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「静岡県知事 川勝平太」という現象

「もはやまともな会話ができない…リニア妨害の川勝知事「水問題が解決してしまいそうなので”今度は生態系”」静岡が泣いてる」
(みんかぶマガジン)


 「静岡県知事」というのは役職の名称である。
 「川勝平太」というのは川勝平太さんという個人である。
 だが、「静岡県知事、川勝平太」というのが何なのかと言うと、これは一つの現象と考えるべきである。

 川勝平太氏が反日思想に染まるのは自由だし、詐欺によって利権を得る方法を考えるのも自由だし、その様な思惑を内包して選挙に出馬するのも自由である。
 では、一体何を問題にすべきなのか。

 先ず最初の問題は、この様な詐欺師に投票してしまう人が大量に発生してしまった事である。
 最初に当選した時、川勝氏がどの様な公約を掲げて出馬していたのかは知らない。
 「コイツは典型的な詐欺師だな」と気付かせないほど巧妙だったのか、詐欺を詐欺と思わせない様なプロパガンダが既に浸透していたのか、掲げた公約そのものが真っ赤な嘘だったのか・・・。
 兎も角、起きてしまった現象を嘆いても仕方が無い。詐欺師を選挙で落とすという、順当な筈の結果が得られなかった事を問題視し、分析すべきである。

 次の問題は、その詐欺師が何度も再選される事である。
 引用した記事によると、川勝氏の「政策」に批判的な見方をする向きの方が多いという。それでも再選するのであるから、問題は深刻である。
 対抗馬がもっと駄目だったのか。リニア妨害工作を抜きにしても川勝氏は駄目だと思うが、肝心の対抗馬がそれに輪を掛けて駄目だったのか。
 それとも投票する側の多くが、政治、自治体の役割を致命的な迄に誤解していて、川勝氏が政治家としても日本国民としても駄目だと分かっていないのか。

 前置きが長くなったが、何故に「静岡県知事、川勝平太」という現象が起きてしまうのか。それを考察しようというのが本投稿の趣旨である。


 2021年6月に行われた静岡県知事選、それに向けて同年5月24日に公表された川勝氏の公約を確認してみよう。

 全部書くと冗長になってしまうし、全てを取り上げて分析していると内容がヤバ過ぎて変な病気になりそうなので、勝手ながら私自身の健康面における安全性確保も考慮させて頂く。
 ( ゚д゚)うわぁ・・・となってしまう部分だけを抜粋してみよう。

コロナ対策の柱に「検査態勢とワクチン」を位置付け、中でもワクチン接種は「コロナの唯一の出口」と指摘。

出典:リンク先より

 マスク着用率世界一、ワクチン接種率世界一、その上で武漢コロナウイルス感染率世界一となったのが日本である。
 「2021年当時はその様な結果が出ていなかった」などと言うなかれ。客観的に数字を俯瞰すれば、マスクも、そして川勝氏の様な政治家詐欺師が大好きなワクチンも、感染予防に何らの効果も無い事は、調べようと思えば誰でも調べられた訳である。
 そういった事実から目を背けてきた結果が、前述のトリプル世界一みたいな醜態となって現れた訳である。

 大体、ワクチン接種は医療サービスの領域である。ならば、政府や自治体が殊更に関与する必要は何処にも無い。
 エボラ出血熱みたいに危険性の高いウイルスが相手ならまだしも、既存のコロナウイルスと同等でしか無い訳で、全員にワクチンを行き渡らせる必要などあろう筈が無い。
 接種したい人がカネを払って接種する。それだけで良い。

南海トラフ地震を巡っては、二〇一三年から進めた防潮堤整備などにより、県の試算で、昨年末までに想定死者数の七割減を達成したと強調。さらに「ゼロにする」と断言した。

出典:リンク先より

 防潮堤整備は自治体として正しい取り組みである。
 政府・自治体など、政治が取り組むべき事業は次の3点。即ち、国防、治安維持、公共インフラ整備である。
 これら3つは市場経済の原理では賄えないが、必要不可欠な事業である。だからこそ、ある程度の徴税は避けようが無く、それを運用する組織も無くす事は出来ない。

 それはそれとして、「想定死者数ゼロ」というのは何なのか。
 東北の震災において津波によりあれだけの被害が発生したのは、何も「津波を防ぐ対策」が不足していたというだけでは無い。「津波による被害がゼロでは無い事を認識させなかった事」も見逃せない。(※補足①)

 政治に携わる者は、軽々に「死者数ゼロ」などと言うべきでは無い。
 後述する「補足①」で示す様な一例は、市場経済の原理を阻害し、本来働く安全意識を麻痺させるという遠回しなものであるが、死者数ゼロ発言は極めて直接的である。
 防災インフラ整備は政府・自治体の仕事なれど、そこで求められるのは正確な説明である。
 「絶対を保証するものでは無い」
 「居住する上でリスクがある事は否定出来ない」
 「だが、経済活動上の都合において沿岸部の安全性向上は必須」
 「だから防潮堤の構築が必要」
 税金を納めた住民にしてみれば、自分達と無関係な所には出費して欲しく無いと思うのは当然である。そこに対する説明で、真摯に税金による補填が必要な理由を説くのが政治家、「死者数ゼロ」などと人気取りに走るのが詐欺師である。

高校三年までの医療費無料の継続

出典:リンク先より

 左翼、全体主義者というのは、「今から貴様らを支配し搾取するぞ」と言いながらやって来る事は無い。
 自由、人権、平等、生命、健康、環境、未来といった、耳触りの良さそうな言葉を携えて、「守ります」「保護します」「未来の為です」などと、良い顔をして近付いて来る。
 そして、破綻するに決まっている制度、邪魔なだけの規制を作り、それによって湧いて出た利権をチュウチュウと啜る。
 詐欺である。
 左翼、全体主義者というのは、詐欺師の一形態と考えて良い。

 世界中ありとあらゆる国や地域に蔓延する詐欺の代表格、それが「医療無償化」である。この点、「教育無償化」なども同類である。
 端的に言って「無償」などという事は有り得ない。医薬品、医療機器、病院などの建屋、その中に構築される設備、それらを稼働させる為のエネルギー、全て「無償」では無い。医療従事者もボランティアではないから「無償」では無い。
 本当の「医療無償化」というのは、上述した製品や設備、エネルギーをカネを払わずに召し上げるという事であり、医療従事者を奴隷扱いするという事に他ならない。

 静岡県がやっている「高校三年までの医療費無料」は、無料でも何でも無く、県民の税金である。
 「どうせ一定のカネを徴収されるなら、医療に掛からない方が損だ。」この様に考えるのは人情である。結果、医療従事者の負担が増え、医療資源を多く必要とする。そうなると原資が不足する。
 静岡県では現在、後期研修医が激減するという問題に直面している。まぁ、国民(強制)健康保険という悪の精度に犯されている日本において、この様な問題が発生する事は当然であるが、その中でも静岡県は深刻度合いが強いという事である。
 川勝氏が現役でいられる間は、彼の人気取りの為に「高校三年までの医療費無料」が続けられ、後期研修医ではなく、医者そのものが不足するという問題が表面化する頃には、川勝氏の後を引き継ぐ者と県民が苦労するという事である。


 選挙公約を見返すだけで、川勝氏は典型的な詐欺師である事が分かる。だが、彼は民主的な選挙によって静岡県知事という要職を何度も襲っている。
 ある特定の個人が、反日主義に傾注するとか左翼の様な詐欺に手を染めるとか、それは単なる個人の腐敗に過ぎない。問題は、詐欺を詐欺として認識出来ない人間が沢山いる事、詐欺を詐欺として認識させないプロパガンダが浸透している事である。
 組織の腐敗、社会の腐敗、政治の腐敗、国家の腐敗。これらは全て集団が腐敗した事の結果である。
 「静岡県知事、川勝平太」という現象は、我々日本国民の腐敗が齎した結果である。


※補足①

 例えば住宅の地震保険というのは政府の保証が付いており、「民間保険会社が負う地震保険責任を政府が再保険し、再保険料の受入れ、管理・運用のほか、民間のみでは対応できない巨大地震発生の際には、再保険金の支払いを行うために地震再保険特別会計において区分経理して」いる。(財務省より)
 これにより、どう考えても地震時に津波でやられそうだったり液状化しそうな地域にすら、平然と家屋や集合住宅が立ち並ぶ。
 もし、民間保険会社の地震保険を政府が補填しなければどうなるか。リスクの高い地域は今の倍では利かないくらい、保険料が高くなる筈である。そうすると、人は自然と災害で被害の少ない地域に住もうとする。
 東北の震災による津波で多くの人命が失われた原因。全部とは言わないが、少なくとも4割くらいは政府のしでかす左翼的政策(=詐欺)によるものと考えて良かろう。

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