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2020年8月の記事一覧
「ダイヤの切っ先」の目が眩むような輝き:読書録「ギリシア人の物語Ⅲ 新しき力」
・ギリシア人の物語Ⅲ 新しき力
著者:塩野七生
出版:新潮社
「アレクサンダー大王」の生涯を追ったのが本書。
「全戦全勝」であれよあれよと言う間に大帝国を築き上げ、流れ星のように去っていった若者(死んだのは「32歳」!)の人生は、驚きと輝きと、一抹の哀しみに彩られていますが、読み終えて思うのは、
「なんと輝かしい!」
「アレクサンダー大王」ってなんとなくネガティブイメージだったんですよ。
基本
SNSで書くことについて、チョット考えてみたくて、お盆休みの読書予定。
「学者たちの楽園」を維持するために必要なもの:読書録「『役に立たない』科学が役に立つ」
・「役に立たない」科学が役に立つ
著者:エイブラハム・フレクスナー、ロベルト・ダイクラーフ 監訳:初田哲男 訳:野中香方子、西村美佐子
出版:東京大学出版会
アインシュタインをアメリカに招聘したことで有名なプリンストン高等研究所初代所長フレクスナーのエッセイと、それを踏まえた現所長ダイクラーフのエッセイを収めた作品。
「中編」くらいのエッセイですが、なかなか「読ませ」ます。
フォイマンなんか
自分の立ち位置を自分で考える:読書録「私たちにはことばが必要だ」
・私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない
著者:イ・ミンギョン 訳:すんみ、小山内園子
出版:タバブックス
「愛の不時着」「梨泰院クラス」を観てから、韓国のフェミニズムがちょっと気になっています。
リ・ジョンヒョクやパク・セロイの描かれ方が、それまで自分が観てた韓国映画とはちょっと違うような気がして。
加えてソウル市長のセクハラ事件。
ここには「リベラルの罠」について感じるところもある
彼らの「その後」が知りたい:読書録「マカロンはマカロン」
・マカロンはマカロン
著者:近藤史恵
出版:創元推理文庫(Kindle版)
「サクリファイス」シリーズの近藤史恵氏の「日常ミステリー」シリーズ。
<ビストロ・パ・マル>を舞台に、三舟シェフを探偵役としたこのシリーズ、「サクリファイス」シリーズより好きかも。
本作はシリーズ3作目。
8つの短編が収められています。
どれもスッと読めてしまう、程よい長さと味わいの作品。
でも読み終えて、
「この人(
近所にあったら入り浸ってるかも:読書録「本の読める場所を求めて」
・本の読める場所を求めて
著者:阿久津隆
出版:朝日出版社
「本の読める本」<フヅクエ>を経営する作者が、そう言う「場所」を作るに至った<思考的な>経緯と、<フヅクエ>のあり方に関する説明、今後への「夢想」を書き連ねた作品。
そう言う場所があることは知ってたんですが(もっとカフェ寄りの店と思ってましたがw)、bar bossaの林さんの記事にちょっと紹介されてて、読んでみる気になりました。
い