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失われた世代の一学問人。学問とともに生きるには,を模索中。

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記事一覧

【移転します】ひとつの場所に落ち着けない【流浪の学者の研究ノート Vol. 0】

流浪の学者の研究ノートは,思うところありましてしずかなインターネット上で仕切り直すことにしました。よろしくお願いいたします。

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7か月前
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「自分にとっては悪くない~という状態」から研究のスタンスを振り返る

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9か月前

「埋もれた研究」発掘の一環で,100の研究アイデアを妄想して分析したら見えてきたこと【フィードバック・再考察編】

以前書いたこちらの記事 で産出・分析したアイデアについて,まず上記記事を読まない前提で,それぞれのメタクラスタに分類された研究アイデアについてどのような印象を持…

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9か月前

ネガティブ・ケイパビリティと「無能な働き者」論,それぞれにある表裏的な2つの意味について

ネガティブ・ケイパビリティの2つの意味ネガティブ・ケイパビリティがなかなか腑に落ちないのは(以下の本をはじめ,関連文献も少しずつ読んではいるのだが),問題の捉え…

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10か月前

「埋もれた研究」発掘の一環で,100の研究アイデアを妄想して分析したら見えてきたこと【予備調査・結果と考察編】

要約すると分析結果としては,たまねぎのような構造の3つのメタクラスタ(芯,葉,皮)が存在し,それぞれの特徴や関係性が示されています。芯メタクラスタは私自身の研究…

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11か月前
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「埋もれた研究」発掘の一環で,100の研究アイデアを妄想して分析したら見えてきたこと【予備調査・方法論編】

要約すると「斜め上方向」という研究アイデアについては「知の先端」とは言えない分野であり,研究者の余力やリソースの不足から表向きの研究はできず,ひっそりと進められ…

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11か月前
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「埋もれた研究」発掘の一環で,100の研究アイデアを妄想して分析したら見えてきたこと【背景編】

要約すると既存の学術研究の問題点を改善するために,研究テーマや,研究に関わる個々人の事情に合わせた柔軟なボトムアップな組織・体制づくりができないか模索しています…

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11か月前
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【移転します】ひとつの場所に落ち着けない【流浪の学者の研究ノート Vol. 0】

流浪の学者の研究ノートは,思うところありましてしずかなインターネット上で仕切り直すことにしました。よろしくお願いいたします。

「埋もれた研究」発掘の一環で,100の研究アイデアを妄想して分析したら見えてきたこと【フィードバック・再考察編】

以前書いたこちらの記事

で産出・分析したアイデアについて,まず上記記事を読まない前提で,それぞれのメタクラスタに分類された研究アイデアについてどのような印象を持ったかアンケートをとりました。ご協力いただいたみなさま,ありがとうございます。

アンケートのフィードバック「芯」メタクラスタ

まず「芯」メタクラスタについてのコメントをまとめると

人から学ぶ,人を愛する,人と楽しむといった,自分以外

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ネガティブ・ケイパビリティと「無能な働き者」論,それぞれにある表裏的な2つの意味について

ネガティブ・ケイパビリティの2つの意味ネガティブ・ケイパビリティがなかなか腑に落ちないのは(以下の本をはじめ,関連文献も少しずつ読んではいるのだが),問題の捉え方について自分の視点からでしか説明できない体質だからなのだろうか。

この体質が

すべてが自分語りになってしまう

問題を自分の視点で置き換えて解決したかのように語ってしまう。

あたりの癖につながってしまっている。

他者の問題をどのよ

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「埋もれた研究」発掘の一環で,100の研究アイデアを妄想して分析したら見えてきたこと【予備調査・結果と考察編】

要約すると分析結果としては,たまねぎのような構造の3つのメタクラスタ(芯,葉,皮)が存在し,それぞれの特徴や関係性が示されています。芯メタクラスタは私自身の研究の知見や既有知識に基づき興味を持つアイデアが多く含まれており,葉メタクラスタは私自身の研究の知見を他者の「よい状態」(ウェルビーイング)に寄り添わせたアイデアが多数含まれています。一方,皮メタクラスタは願望やキーワードに引っ張られたアイデア

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「埋もれた研究」発掘の一環で,100の研究アイデアを妄想して分析したら見えてきたこと【予備調査・方法論編】

要約すると「斜め上方向」という研究アイデアについては「知の先端」とは言えない分野であり,研究者の余力やリソースの不足から表向きの研究はできず,ひっそりと進められていることが多いという実態があります。

そのため,他者にこのアイデアを誘発するための問いかけや質問(プロンプト)を考える必要があります。たとえば,「もし自分の身体がもう1人分あったらどんな研究をしたいか」などといった問いかけを通じて新たな

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「埋もれた研究」発掘の一環で,100の研究アイデアを妄想して分析したら見えてきたこと【背景編】

要約すると既存の学術研究の問題点を改善するために,研究テーマや,研究に関わる個々人の事情に合わせた柔軟なボトムアップな組織・体制づくりができないか模索しています。

そのためには,学術研究における選択肢の拡大や,研究テーマ以外の活動にも取り組む必要があります。

その第一歩として,さまざまな事情で学術研究に関心のある人の中で眠っている研究アイデアの発掘・共有を行うことが必要と考えます。

ただし,

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