「魚の目」を持つことで時代を読み解き、情報を整理するコツ【未収録原稿を公開!】

ご機嫌いかがですか?思考の整理家®の鈴木と申します。

普段、僕は著者としての活動や講演、研修、コンサルなど「思考の整理」をテーマにした仕事をしています。

まずは、冒頭だけ少しご案内をさせてください。

13冊目の新刊が出ました!

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というわけで本題です。

最新刊の内容に絡むお話なのですが、「鳥の目・虫の目・魚の目」という表現を聞いたことはありますか?

端的に言うと、モノの見方の切り口のことです。

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「鳥の目」は、上空から広範囲を見渡すイメージなので、マクロ視点です。たとえば自社が存在する業界の動向やその周辺領域です。

「虫の目」は、目の前の狭い範囲を深く洞察していくイメージなので、ミクロ視点です。たとえば顧客対象やニーズの変化などを見ます。

ここまでは、ご存知の方も多いのですが、今回は「魚の目」というものについて考察していきたいと思います。

僕は思考や情報を整理する際に、3つの点を意識します。マクロとミクロに加えて、「魚の目」を使って「時代の流れ」を見る点です。

広さ(マクロ)と深さ(ミクロ)だけではなく、魚が水の流れを感じながら方向性を考えて動くように、僕たちも「流れ(フローもしくはサイクル)」の視点があって、本質の見極めがやりやすくなるのではないか。

これが僕の持論です。

そこで、今回は最新刊には収録できなかった未収録原稿より、魚の目について解説したいと思います。

◆ 〇年周期説は本当に正しいのか?

~(未収録原稿 ココから)~

先ほどお話した「魚の目」で情報を整理していくと、あることに気づきます。

「何年に一回」かのサイクルで同じようなことが起きている「流れ」があることです。いわゆる「〇年周期説」です。 

たとえばバブル経済は30年に1回程度繰り返すと言われています。おそらく、バブル崩壊後に30歳前後の親が子どもを産むと、子どもが30歳になった時点で前回のバブル経済をまったく知らないまま過ごすので同じ経済活動を繰り返してしまうのではないかと考えられています。

同じ経済でいえば、1987年以降、1997年、2007年など末尾に7が付く年に金融危機が起きており、10年サイクルでの金融危機説が2017年前後も騒がれました。

ヘアスタイルは、10年周期で繰り返すと捉えるヘアケア商品のメーカーもあります。

90年代はミディアムボブなどナチュラルスタイルが流行。2000~2010年は、巻き髪など華やかなスタイルが人気になり、2011年に入ると再びナチュラル志向に戻ったため、2019年頃より今度は華やかなスタイルに戻るのではないかという情報の読みです。(日経クロスTRENDサイト『“10年周期の法則”で市場予測 花王・リーゼの刷新は成功するか』2019年3月8日より)

※2020年よりコロナ禍が始まり、トレンドが突発的に変わった可能性があることには注意が必要

その他、服の流行はピチピチとダボダボを繰り返し、家は高層マンション人気と田舎暮らしの人気を繰り返す。アイドルの好みも、清純派人気時代と小悪魔人気時代を繰り返すと一部では言われています。(根拠の賛否や諸説あり)

さて、ここで大切なことは「〇年周期説」が当たっているかどうかではありません。

「魚の目」で「流れ」を見ることで、新たな仮説の「手がかりを得ること」が本来の目的です。

もしそこに「〇年周期」のようなサイクルを発見した場合は、そのまま「〇〇年周期説」をそのまま当てはめず、過去と同じようなことの繰り返しになっているかどうか情報を吟味し、過去から未来に向けた「流れ」も見ておきましょうということです。

「〇〇年周期説」は、話としては面白いのですが、偶然同じことが一定周期で起きただけかもしれません。

また、世の中には後づけの理論もたくさんあるのでそこは注意が必要です

現在は、過去の情報が全く使えない場合があるほど複雑化とスピード化している時代です。

2020年春に始まったコロナ禍によって過去のサイクルが途切れた分野も多いことでしょう。短絡的に情報を信じ込むことにはリスクがあるのです。

過去から未来にかけて、どのような「流れ」になっているのか、なぜ過去と同じようなことが起きているのか、そこから新たな仮説が導き出せるのか?「〇〇周期説」に振り回されずに、情報の整理にあたってください。

最後は、情報の見極めにおいて自分の頭で考えなければいけないのです。

とはいえ、魚の目をつかった視点も持ち、複眼思考で情報を整理し、思考を整理することがノイズに振り回されないコツでもあるのです。

~(ココまで)~

さて、今回の内容はいかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

P.S.

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