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消去法で「田母神俊雄」

「田母神俊雄氏(75)「保守系都民の代表を目指す」 主な候補者の横顔 東京都知事選」
(産経新聞)


 分かり易いと言えば、これ程分かり易い選挙もあるまい。
 2024年7月7日に行われる東京都知事選の事である。
 田母神俊雄氏という、まぁ割とまともな思想を持つ人が立候補しており、他はすべからく政治家を志すに値しない者ばかり。
 「誰かまともな人はおらんかいな?」と探したら、たった一人しか居ないという事である。

 小学生くらいの頃、「カレー味のウンコと、ウンコ味のカレー、食べるなら何方か?」という実にくだらない話題があった。
 ガキの考えるバカな話題であるが、笑えない事に日本で行われる選挙の大半はその様なものである。
 先ず、カレー味のウンコは食べたくない。如何に誤魔化そうが「ウンコ」なのだから不味いに決まっており、食ったら生命にすら関わるのである。食うわけにはいかない。
 だったらウンコ味のカレーはどうかというと、こちらも嫌である。カレーなのだからと言っても、腐ってウンコ同然の状態になる一歩手前のモノを食ってタダで済む筈が無い。

 これを国政政党に置き換えてみる。

 前者は自民党、日本共産党、沖縄社会大衆党、日本維新の会、公明党、政治家女子48党、立憲民主党、社会民主党、れいわ新選組、国民民主党といった、骨の髄から左翼の集団である。ヤツ等の何れかが政権与党に居座る限り、日本は死に向かって走り続けるという事である。(※補足①)
 後者だが、参政党はまぁ何とか此方に入れても良いと思う。少なくとも死に向かわせる事はしないだろう。ただ、考え方の随所に愚図臭(愚図=左翼に洗脳された人)がプンプンする。ヤツ等が政権与党になったとしても、瞬く間に左翼が群がってきて瓦解するであろう。

 今回の東京都知事選、ウンコだらけの中に一つだけカレー味のカレーが存在する。どれか1つを食うのなら考えるまでも無かろう。
 政治家というのは保守でなければならない。「右と左」で言うならばこういう事になる。
 「右派」=「概ね正しい」
 「中道右派」=「間違いが含まれる」
 「中道左派」=「間違いだらけ」
 「左派」=「悪」
 本来、「左派の政治家」というのは存在する事自体がおかしい。
 選挙において「左派の受け皿になる」という主張を見聞きする場合があるが、これは「詐欺行為を肯定する」と言っている様なものであり、言語道断である。
 カレーとウンコで言うならば、「食便嗜好者の受け皿になる」「食便を望まない者にも食便を強いる」という事になる訳で、左派の政治家というのが如何に倒錯した存在であるかが分かろう。

 では前置きはここまでにして、候補者の中から数人をピックアップして解説してみよう。


1.小池百合子

 現職の小池百合子氏だが、「太陽光パネル義務化」などの例から分かる様に、ど真ん中の左翼である。消去法で選択肢から外さなければならない。
 「子育て、教育にお金のかからない東京を目指す」などとのたまったそうだが、子育てや教育に必要なサービスは須く商品である。商品の購入に金を払うのは当然である。
 子育てや教育の負担を軽減したいのなら、政治家が出来る事はたった一つしか無い。
 即ち、「減税」であり、「規制撤廃」である。
 減税する事で都民の可処分所得が増える。
 都が定めた規制を撤廃する事で、事業主はその分の労力を生産性の向上に当てる事が出来、収益が増え、賃上げが出来る。
 政治家が「助成」「無償化」「補助」「支援」「ポイント付与」などと言い出したら、ソイツは駄目だと思った方が良い。
 「その様な余裕があるなら減税しろ」という事である。

2.石丸伸二

 「民意を集約してバラマキ政策を一掃する」と期待を持たせておいて、「教育が最も成長する分野だからそこに投資する」と言い放ってオチを付ける。
 「( ̄口 ̄)バラマキやんけ!」とでも突っ込んで欲しいのだろうか。
 行政が投資して良いのは2つしか無い。即ち、「治安維持」と「公共インフラ整備」である。(因みに、政府であればここに「国防」が加わる。)
 これらから外れた「行政による投資」は全て「バラマキ」である。
 そう言えば、紫色のネクタイをして「右も左も関係無く」などとほざいたらしいが、この台詞こそ石丸伸二氏が何も分かっていない事を明示している。安芸高田議会中継の動画が You Tube で出回っているらしいが、観るだけ時間の無駄である。

3.安野貴博

 よく分からない候補者でも、基本を理解しておれば一発で切ることが出来る。
 「AIスタートアップの支援」
 「 支援 」
 左翼である。即ち、投票してはならない人物だという事である。
 何だか、技術を通じて暮らし・経済・政治の改革をしたいと言っている様だが、余計なお世話である。
 暮らしを改革するのは個人である。何で都知事風情に手伝ってもらわねばならんのか。
 経済を改革するのは民間である。その為に政治家が出来るのは、邪魔をしない事と邪魔する者を取り締まる事だけである。それ以外は須く「邪魔」でしかない。
 政治に必要なのは改革では無い。保守への回帰である。
 あと、自動運転の積極的解禁とか言っているらしいが、本当に意味を分かって喋っているのだろうか。SF作家らしいが、まさか「運転手が存在しない自動運転」を想像しているのではあるまいな?
 もしそうであれば、ウィーン条約とジュネーブ条約の改訂(又は脱退)に東京都知事ごときがどうやって踏み込むのか。実に見物である。

4.通称 桜井誠

 保守であろうとする心意気だけは認めても良い。
 だが、それだけである。
 石丸伸二氏が、安芸高田市長時代の成果として給食費無償化を誇らし気に(バカみたく)語っていたが、桜井氏も同じ穴の狢である。
 行政の行う「無償化」ほど高コストな行為はこの世に存在しないという現実が悲しいほど分かっていない。若しくは、分かっていて敢えて正当化する詐欺師という事である。
 朝鮮半島南部のナントカいう国に対し、一見して強気な感じの態度に出る者を保守主義者と勘違いする風潮が蔓延しているが、実に愚かな事である。
 日本第一党のHPを見てみれば分かる筈である。取って付けた様な保守っぽい態度を示す一方で、愚図感丸出し(愚図=左翼に洗脳された人)の凡人。それが通称桜井誠氏の真実である。(※補足②)

5.田母神俊雄

 ウンコとカレーの論理で言えば、カレーに分類する事ができる。
 もっと具体的に言うならば、2024年7月の東京都知事選において、他の候補者は全てウンコであり、田母神氏が唯一のカレーである。
 詰まり、消去法で田母神氏しか残らないという事である。
 その上で「田母神俊雄」というカレー、美味いかと言われると微妙である。寧ろ、個人的には不味いと思う。
 田母神氏のXへの投稿である。

MMTという積極財政理論をPB(プライマリーバランス)派が批判する。しかしこの30年の日本経済の現実を見ればPB派の言う通りやって経済は悪化しただけ。もうPB派は意見を言う資格がないのではないか。いい結果が出ない理論は間違っている。MMTを批判するなら他にどんなやり方を提案するのか。

出典:田母神氏の投稿より

 MMTが正しいのなら、そもそも税を徴収する必要など無い。正しく無いから税金が必要なのである。
 日本経済の為体はMMT的な方法を採らなかったからでは無い。政治が左傾化したからである。宗教を否定して道徳を遠避け、有害な規制で市場経済から自由を奪い、教育や医療や年金に託けて国民から資産を収奪し、SDGsやESGの様な共産主義思想を受け入れたからである。
 MMTを批判するならどんなやり方をすれば良いか?
 それは考えるまでも無い。
 小さな政府を是とし、保守に回帰する。政教分離なる邪教から足を洗い、道徳の根源を取り戻す。大規模な規制撤廃を断行し、自由闊達な経済活動の土台を築く。教育や医療の完全民営化及び完全自由化を実現し、年金を民間の保険会社へ以降する。SDGsやESGを共産主義者の橋頭堡と断定し、徹底的に排除する。
 これ以外に無い。

 自治体の長に過ぎない東京都知事の権限では、これ等全てを実現する事は不可能であろう。だが、これに準じた施策を権限の範囲内で実行すれば良いのである。
 田母神氏は「5つのマル」と称した公約を掲げており、概ね好感を持てるものであるが、少々怪しい部分も見受けられる。
 先ず「AIによる目安箱設置」だが、本当に大丈夫だろうか。例えば同性婚を認めろという様な悪の思想が、まともな要望を掻き消してしまう事にはならないか。AIを活用するにしても、前提となる善悪をきちんと学習させる事が出来るのかがカギである。
 次に「外国人が起業した場合の補助金見直し」だが、何故「廃止」ではないのか。もっと言うと、ナニ人だろうが関係無く、その様な補助金政策は廃止しなければならない。

6.桑島康文

 核融合を肯定するのは良い。
 だが、それだけである。
 それ以外の主張は極左と言って良く、単なる「核融合をネタに左翼的詐欺をしたいウンコ」でしかない。

7.黒川敦彦

 ダメに決まっているが、敢えて取り上げてみた。
 選挙妨害云々を除いても、掲げている公約がダメである。金融資産課税、ベーシックインカム(例え弱者のみが対象であろうとも)、動物殺処分ゼロなど、ど真ん中の「ウンコ味のウンコ」である。

8.福本繁幸

 選挙運動のルールを守っているかどうかは知らないが、政治家としてのルールは守るつもりが無い様である。

9.中松義郎(ドクター・中松)

 CO2削減を是としている姿勢が見え隠れする。
 年齢がどうとかでは無く、その思想が政治家として不適格である。

10.竹本秀之

 東シナ海の油田開発は素晴らしい案だが、一方で反原発だからダメである。

11.小野寺こうき(※本名不明)

 ひょっとして「ウンコ味のカレー」に止まっているかもしれない。だが、福島原発事故に対する誤解など、知識不足・勉強不足が党のHPから滲み出ている。
 福島第一原発の事故で問題とすべきは放射能の漏洩では無い。必要以上に放射能を恐れ、海外に目を向ければ普通に人が居住出来ているレベルの線量ですら帰宅困難地域に指定された事であり、反核・反原発の反日売国左翼を調子付かせた事である。
 その様な事実を知らぬ者に、政治家を志す資格は無い。

12.内海聡

 知事の報酬を月額1円とし、残りの1,455,999円を少子化対策の追加財源にするとの事である。
 だったら、月々1,456,000円の報酬はそのまま受け取って良いので、アホみたいなバラマキの財源などとのたまっていないで、ちょっとでも減税しろという事である。

13.木宮光喜

 未来党なる泡沫政治団体を主催している様だが、このウンコが東京都知事にでもなった日には、絶望的な未来しか見えない。

14.澤繁実

https://r6tochijisen.metro.tokyo.lg.jp/public/files/R06tochiji_kouhou_kobetsu_02.pdf#view=FitH

 「ん!?」と期待させておいて、小さな字で書かれた「15歳までの子に毎月100万円」でズッコケさせるという、お笑いなら相当に秀逸な人物だと言える。
 だが、政治家としては不適格である。


 ここに名前を挙げなかった候補者は、少なくとも小池百合子や黒川敦彦よりも酷い「ウンコの中のウンコ」と言って差し支えない屑か、心底どうでも良い有象無象か、何方かである。
 そういえば、神宮外苑再開発を政治的な争点とするバカがいるが、政府も都も一切計画に関わっていない案件が、何をどう間違ってその様な認識になるというのか。
 坂本龍一なる極左の屑による勘違いが発端だと思うが、この傍迷惑且つ無知蒙昧な勘違いに群がる左翼の気持ち悪さは見るに堪えない。

 さて、東京都知事選である。
 猪瀬直樹という愚図がこの選挙をして、「メンツが悪過ぎる」とほざいている。
 バカを言ってはいけない。唯一の「食えないことはないカレー」たる田母神俊雄氏は、猪瀬直樹という「カレー味のウンコ」よりは幾分かマシであろう。
 何十種類ものウンコと、あまり美味しくはなさそうだが食って死ぬ事は無いと断言できるカレーがたった1つ。それが今回の東京都知事選である。
 東京都民はどれか1つ、必ず選んで食わなければならない。どれを食えば良いかなど、考えるまでも無い筈である。


※補足①:ウンコ政党

 以下に挙げる政党はカレー味で誤魔化せてすらいない、ウンコ味のウンコである。
 日本共産党、社会民主党、沖縄社会大衆党、れいわ新撰組。この様な政党に投票する人は、食便嗜好の変態と言えよう。

※補足②:通称「桜井誠」とかいうヤツ

 氏が、橋下徹氏のことをケチョンケチョンに罵った上で、「ハシシタ」と呼んでいた。
 これはなかなか洒脱な表現である。


※追記①:年齢

 投票する候補者を決める条件に「若さ」を挙げる者がいる。
 愚かと言わざるを得ない。
 確かに、候補者の大半が保守主義者であれば、公約に大差なければ若い方が良いと思う気持ちも分からないでも無い。
 だが、候補者に保守がゼロ人ということも珍しくない昨今の日本において、「若さ」などと贅沢を言っていられる余地が無い事は明白である。
 特に、「若さ」を候補者選定の条件に加える者に限って、「保守であること」「左翼では無いこと」という最重要事項を条件に加えていない。
 「若い人が政治を担うべきだと思う」
 この様に軽薄な“意見”を見聞きする度、日本人の政治思想が致命的なまでに劣化している事を思い知らされ、暗澹たる気持ちにさせられるのである。


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