詩『海の日を』 シロクマ文芸部‘海の日を’
海の日をパンにのせて
海の日をコーヒーに浮かべて
かすかにふるえてしまう胸に
泡沫の夢が漂って
はじけて消えても はじけて消えても
素知らぬ顔で私は今日に触れていく
怪獣となって砂漠で暮らしている
かつて王子だったあなたが
もしもいつか
龍巻にのぼれたのなら
星となって森で暮らしている
かつて人魚だった私が
もしもいつか
箒にまたがれたのなら
その時は
あの海で逢いたい
何度も 何度も何度も
あの海で逢いたい
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