マガジン一覧

日本にもこんなマテリアルあったらいいな、のマガジン

日本であまり見かけたことのないマテリアルについてのメモ的なマガジンです。

最強のエコ建材!海洋ごみから作る建築ブロック

どうも、つじしゅんです。 今回取り上げるのはこちらのニュース アメリカのリサイクルメーカーである「ByFusion」が海洋ごみを用い、建築用ブロックを開発しました。 これだけだと、割とベンチャー企業が作る建材で似たような話を聞く気がしますが、今回のポイントとして、 ・規模が大きいこと 海洋ごみの回収は100トン以上行われ、そのうち20トンを建築用ブロックにしたということ。ここまでの規模で行われるということは、実用化が進むのも近いのではないでしょうか。 ・アップサイ

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けんざいのおと #14 サスティナブルなキラキラ。フィンランド・アアルト大学

去年の10月に行った、オランダのダッチデザインウィークでのこと。 展示物の中で、何やら木材がキラキラ光っているなぁ、と気になったものがありました。 +++ なんだろう?と思って解説文を読んでみると、とても面白い研究。 昨今のファッション業界で流行っている、きらめく系の顔料・染料を、生分解性のあるものに置き換えられないか?というアアルト大学で研究されている内容でした。 現在、流通しているキラキラさせる顔料・染料は有毒だったり、プラスチック由来のものだったりするそうです。 自

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けんざいのおと #9 日本にもこんなのあったらいいな、のマテリアル。

えっ何この写真、モジャモジャした物体!?と思われますよね。 すみません、冒頭から。。 これ、松の葉っぱなんです。 写真をよく見てもらうと、あ、道端によく落ちてるね、と気づいていただけるかと思います。 海外デザイナーさんがこの松の葉っぱを利用して面白い素材に変えちゃった、という今日のお話。 +++ まず、このモジャモジャがどのような変貌を遂げたか、ご覧いただきましょう。 壁に貼られているのでわかりづらいですが、カーペットになっています。色がナチュラルなのと、所々ステッチが

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ブランド、を考える

ブランディング用の大事だなと思ったメモ的なマガジンです。

地方の“エセ”ブランディングを根絶していきたい。

こんにちは、桜井です。 地方でマーケティングの仕事をしていると、「ブランディング」「ブランドづくり」という言葉がとても広義に使われていることを実感しています。 今日は地方でのブランドづくりにはびこる“エセ”ブランディングについて書いてみたいと思います。 ちなみにWikipediaではブランディングをこう定義しています。 (Wikipediaより) ブランディング(英: branding)とは、ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と

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SlackのUXライティングが名文だったので写経した

先日twitterでSlackのUXライティングが話題になっていました。 わたしもこちらのツイートでこのコピーのことを知ったのですが、これはマジで名文だと思ったので写経しました。 写経とはそもそも写経ってなんやねんという話なのですが、写経とはコピーライティングのトレーニングのひとつです。別に出家するわけではありません。好きなコピーや気になったコピーを、ノートに書き写していくのです。 わたしがよく写経していたのは、その年の優れたコピーを集めた『コピー年鑑』という本に掲載さ

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ビジョンがない経営者ってのはバレる

ロベルト・ベルガンティ教授の『突破するデザイン』を読んだ。 一言でいえばイノベーションにおける「量 < 質」の重要性を説いた一冊で、 量より質、 アイディエーションより批判、 ユーザーインタビューより自分のビジョン。 わかる。 数年前に一部の人間だけが布教に勤しんで嫌な顔をされていた「デザイン思考」がいまやそこかしこで叫ばれるようになった。 仕事柄顧客の声こそが神であると脳内に植え付けられた僕たち(UXデザインとかを生業にする者たち)からしたら、ユーザーインタビュー

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クリアオーシャン。

世の中が大きく変わろうとしている中、僕が主戦場としているコピーライティングの仕事も、妻が店長の左ききの道具店も、新しいフェーズに入る感がある。こういうのは気付いたときには変わってしまった後なので、備忘録として今考えていることをなるべく記録しておこうと思う。 で、最初に書こうと思ったのは「クリアオーシャン」だ。 これは左ききの道具店のオープンを決めた当時、「左利き市場」を調べているうちに僕が率直に感じた印象から名付けたもの。僕の造語なのだけれど、すでにあったらゴメンナサイし

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良い仕組みだなぁ、を考える

ジャンルにとらわれず、良い仕組みだなぁと思ったメモ的なマガジンです。

みんなのプロトタイピング

「一体なんで、こんなに使いにくいものが世の中に出てしまったんだろう? つくる過程で誰か気がつかなかったんだろう?」 最近では、ユニクロの「エアリズムマスク」、ローソンのプライベートブランドのリブランディングの賛否をめぐり、大きな議論が巻き起こりました。この2つに限らず、みなさんも「こういうことなの? これでいいんだっけ?」という思いを抱いたことはきっとあるはず。 こんにちは。KESIKIの石川俊祐です。先日書いた記事、「さよなら、デザイン思考」を読んでくださったみなさん、

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けんざいのおと #11 共同売店とマテリアルでやりたいこと。

自分の備忘録というか、得た知識を鮮度高い状態でもう一度考えてみたくて、d&departmentさんが運営しているddSCHOOLで勉強したことと、自分のやっていきたいことをつらつら書いてみます。 +++ いつもは会員になって受講できるddSCHOOLがインスタライブで配信されるということで、早速参加してみました。 お題は、沖縄の共同売店という売店(あとで詳しく書きますが、ただの売店ではありません)のしくみをテーマに、これからの相互扶助のあり方について。 沖縄に移り住み、「

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「東大卒業後上場ベンチャーを経てニートライフに目覚め啓蒙活動を推進」後編 ニート研究家 今林淳さん

▶前編より続く●ニートタイプ診断とニートセラピー、今後の活動について 三木:後半はニートとビジネスについて伺っていきたいと思いますが、最近今林さんはニート研究家として色々な新しい手法を開発されて、この間僕もニートタイプ診断っていう非常に面白い診断を受けさせてもらって、あれはどういう発想から出てきたものなんですか? 今林:単純にニートって面白いなと思って。 三木:どの辺が? 今林:僕ニートの友達100人以上いるんですけど、誰1人として同じニートがいないんですよね。 三

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日本の不動産に革命を起こす 「OYO LIFE」が考える住居の無限の可能性

今年、日本の不動産市場に大きな激震が走りました。創業わずか6年で世界80カ国800以上の都市にホテルを生み出したインド発のスタートアップ「OYO Hotels & Homes」が、ソフトバンク傘下のヤフージャパンと合同で日本支社を設立。家具家電付きの物件を豊富にそろえた、敷金・礼金・仲介手数料0円という夢のような不動産賃貸サービス「OYO LIFE」を始めたのです。 今回の「ニューウェーブ ホテル学概論」には、日本独自事業でもある「OYO LIFE」を率いる勝瀬博則さんが登

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ものづくり、を考える

マテリアル含め、さまざまな「ものづくり」についての大事だなと思ったメモ的なマガジンです。

けんざいのおと #14 サスティナブルなキラキラ。フィンランド・アアルト大学

去年の10月に行った、オランダのダッチデザインウィークでのこと。 展示物の中で、何やら木材がキラキラ光っているなぁ、と気になったものがありました。 +++ なんだろう?と思って解説文を読んでみると、とても面白い研究。 昨今のファッション業界で流行っている、きらめく系の顔料・染料を、生分解性のあるものに置き換えられないか?というアアルト大学で研究されている内容でした。 現在、流通しているキラキラさせる顔料・染料は有毒だったり、プラスチック由来のものだったりするそうです。 自

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「意味のイノベーション」 TEDxプレゼンの日本語訳

デザインとその周辺を扱うポッドキャストTakramCastでロベルト・ベルガンティ教授の「意味のイノベーション」をテーマに収録をしたところ、Twitter上でちょっとした反響がありました。 イノベーションプロジェクトではよく「デザイン思考」が用いられますが、それだけでは片手落ちです。ときによって「意味のイノベーション」を使ったり、両者の要素を組み合わせたりしていきたい。実際、欧州委員会ではこの二つをデザインの両輪として扱っています。 2017年5月25日にミラノ工科大学で

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けんざいのおと #13 昔を大事にしながら、のミックスデザイン。オランダ・ロイドホテル

最近は、画像投稿が多かったので、久々にテキストでの投稿を。 オランダに行ったときに実感したデザインのことを少々。 +++ 妖しく紫色に輝く、天井。なんだここは?って感じですよね。 これは、オランダのけっこう有名なホテルの天井です。 ホテルって言いますけど、この紫っぽい雰囲気とは関係なく(苦笑)、 一般の方が普通に宿泊施設として利用できるホテルです。 その証拠に(?)、下の写真は、このホテルの1Fのレストラン。 だいっぶ雰囲気違いますよね! 私は、このレストランを見てから

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小手先のデザイン

穴が空いたり、小さなシミができてしまった衣類の補修に、ダーニングという技術がある。ダーニングマッシュルームとよばれるキノコ状のツールを使って、毛糸や刺繍糸で穴を補修するものだ。 ようするに "かけはぎ" なのだけど、ダーニングには " 装飾ダーニング " と呼ばれる、あえて目立つ色の糸を使って繕うことで、補修跡をワンポイント刺繍のようなアクセントに生まれ変わらせるものがある。 裁縫が得意でなくても簡単にでき、下手で目が揃ってなくてもそこが味になる、魔法のような補修技術だ。※

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