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北欧企業に学ぶコロナ時代のイノベーションとは?

今朝、ニュースを読んでいてとっても勇気をもらえる話を目にしました。元ネタは某新聞の電子版なので、引用せずに自分なりに要点だけ共有したいと思います。

新型コロナウイルスで先が見えない中でも、視点を切り替えれば明るい未来をつくれる。すべては自分のマインド次第というお話です。

突然ですが、北欧といえば何を思い浮かべますか?

これは僕が今朝目にしたニュースにあった北欧のお話です。

「寒い」「IKEA」「福祉が充実」「教育が個性重視」「街並みがキレイ」というありきたりなことを僕はイメージしました。

かろうじてIKEAの名前がでてきましたが、ビジネスの分野では世界的企業として、自動車のボルボもスウェーデンで誕生しています。さらに、アパレルのH&MSpotifyもスウェーデン、レゴはデンマーク、ノキアはフィンランドなど北欧発の世界的企業は意外にも多いのです。

アメリカのシリコンバレーや中国の大連あたりで創業したというのであれば、まぁそうだよねと思います。しかし、イノベーションの聖地と呼ばれるエリアだけで世界的企業が生まれているわけではもちろんありません。

少し厳しい条件にあるエリアでも十分イノベーションは起きるんだ。そんなエピソードを改めて北欧企業から学べます。

新型コロナウイルスで企業活動も制約条件がついている今こそ、未来を見据えたイノベーションに乗り出すチャンスなのかもしれません。

真冬の北欧は午後3時頃に陽が沈み、翌日の午前9時ごろに日が昇るそうです。夜明けまで、なんと18時間もあるとのこと。夜が長く、雪も深く、外出がしにくい中でどう生活するかということが至上命題の土地柄でもあります。

こうした土地柄だからこそ誕生したのが「IKEA」です。

店を出す資金もなく、上記のように冬は簡単に出歩けない環境だからこそカタログ通販で創業したようです。また、配送も厳しい環境では容易ではないため、コンパクトに梱包して搬送しやすくすることで物流費も抑えたことが、低価格戦略のキッカケにもなったようです。

結果として、梱包の工夫、物流コストの低減は自国向けだったものが、ドイツやフランス、イギリスなどグローバル展開の際にも有利に働いたのだとか。

「H&M」といえばZARAなどと同様にファーストファッションと呼ばれる企業としても著名です。

「ファッションとクオリティを最良の価格でサステイナブルに提供することです」これがH&Mのコンセプト。

事業形態は、低価格で最先端のトレンドの服を高回転で売っていくモデル。実はこれ、ビジネスモデルから発想した事業形態ではなく、スウェーデンの自然環境にも関連しているようです。

スウェーデンの人々の意識の根底にある、なかなか日光に恵まれない状態で、晴れて明るい時にはオシャレをいち早く楽しみたいという渇望感がうまくハマったようなのです。

また、短い夏でもより充実して過ごせるようになりたいという気持ちを捉えながらの商品開発力は、高速で低価格で高品質な商品を提供していくサプライチェーンの確立にも後につながっていったようです。

玩具の「レゴ」はデンマーク発の企業です。

もともと木工所として家具をつくっていましたが、時は1929年の世界大恐慌。少しでも製作費を削減する方法を探すうち、設計支援として製品の縮小模型を作り始め、このときに作った梯子やアイロン台の模型が、のちに玩具を作るきっかけとなったのだとか。

厳しい自然環境だけではなく、世界大恐慌の時だからこそ始まった創意工夫が世界的企業への入り口になっていたとは驚きです。

このように、北欧企業は広い国土に少ない人口、厳しい自然環境の中で、どのように地域社会をつくり、人がつながり、互いを助け合うのかという点から世界的企業が生まれる土壌ができていったのではないでしょうか。

こうして考えると「行動の制約」とはストレスという側面だけではなく、イノベーションを生み出す素となるのかもしれませんね。

以前、ニュートンは自粛生活を送る中で天才的な偉業をなしたという投稿をしました。

これも同様に、”制約条件”とはマイナスだけではなく、プラスの側面も必ずあるということを決して忘れてはいけません。

歴史がそう証明してきているようです。

著者・思考の整理家 鈴木 進介



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