【映画✖️心理学】タイトル、拒絶
「現実の自分を受け入れられない=拒絶」したまま
誰かに受け入れられることを切望しても
やっぱり拒絶されてしまうのかもしれない。
【タイトル、拒絶】
セクシュアリティ ★★★★★
自己否定 ★★★★★
罪悪感・無価値感 ★★★★★
この作品自体を、拒絶してしまう人も割と多いのではないかと思う。
共感しすぎて、痛い人。
共感しすぎて、嫌悪感を感じる人。
ぜんぜん共感できない人も当然いるだろう。
この作品に目を背けたくなるとしたら、どこかしら自分の中に「拒絶(自己否定)」があるかもしれない。
そんな「自己否定」がMAXな人たちが、
一つの「部屋(事務所)」に集まって、
それぞれの「承認欲求」・「自己嫌悪」それによる「他者攻撃」など、さまざまな心の動きが、
ほぼ密室劇で繰り広げられる。
原作が舞台脚本ということで、密室劇なのも頷ける。
「密室」であることが、登場人物が持つ抜け出せない「自己否定」からくる心の滞りに、相乗効果を与えているように感じた。
人の価値はブスだとか、美しいとか、頭がいいとか、馬鹿だとか、お金だとか、肩書きだとか、そういうもので決まるのでは無い。
自分が自分で決めるものだ。
自分を否定して、自分の価値を見なければ、他人にいくら認められようと、一生その価値は底辺なんだと思う。
そして、誰もが「自分」としてしか生きられないことは変えられない事実なのに、
それを拒絶することは、とても不幸だ。
良くも悪くも、セクシュアリティの強い人間たちの、エネルギーのぶつかり合いが描かれている。
登場人物の全員が、自分をクズだと思っているけれど、
私からしたら、全員、人を癒すエネルギーと才能を持った人たちだ。
マイナスの立ち位置から自分の無価値を見るか、
プラスの立ち位置から自分の才能を見るか。
価値を見るって、そういうことなんだと思う。
たぶん紙一重なんだよ、人間の価値も無価値も。
【こんな人にオススメ】
◯自己否定の強い人。
◯自分には価値がないと思う人。
◯自己否定が強い人間を客観的に見たい人。
◯自分のことが嫌いでも、なんとか生きてる人。
◯自分のことが嫌いで、でも自分は変われないと思っている人。
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