マガジンのカバー画像

世界のランニングあれこれ

62
私が自分の目で見てきた世界の陸上・ランニングについて書きます。
運営しているクリエイター

#5000m

東京五輪陸上4日目:男子3000mSC決勝 / 三浦龍司🇯🇵はメダル獲得なるか? / 女子5000m決勝 / 廣中璃梨佳🇯🇵は日本人初の14分40秒台に突入するか?

東京五輪陸上4日目:男子3000mSC決勝 / 三浦龍司🇯🇵はメダル獲得なるか? / 女子5000m決勝 / 廣中璃梨佳🇯🇵は日本人初の14分40秒台に突入するか?

東京五輪も中盤に差し掛かり、陸上競技4日目は日本人選手が出場する決勝種目が男子3000mSCと女子5000mの2つある。

午前中には男子走幅跳で橋岡優輝が6位に入賞したが、本人はメダル獲得を目指していただけに悔しさも感じたことだろう。

しかし、今夜の決勝では特に、3000mSCの三浦龍司にメダル獲得の期待がかかっている。予選では1組2着とアフリカ勢相手に互角に勝負し、日本人初の8分1けたとなっ

もっとみる
東京五輪陸上1日目:女子5000m予選 / 萩谷楓 / 廣中璃梨佳 / 田中希実🇯🇵は予選通過なるか。

東京五輪陸上1日目:女子5000m予選 / 萩谷楓 / 廣中璃梨佳 / 田中希実🇯🇵は予選通過なるか。

女子5000mは1996年アトランタ五輪で志水見千子が当時の日本新の15:09.05で4位入賞を果たした種目である。

この4位という順位は、五輪トラック種目における日本人女子の1928年以降の最高順位だった = ロードやフィールド競技を除いて、1928年のアムステルダム五輪女子800m銀メダリストの人見絹枝以来、五輪のトラック種目での日本人のメダル獲得者はいない。

快挙ともいえるアトランタ五輪

もっとみる
陸上中長距離の記録水準向上と各国の記録統計からみる“新スパイク”の貢献度

陸上中長距離の記録水準向上と各国の記録統計からみる“新スパイク”の貢献度

この1年間のトラックレースを見ていると、中長距離種目において
・世界新(男子5000 / 10000 / 女子5000mなど)
・日本新(男子10000m / 3000mSC / 女子1500 / 10000m)
・高校新(男子5000m)
・U20新(男子5000m / 3000mSC)

などといった新記録が続出していることに気づく。

それは、それ以前にロードで起こっていた日本新の連発(男子

もっとみる
【5000/10000m世界記録保持者】ジョシュア・チェプテゲイのトレーニングメニュー

【5000/10000m世界記録保持者】ジョシュア・チェプテゲイのトレーニングメニュー

2020年はジョシュア・チェプテゲイ(2020年に3種目の世界記録更新)やジェイコブ・キプリモ(世界ハーフ優勝)といったセベイ族のウガンダ長距離選手の活躍が目立ったが、彼らが所属するトレーニングキャンプや、どのようなトレーニングをしているかについてはあまり知られていない。

以下の記事はウガンダのカプチョルワを拠点としている3人のウガンダの長距離金メダリストの基本情報をまとめた記事である。

今回

もっとみる
ジョシュア・チェプテゲイ🇺🇬が5000m12:35.36の世界新 / ヤコブ・インゲブリクトセン🇳🇴が1500m3:28.68の欧州新などモナコDLで好記録続出

ジョシュア・チェプテゲイ🇺🇬が5000m12:35.36の世界新 / ヤコブ・インゲブリクトセン🇳🇴が1500m3:28.68の欧州新などモナコDLで好記録続出

コロナ禍におけるスポーツの本格的な再開までには時間がかかったが、2020年8月14日:本来東京五輪が閉幕するはずだった日から1週間あまりの夏のある日に、陸上競技は世界陸連の本拠地:モナコの地で新たな始まりを迎えることとなった。

世界の長距離界は21世紀の新時代に突入今季のDL開幕戦であるモナコDL(エキシビジョン大会として行われたDL2大会を除いて)の目玉は、男子5000mでのジョシュア・チェプ

もっとみる

2児の母・フルタイムで不動産業に従事する35歳の女子選手:キーラ・ダマートが5000mT.Tで15:04の好記録

最近の陸上中長距離のニュースで気になったものはこちら。

アメリカの35歳のセミプロランナーのキーラ・ダマートが
5000mT.Tで15:04の好記録(非公認とはいえ女子5000mの東京五輪参加標準超え)。T.T.では男子に引っ張ってもらいラスト200m31秒(彼女はスパイクを履かなかった)。

ダマートの今回のT.Tの記録は非公認ながらも、35歳以上の女子5000m世界歴代7位に相当する。一般的

もっとみる