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日記2

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#本

勉強とは

勉強とは

 なにも疑わずそのまま鵜呑みにしていた事柄が有る。それは勉強についてだ。勉強、歳を重ねれば重ねるほどに、勉強に対してありがたみを感じ、果てにおいては、また勉強がしたいなぁとか考えたりする。これが不思議でならない。
 学生時代の勉強といえば、かなりつまらないものだった。国語に数学、理科社会と、思い出すだけでやりたくないものばかりが浮かび上がってくるし、真面目に聞くつもりもさらさら無かったことを思い出

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『闇の精神史』を読んで候

『闇の精神史』を読んで候

 「私たちが手にしたのは空飛ぶ車ではなく、手のひらに収まる小型デバイスと百四十文字のプラットフォームだった」この言葉が鮮烈に頭に突き刺さり、脳に深々と食い込んでいった。今も頭蓋骨の中でこの言葉を反芻しているような状態だ。本当に未来はどうしてしまったというのだ。
 過去の人間たちが想像した未来というのは、空飛ぶクルマやテレポーテーションといった瞬間移動を可能にする未来的なガジェットが人々の生活を豊か

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外見で本を買ってよかったなと思う。

外見で本を買ってよかったなと思う。

 あぁ、この本を買ってよかったなぁと思う瞬間がある。
 本を買ってよかったなと思う瞬間は、大抵内容を読んだ後に訪れる。あぁ、この本はユダヤ人の迫害について話した本であるのだなとか、この本は某国が抱える貧困問題について書いた本なのだなとか、この本はとりあへず中身はないけれども言葉遊びを充分に楽しんでいるのだな、とか内容に関する様々な内容のもとに、この本はいい本でしたウケると、判断を下すことがある。し

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「けつねそば、コロッケもつけて」

「けつねそば、コロッケもつけて」

 押井守の作品の中に『立喰師列伝』というものがある。これは、映像作品で発表、活字で出版、とどちらも形体でも楽しめる形態になっている。僕はこの『立喰師列伝』が押井守作品の中でもかなり好きで、なんども見返しては、なんども読み返している。観る度、読む度に新しい発見やなんとないことに意味を見出そうとしては頭を抱えたりなどしている。
 この『立喰師列伝』の主題にもなっている立喰とは何か、という説明は省く。億

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タイトルは中身が簡潔にわかりやすく書いたほうが読まれると言われたがそんな気前の効いたことはできない話を書く。タイトルは「しんせかい」。

タイトルは中身が簡潔にわかりやすく書いたほうが読まれると言われたがそんな気前の効いたことはできない話を書く。タイトルは「しんせかい」。

タイトルのことは無視します。ムカつくから。
すっかり秋も深まり冷房もいらない気温になってきた。外出の機運も高まってきているし、ここいらでいっちょノーパンで外に出てみることにする。あぁ、今年も僕の下半身を守ってくれてありがとう下着。こういった日々の感謝を積もらせていくことで、人は極楽浄土への道を一歩、また一歩と踏みしめていくのだな。あぁ、ありがたいありがたい。南妙法蓮華でQ。
しかし、外

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町田康の『告白』を読んだが感想が思い浮かばない

町田康の『告白』を読んだが感想が思い浮かばない

町田康の『告白』を読んだ。文庫版で総842頁。かなりの長編だが、飽きることなく通読し5日ほどで読めた。これだけの大作を投げ出すことなく短期間で読めたのだから、かなり集中・没頭していたと言っていいだろう。実際、かなり面白かったし今後な何かを書くと慣れば、大いに影響を受けることになるかもしれない。しかし、これだけ面白かったと思いながら何故か全く感想が思い浮かばない。何故だろうか、わからない。

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課題図書

課題図書

課題図書を決めねばならない。残高を見ながらそう思った。今のように無尽蔵に本を買い漁り、酒を飲みまくっていては貯まるものも貯まりはせず、困ったときには素寒貧の酔いつぶれになっていることだろう。流石にそれは避けたいので、課題図書なるものを決めて支出を抑えなければならない。ぐがが。
課題図書といってもまず課題という言葉が嫌いで仕方がない。課題などというものは自身がこなさなければならぬ生業に対して

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所持と質量

所持と質量

所持するということに質量という要素がなくなって久しい。
今やこの世は、スマートフォンとかいう鉄の板の中にすべてが詰まっており、そいつの画面を弾けばどこでも気になっていた音楽を聴くことができるし、どこでも書を開くことを可能とする。実際、僕も電子書籍をスマートフォンのにダウンロードをしては忘れてほったらかしにする、という行為を繰り返している。しかも、SFは電子書籍で購入したほうが何か風流だろ、

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