ヤクルトの最高の開け方
ヤクルトの開け方。
その開け方は多岐にわたり長年議論が交わされてきた。
だが今夜、このテーマにも終止符が打たれる。——
全開はタブー?!
ヤクルトの開け方の歴史は古く、源氏物語でおなじみの紫式部も
品よくと、急いた心と袖おさえ、開けたことないふたにあたふた。
と歌っている。
中でも蓋を完全に剥がして飲む方法は、まだヤクルトを開ける技術が未発達の時代にはみられたが時代が進むにつれ、「古臭い」、「遅れた田舎者の開け方」といった認識が生まれ次第にされなくなっていった。
また蓋のごみが出ることと、奥ゆかしさを重視する日本人の気質から「はしたない」という意見もあり衰退を加速させた。
しかし、一種の潔さもあることから現代においても隠れて全開を嗜むマニアも稀に存在する。
世間に震撼を与えた穿孔式の登場。
全開の時代も陰りを見せ、半開などの開け方が生まれるなか突如現れたのが穿孔式だ。
それまで蓋の一部がつまみ易く広がっていることから「剥がすもの」という考えが大前提であったが、穴を開けてしまうという斬新な発想に当時世間は度肝を抜かれた。
そしてこの穿孔式が様々な流派を生み出すことになる。
様々な流派の発生。
穿孔式の登場により、爪楊枝で小さな穴を開け長時間楽しむ「貧乏飲み」、無数の穴を開けて飲む「如雨露飲み」、口紅が取れないようストローを指す「芸子飲み」、籐で出来た棒を刺し吸い上げたヤクルトの香りを嗜む「香の花」など様々な流派が生まれた。
そしてどの流派がもっともヤクルトを楽しめるかと今も議論が交わされている。
ごめんなさい。ここまでは座興です。ここからが本題。
私が見つけた答え。
そんな中私が見つけた飲み方を2つ紹介する。
まず一つはこれだ。
上下に2つ空いた穴は人差し指の爪で開ける。
下の若干大きいほうの穴が飲み口となり、上の穴はヤクルトが流れ出る際に空気を取り込みスムーズに下の穴から排出することができる。
そしてもう一つがこれだ。
下に空いた穴は先ほど同様人差し指の爪で開ける。
そしてこの絶妙な穴の大きさが私の出した答えだ。
この開け方は一つ目に比べ中身が出てきづらい。
しかし「貧乏飲み」ほど出づらくもない。
口を付けて吸うとちょうどよく出てくる。
ちゃんとゴクゴク飲めるのだ。
この開け方でゴクゴク飲んでみてほしい。
全然なくならないのだ。
まるでペットボトルで飲む感覚でゴクゴク飲んでいき、ゴク、ゴク、ゴク、ゴク、ゴク、ゴク、プハー。
と、容器を見ると4割ほど残っている。
体感はコップ一杯は飲んでいるのに、だ。
ちびちび飲んでいる感覚もない。
あの小さなヤクルト1本で満足できてしまうのだ。
応用次第では、、、
この大発明はヤクルト以外にも応用できるはずだ。
限られた水分で喉を潤さなければいけない時、健康の面からジュースやお酒の摂取量に制限がある時、お酒が弱いけど飲みたい人など上記の飲み口の容器があれば役に立つ場面はいくらでもありそうだ。
ちなみに私はヤクルトより、同じような容器に入ったリンゴジュースが好き。
ではまた次回。
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