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短歌

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“きらめいたラメとか塗ったりなんかして今日もなんとか生き抜いた”

“きらめいたラメとか塗ったりなんかして今日もなんとか生き抜いた”

旅先であろう街を背景に、ドアップで写った女の子の顔。
その表紙を見たとき、気づけば手を伸ばし、中をパラパラとのぞいていた。

それが彼女との出会いだったかもしれない。

彼女の名は「すすすすみれんこーん」。

音を切る位置にいまだに迷う。

宮崎市で毎年1回行われているZINEのイベント「Zine it!」。
数年前、その会場のテーブルに並べられた数多のZINEのなか、その「彼女」を見つけた。

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ハートが散らばる

ハートが散らばる

きみが居て、そう、きみが居て、それだけでうれしい物語のはじまり

あなたから盗んだホクロはひとを指すゆびの付け根の隣りに居るよ

宛先を教えてないのに誰からの手紙を待っているのだろうか

既読がついた瞬間 いまきみはわたしのことを考えている

しんじれば飛べそうだから「会いたい」の「あい|」くらいで飛んで行くから

わたしから溢れるハートが散らばってかき集めてはすきだと言って

ナイフを突きつけら

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寂しさの背中を押してた夕焼けが焦げてしまえばいいと思った

寂しさの背中を押してた夕焼けが焦げてしまえばいいと思った

去年の秋口、1番綺麗に夕陽が見えるのどこだ!って夕陽に向かって車を走らせていたら、近所の運動公園に着いた。公園に着いた時に丁度沈んでしまったけれど、それまでに見た雲の隙間から見える夕陽も池に反射する夕陽も山を越えて現れた夕陽もどれも表情が違っていて、美しかった。

親友と夢中になって夕陽に向かって走った時間が尊かった。親友が前のめりで運転する姿や、夕陽が顔を出す度に興奮する私たちの姿を1秒足りとも

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三日月が満月になっても嘲笑い味方になんかならないでしょうね

眼鏡はずした君の瞳に私の顔がうつってるうつっているねうつってる

寂しさが溶けて泣いちゃわないように頬を両手で包んでくちづけて

今までに一度も聞いた事のないあまい声で話すなよバーカ

かきたいかきたいかきたいかきたいアーーー忘れたくない(さみしい)

すきですと伝えてからは目から海の砂が出てきて死にたいだけで

もっとこっちみてよふれてよかまってよかんがえすぎておかしくなれよ

甘じょっぱい、そんなの狡い。最初からやさしさなんて知りたくなかった。

たばこより私を吸ってよこの恋で息できなくて溺れてみたいの

こんな時泣きたくなるのは
キミが居る夏を知ってるわたしが居るから

エンドロール

エンドロール

時間をかけてゆっくりとゆっくりと読んだ 。

コーヒーを飲みながらベットで寝っ転がりながら最寄り駅まで歩きながら空を見上げながら電車でゆられながら 。

ひと通り読んで

「この恋のエンドロールが流れたの見ないふりして僕らは過ごす」 

って短歌をもう一度詠んだ 。

忘れたはずの恋を思い出して電車の中で涙がスーッと流れてた 。

また一緒に笑い合いたい訳ではないし、ぎゅっとしてもらいたい訳でもな

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