涼夕璃

生まれ変わるつもりはさらさらないけれど、100年後、万が一何かの手違いで誤誕してしまっ…

涼夕璃

生まれ変わるつもりはさらさらないけれど、100年後、万が一何かの手違いで誤誕してしまった場合、今の私を転生した私に見つけてもらう為 フィクションノンフィクションリアルバーチャルで私を残す と言ってるけれど、単に、詩や言葉やイロイロを投稿していくnote

最近の記事

詩『きっと』

世界一 美味しいチョコを作れるのは きっと ショコラティエではないように 世界一 大好きなアナタを走らせられるのは きっと ワタシではないのだろう

    • 詩『月曜日』 シロクマ文芸部 お題『月曜日』

      月曜日があと1時間で来てしまうというのに 炎の消火が終わらない どうしよう ここから月までどう頑張っても間に合わない 流れ星も生憎つかまらない 兎たちがお腹を空かせて待っている 余分に置いてきたベリーもきっと空っぽだ 向日葵たちにはもっと仲間が欲しいとせがまれて リュックは詰め込んだ種でずっしり重い 明日は暗幕も張らなくてはいけないのに 早く行かなければ 早く行かなければ 目の前ではまだ炎が轟々と 占星の効力とはこれ程か 早く行かなければ 早く行かなければ かぐや姫に怒られる

      • 詩『紫陽花を』シロクマ文芸部 お題“紫陽花を”

        紫陽花を返しに来ました もともとあなたの物ですので 蜃気楼が夜も現れるのでしょう? 月の光もヒリヒリする程乾いているのでしょう? 今はもう四六時中なのでしょう? あれから幾時が過ぎ そろそろかと思いまして 私はそこまで非道ではないですし 暇でもないので ほら ご覧なさいよ したたり落ちているでしょう 毎日欠かさず そう 夜も共にしていたので ほら この通り あの時のままをポストに入れておきます 雨を呼ぶ花 また傘を広げられる日々をお返しします これをあなたが手にした時の色を

        • 詩『きゃんでぃ』

          きゃんでぃになって わたし あなたに優しく 含まれたい おいしいって言葉に まぶされながら しゅわしゅわころろん 撫でられて 大事に 少しずつ ゆっくり 溶かされながら あなたの一部に なっていきたい 苦さを 包んであげられる 甘さで 満たしてあげられる あなただけの きゃんでぃに だから 噛み砕いたりなんかしちゃ イヤ

        詩『きっと』

          詩『花の香り』

          窓を閉め忘れたのか 扉が開いていたのか そもそもの原因は忘れてしまったが あのとてつもない嵐で すべての棚が倒れ 食器が割れ 本が散らばり 服も飛ばされ ベッドも照明もテーブルも この部屋のすべての物が破壊され 床に積もっていたのはもう昔 今では嵐の前よりも綺麗になったこの部屋 片付けて 直して 補強して 少しずつ新しい物を揃えて 今の部屋が出来上がるまで やや時間はかかってしまったが 今では嵐の前よりも気に入っているこの部屋 この頃の窓から見える風景は 色とりどりの花が日

          詩『花の香り』

          詩『愛され体質』

          クラゲみたいに ふわふわゆらゆらしてたらいいよと言われたから その通りにやってみたけれど たくましい筋肉とごん太の骨があるから モリモリゴツゴツとしかできないよ そのクセ 丸腰だからね どうせなら 毒の作り方を教えてほしい

          詩『愛され体質』

          詩『ひとりぼっち』

          洋服も下着も靴もバッグもアクセサリーも みんなみんなひとりぼっちで並んでる どうして林檎にしたんだろう 檸檬にすればよかった

          詩『ひとりぼっち』

          詩『らしさ』

          透明がもし 透明ということを 意識しはじめた途端に 透明は 透明を失ってしまう 日記にも書かないでおこう たとえあの人の言葉に くすぐられても 頬だけ染めていよう 夢の中にいる時でも

          詩『らしさ』

          詩『眠りの中』

          手のひらに 隠れるほど 小さくなった 太陽でさえ こんなにも 輝きを放っているというのに 162の私は まだ 眠ったままだ

          詩『眠りの中』

          詩『たびびと』

          みんな たびびと あちこち あちこち ながれて ながされて わたしはきみが すき きみはわたしが すき いまは そう これからさきは わからない かなしい けれど しょうが ない ながれて ながされて あちこち あちこち いまは きみと あちこち あちこち はなれるひ まで どうぞ よろしく

          詩『たびびと』

          詩『風薫る』

          朝 目が覚めて ゆっくりと身体を起こすと ひんやりとした空気が 上半身を冷ます 私に引き寄せられたのか この部屋に 秋が居る

          詩『風薫る』

          詩『春に落ちる』

          幸せだったと振り返る過去も 戻りたいと願うあの頃も 思えば どれも 恋をしていなかった私 春が訪れようとしている ありもしない太陽を また 私は 探してしまう

          詩『春に落ちる』

          詩『変わらないでいてほしい』

          変わらないでいてほしいなんて 残酷な事を言いますね 変わらなければ 「あなたを忘れる」事も 出来ないというのに

          詩『変わらないでいてほしい』

          短詩『例えばこんな時は』

          傘をさしてくれるひとより 私の手を引いて 一緒に 濡れて走ってくれるひとが 好き

          短詩『例えばこんな時は』

          短詩『それとあとは』

          雨だねと言いながら その奥の 青を見ているひとが 好き

          短詩『それとあとは』

          詩『春が来た』

          春が来た 閉じ籠もっていたら 春が来た カーテン突き抜け 春が来た お前をさらいに来たと 春が来た

          詩『春が来た』