部下のやる気を上げるにはどうすればいいのか?
こんにちは、しゅうです!
・部下に指示しているけど、やる気が全然感じられない
・子どもに「勉強をして!」って言ってるけど全然動いてくれない
このように人が思い通りに動いてくれなかったりすること多いですよね。思い通りに動いてくれないとイライラが募ってストレスになりがちです。
なので今回は「どうしたら他人がやる気を持って動いてくれるのか?」について解説します。
この記事を読んで実践すれば、部下や子供が思い通りに動いてくれるはずです。人を動かすということに関しては子供も大人も関係なく使えます。
外発的動機と内発的動機
まずは、人がどのような時に動くのかを考えていきましょう。
人が動くときには2種類の動機があります。
・外発的動機:外から与えられるご褒美で動く
・内発的動機:自分の興味や好奇心に基づいて動く
外発的動機とは?
外発的動機は報酬でやる気が高まり行動します。
たとえば、子供に勉強してほしいときに、「いい点数取ったら、欲しいゲーム買ってあげる」と伝えると勉強しますよね。
しかし、最初から報酬をあげることを期待させると勉強自体に面白さを感じづらくなります。
ゲームという報酬があり「勉強はやりたくないもの」と考えるようにあるからです。そのため、報酬が無くなると勉強をしなくなるでしょう。
そのことを検証したものにパズルの実験があります。その実験では、2つのグループに分け報酬の有無でどれだけパズルを触る時間が変わるのかを確かめました。
・1問解くたびに1ドルもらえる
・パズルを解いても何ももらえない
その後、8分間の休憩時間を取ると報酬がもらえたグループはパズルで遊ぶ時間が短くなりました。
つまり、パズルはお金を得るための手段と考えるようになり、パズル自体に面白さを感じなくなったということです。
このように、外発的動機は報酬が無くなるとやる気を削ぐ効果があります。
内発的動機
一方、内発的動機は自分の興味や好奇心に基づいて行動します。そのため、報酬が無くても勉強しようという気持ちにさせます。
たとえば、めちゃくちゃキレイなイラストを見たときに「こんな絵を描きたい!」という欲求が生まれますよね。
そうなると、お金や物などの見返りを全く期待せず、絵の勉強を始めます。
このように内発的動機は報酬が無くても行動できるので外発的動機よりも強力なモチベーションになるのです。
実際、楽天リサーチによる「仕事へのモチベーションが最も上がる瞬間はいつですか?」という調査によると1位~3位の上位が以下のようになりました。
・誰かに褒められたとき
・誰かに感謝されたとき
・目標が達成できたとき
このように内発的動機が仕事でのモチベーションの上位を独占しています。
その中でも誰かに褒められた、感謝されたはこちらから働きかけることができるので人を動かすには最適です。
やる気にさせる誉め言葉とは?
では、どんな誉め言葉が最も行動を促すのでしょうか?
それは、結果を褒めることです。これも実験で実証されています。
3~5歳の子供にトランプの数当てゲームをしてもらい、数字が当たった時のリアクションを3つのグループに分けました。
・才能を褒める:君はとても偉いんだね!
・結果を褒める:今回はよくできました!
・何も言わない
その後、子供たちにズルをする機会を与えて、どれくらい不正をするのかを調べるまいした。
すると「才能を褒めたグループ」は約60%がズルをしたのに対し、「結果を褒めたグループ」や「何も言わなかったグループ」は40%にとどまりました。
このように才能を褒めるのではなく、結果を褒めたほうがモチベーションが高くなることが分かります。
なぜ才能を褒めるとやる気が下がるのか?
でも、なぜ才能を褒めるとやる気が下がるのでしょうか?
能力そのものを褒めると自分のパフォーマンスと辻褄を合わせようとするためです。
能力を褒められたら、「自分は能力があるから次のゲームでもいい結果を出さないといけない!」とプレッシャーを感じてしまいます。
そして、そのプレッシャーに応えようとして、ズルをしてしまうのです。
また、能力が高いと証明しないといけないので失敗を極端に嫌う傾向にあり、難しいことに挑戦するよりも簡単なことを選ぶ傾向にあります。そのため、経験が不足して能力が上がらなくなるのです。
一方、頑張った結果を褒めると「自分の能力をもっと伸ばしたい!」と考えるため、ズルをせずにモチベーションが上がるのです。
まとめ
この記事では「どうしたら他人がやる気を持って動いてくれるのか?」について解説しました。
・報酬で釣る外発的動機は短期的に効果を発揮するが報酬が無くなると逆効果
・内発的動機は、興味や好奇心に基づいて行動するため強力なモチベーションになる
・努力を褒めることで内発的動機を高め、人をやる気にすることができる
職場では、人に指摘することは多くても褒めることは少ないです。
そのため、モチベーションが下がり、離職する人も少なくないです。
また、他人を褒めることで自分も褒められる可能性も高まるので、自分のためだと思って褒めるところを見つけましょう。
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