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迷わず一歩踏み出す力とは?

仕事柄、日々様々なビジネスパーソンとお会いします。抱える懸案事項や課題は多種多様なのですが、一つだけ明確になっていることがあります。それは、成果とは、「行動力」で決まる!という”ありきたり”過ぎるほどの原理原則でした。

どれだけ経歴が立派でスキルが高くても全く関係ありません。一歩踏み出せるかどうかで運命さえも決まる(変わる)かのようです。ただ、そうは頭で分かっていても、なかなか一歩目が踏み出せない人を一方では複数見かけます。

そこで、今回は、はじめの第一歩目を踏み出すために必要なこととは何だろうか?そんなことを実体験にも基づいて整理しておきたいと思います。

※今回の投稿は、先日、スクーというネット番組でご披露した内容のダイジェストレポートになります。

1.行動できないのは考えすぎだから!?

僕は普段、「思考の整理家」という肩書で、混乱した頭を解きほぐし、人や企業の可能性を最大限引き出す研修、コンサル、コーチングなどを主業務にしています。

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人や企業の頭をシンプルにするお手伝いをすることで、ベストパフォーマンスをたたきだす光景を日々目にしているわけです。一方で、行動できずに成果が出ずじまいの人にもよくお会いします。

行動できる人と、行動できない人。この違いはどこにあるのでしょうか?僕なりに結論があります。それは、「行動できない人は考えすぎ」のクセがあることです。

特に、以下5つの項目に、あなたは当てはまっていないでしょうか?

(1)優先順位にこだわり過ぎる
(2)インプットしすぎる
(3)計画や準備に凝りすぎる
(4)物事を複雑にとらえてしまう
(5)不安視しすぎる

この5つに共通することは、「考えすぎ」ということです。

何が正しい優先順位かは日々変動する仕事環境でやってみないと分からないことだらけ。もっと良質な情報がどこかにあるはずだと考えても、本当に必要で使える情報は少ないですよね。

今のままでは不十分、もっと完璧な準備をしなきゃといっても時間がかかりすぎては本末転倒。簡単なことを複雑に考えても動きづらくなりますよね。不安は消せなくても、心配事の8割は実際には起こらないという説があるため、キリがなくなってしまいます。

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2.考えすぎによる3つの弊害

考えすぎることで、どんな弊害が生じるのか整理しておきたいと思います。

弊害①

考えすぎると、ネガティブな思考割合が頭の中を占めてしまい、結局、行動できなくなるというわけです。もちろん全員ではないと思いますが。

もしこの説を採用するのであれば、考えすぎは行動の足かせになるという仮説になります。

弊害②

情報や時間をかけすぎると、脳に負荷をかけることになるため、何が本質なのかを見極められなくなります。

その結果、「あ~でもない、こ~でもない」と思考が堂々巡りしてしまい、ついには行動しないでおこうとなってしまうリスクが生じます。

弊害③

せっかく、「したいこと」が見つかり、自分のキャリアのイメージができたとしても、自分を過小評価する(負の側面を考えすぎる)ことで、新たな進路に踏み出せなくなってしまう。これってもったいなくないですか?

他人から見れば評価されるような点も、自ら可能性を閉ざしてしまっているわけですから。バイアスがかかったまま考えすぎに陥ると、せっかくの進路を台無しにしてしまいます。

3.では、どうすればよいのか?

ここでは、体験的に行ってきた解決策ベスト3のご紹介をしたいと思います。

解決①

人は行動できないときほど短視眼的に陥りがちです。短期的なことの方が目に見えている分、安心感がある上、集中すると盲目的になるからです。

そこで、「時間軸(尺)を切り替える」のです。

たとえば、「短期を長期に変えるパターン」だと、どうでしょう?

かつて僕自身は、食えない時代に異業種交流会で人脈をつくろうとクソ行動に出たことがあります。そこで出会った社長にメモで図解と共に説教される始末。

「キミは今食えないと言っているけど、20代はあと5年あるよね。5年の尺のうち、今日の悩みはこの小さな点に過ぎないのだよ。そもそも、キミは一年前の今日の悩みなんて覚えてないやろ?悩みは物事を見る尺の長さを変えれば消えるもんだよ」と。おっしゃる通り・・・

解決②

要するに、「はじめの第一歩目のハードルを下げること」です。

自分が満足するための基準値が”高すぎる”と、行動の第一歩目のステップも
ハードルが高すぎたまま。「もっと頑張らなきゃいけない」という心のささやきに負けてしまいます。

高いハードルを超えようとすると周りは称賛することでしょう。でも挫折も早いかもしれません。

また、いきなり成果を出そうとするのでは怖気図いてしまい、行動が重たくなるかもしれません。成果を出すことが本来の目的ですが、成果の前に「前進すること」だけを目的にしてしまえば、はじめの第一歩目が軽やかになるという考え方です。

解決③

このご時世は、本当に乱世としかたとえようがないほど先が見えない複雑な時代ですね。だからこそ、考えごとをしても行動する前に正解が明確になっているなんてことはほぼ無いと考えて間違いないでしょう。

結局、動いてみなければ正解が見えてこないものです。だから、正解に固執せず、不正解かも分からないけど自分の納得感を大切にする心構えが行動の足取りを軽くすると考えています。

世間が正しいと語る正解っぽい行動をしても、納得感がなければいつか行き詰まるのではないでしょうか?

4.まとめ

さて、最後にまとめをしておきたいと思います。言いたかったことは、これだけです。

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考えすぎたからといって、絶対的な正解なんて出てこないし、ネガティブ思考に居座られて足かせがはまるだけ。これが僕なりの見解です。

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今回のお題に正解は存在しません。僕なりの一見解にすぎないのです。

あくまでも正解は自分仕様にカスタマイズして、あなた自身のモデルで築いてみてください。

今回のお話が、何かの参考になれば幸いです。

なお、今回、お話した内容は以下のグラフィックレコーディングでも整理しております(「ネコっちさん」が整理してくれました!)。ぜひご参考にしてください。

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さらに、要点を復習できるようにYouTubeにもアップしております。動画でのメッセージもあわせてご覧ください。(チャンネル登録もぜひ!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

著者・思考の整理家 鈴木 進介

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