下に打ち勝つ方法」について解説しました。
・成績が上がらないと感じても運が悪かっただけ、続けていれば本当の実力が見えてくる
・テストを受ける会場にライバルが多くいると、競争力が減り、成績が下がる
・ライバルは少ないと思い込めば成績は元に戻る
考え方ひとつで現状を受け入れて成績の向上に役立てることができます。
点数が悪くても運が悪かったと考えるだけで自己否定せずに済みますし、テストを受けるときにライバルが少ないと考えれば、プレッシャーを感じづらくなります。
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