ユクスキュル『生物から見た世界』を息抜きに読みながらカメラを触っていた一日/2022-3-3
気づけば3月になり,気づけばカメラとレンズが増えていた
気づけば三月になり,光陰矢の如しという感覚を早くも感じながら,この文章を打っているこの瞬間に誕生日まであと1ヶ月を切っていることに気づいた。
もう二十歳になるとは,というか二十年も生きていたことになるとは。
早いような遅いような,とにかく密度の高い人生を歩めている気はするし周りからもそう言われるのでよしとする。
実は3月1日に注文していたカメラとレンズが届き,昨日今日とは家の周りや書店に行くついでにカメラの試し撮りをしていた。
購入したカメラはFUJIFILMのX-Pro3だ。
このカメラは発表当初から憧れており,ついに念願叶って手に入れた形だ。
どんどん使っていきたい。
読書の息抜きに読書をする—石牟礼道子『苦海浄土』とユクスキュル『世界から見た世界』
春休みということもあり,ボリュームのある本を読んでみようと,石牟礼道子さんの作品である『苦海浄土』を読み始めた。
去年の夏か秋頃に購入し,その後時間が取れずに積んでいた本なのだが,水俣病をテーマにしていることもあり,なかなかハードな作品だ。
しかし,何よりもその分量に驚愕する。
私は,藤原書店より出版されている『苦海浄土 全三部』を購入していたのだが,解説を含めると合計で1140ページにもわたる。
文庫本で166ページの『生物から見た世界』と比較して,この差である。
時間が取れずに積んでいたとは,即ちサイズが凄まじいため,移動中に読むことどころか持ち運ぶこと自体が困難であるためだ。
作品自体は読み応えがあり,背景事情や当時の時代観に触れるとともに,気づきもある作品である。
そのため,書き込みやメモも頻繁にしながら読んでいる。
しかし,流石に時間がかかることに加え,外出時に読むことが困難であることっから,今日は息抜きに別の本を読むことにした。
それが,ユクスキュルの『生物から見た世界』だ。
最初は合間合間に読もうと思っていたのだが,読みやすいことに加え,興味のある分野だったこともあり,気づけば読了していた。
科学への興味があれば,客観的な現実や事実と言ったものには否が応でも触れる機会は少なくはない。
しかし,この本では主体から見た世界の見え方という,少し独特な「多様な視点」に関する内容が描かれている。
以前から気になっており,次に読む本リストの上位に長期間君臨していたため,ついに読むことができたのは嬉しい限りだ。
しかし,2-3時間で読み切ってしまうとは。
内容のみならず,訳者後書きの内容も大変よかったため,ユクスキュルの作品だけでなく,訳者である日高敏隆さんの作品もぜひ読んでみたい。
こうして本って増えていくんだろうなというのを実感する限りだ。
気になっていた本を読みながら,新しいカメラで写真を撮ることもできるなど,今日は充実した1日であったように思える。
オマケ—試し撮りの写真
Instagramに何枚か投稿しているが,ここにも試し撮りの写真を数枚ほど。