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貴方は今の会社に勤務して11年が経ちました
「貴方は今の会社に勤務して11年が経ちました」
10年ほど前になるだろうか。
2012年あたり。
今では作った事も忘れていたウォンテッドリーのアカウントからメールが来ました。
その、一文を目にして、ふと最近考えていたことを書いていきたいと思います。
見合わない報酬は我慢料
少し前から、頭のどこかで薄々考えていたことです。
年収ベースで700万円を超えた位の時は、
このくらい貰って当たり前、
もっと報酬を貰ってもいい、
と考えていたように記憶しています。
当時はまだ20代で若かった、ということもあるかもしれません。
それから数年経ちます。
私は特に収入面で、本当に運が良い数年間をたまたま過ごせていたと思います。
”政府の経済財政諮問会議で、30代半ばから50代半ばの世帯の所得が20年余り前の同世代と比べて100万円以上減少していたとする調査結果が報告されました。”
出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220303/k10013512681000.html
このような報道やデータを見るにつれて、本当にそう思います。
最近、そのことを強く再認識した出来事がありました。
あるクライアント企業の面識の無い部署の面識のない方から、マーケティングに関するセミナー講師の依頼を頂きました。
このnoteでは内容を伏せますが、結論としては謹んでお断りしました。
構成内容を拝見しましたが、率直に私には無理でしたね。
その界隈で真剣にビジネスしている人達150人に対して、私が意味のある何かを伝えられることはないと判断しました。
私がそのセミナー参加したいくらいです(笑)。
と、言うことで、私は11年間、某マーケティング業界で仕事をしてきましたけど、
私の能力、知識、経験、知見なんてそんなものだったんだと思います。
しかし、私には、ありがたい事にそのようなオファーが来るのです。
なぜか?
それは、今の所属する組織には他の人より相対的に長く所属してるので、上から数えても片手くらいのポジションにいる。
それだけなんですよ、多分。
どうして、相対的に長く所属できたのか、それは皆が我慢できず、忖度できず、うまくやれなかった事をやってきたからなんですね。
おそらく、他の組織に移れば、今よりも報酬は確実に減りますねw
市場価値とか外部評価、能力とかではなく、
いまの待遇は過去の時間を含めた我慢料なんだと理解しています。
自分が有利になる事を考え始めた
サラリーマン談義はさておき、
35年ほど生きていると、自分自身のことは多少なりとも分かってきます。
出来る事、出来ない事、得意な事、不得意な事、好きな事、嫌いな事...等々。
世の中や、人間の思考や、人の気持ちは、複雑に絡み合っていますので、「好きなんだけど相対的に上手く出来ないこと」や「嫌いなんだけど上手く出来ちゃうこと」など人の気持ちとアウトプットが一致しない事の発見も多々あります。
私の場合、35年間の観察によると以下のような特性があるようです。
プラス面
・コツコツ継続する事、積み上げる事は得意
・初期値が幅広に少しだけ高い傾向がある
・地味な努力が出来る
マイナス面
・突き抜ける能力や分野が無い
・1つのことに集中できない(飽きる)
・人の目を気にする節がある
傾向
・競争的な傾向がある
・利己的な傾向がある
平たく言えば、ある程度なんでもこなせるけど、必殺技のような「これっ!」というものが無いと。
また、「なんでも出来るということは、何もできないということ」と言い換えられるかもしれません。
ただ、競争心があるので、「何も出来ない」ながらにもなんとかしようとするようです。
こんな私パラディソなので、今まで意識していたことは掛け算をしてニッチを作り、井の中の蛙という言葉がありますが、その‟井”的な環境を見つけるようにしていたような気がします。
インデックス投資が自分のベスト?
米国マーケットで、個人投資家としての活動をサラリーマンの傍らやっています。
とは言っても、自分で個人投資家と名乗っているだけで、ただ株式投資をしているだけの普通のサラリーマンです。
ここ数年、特にコロナショック以降は個別株投資(アクティブ運用)で資産形成を加速させましたが、私にベストなスタイルはパッシブ運用だと思います。
今後、投資の学びを止めることは考えていません。
しかし、このフィールド(株式マーケット)で、私が今後も継続してアクティブ運用で勝てる気がしないのです。
個別株投資は楽しいし、好きなのですが、
私には不利な戦い方だと思います。
いつも通り、多少は洗練されていくと思いますが、どれだけやっても突き抜けられる力は付かないパターンです。
私が有利にコマを進める戦法は、
収入面では運が良くここまで来れましたので、毎月証券口座に入金できるお金は日本の平均的な収入を得ている人よりも多くあります。
これを自己規律をもって積み上げていくことこそ、自分の長所を活かし、現状持っているリソースを活用できる戦い方だと考えています。
コツコツ継続する事、積み上げる事は得意なので。
薄っすらと見える限界
歳を重ねると、若かった頃と違い、薄っすらと自分の未来や行き着く先、限界みたいなものが見えてくると言われています。
諦めとはまた違う感覚なんだと感じていますが。
これはミッドライフクライシスとも呼ばれてるみたいですね。
一方で、自分の中ではまた違う自分がいて、それぞれが対立します。
自分の限界を自分で決めるな、とか
たゆまぬ上昇志向を持ちたい、とか
しかし、結局どこかで自分自身と折り合いを付けないと、心の平穏は訪れないかもしれませんね。
そんな事を、ウォンテッドリーから送られてきた、
「貴方は今の会社に勤務して11年が経ちました」
この一文をみて、考えていた、今日この頃。
おしまい
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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