私が女性性を解放できた話②傷ついた過去編
自分を愛せず、恋愛もこじらせてのたうちまわる人をなにがなんでも自由にする話第二話です♪
私は自分のことを可愛くない!!
と信じて疑わない自分がいることに20歳で気が付きました。
そして、それがなぜなのか考えるようになると幼い頃の記憶が、蘇りはじめました。
私は4人兄弟なのですが、10歳上の兄と8歳上の姉は幼い頃私のことをよくおもっていませんでした。
2歳下の妹がとても可愛い外見をしていたこともあり
「アンタは可愛くない。妹は可愛い。」
といつも言われていました。
私は可愛くないから部屋に入ってはいけない。
妹は可愛いから部屋に入ってもいいと言われていました。兄や姉はいつも妹と手を繋いで歩いていましたが、私が手に触ると「気持ち悪いな!」と手をはたかれました。
そんなことが日常だったある日、私が小学生低学年の頃に大学生の兄がフカフカの組み立て式のベッドを買いました。私は兄に手伝うように言われて喜んでそれを手伝いました。
この頃よく私は兄と姉の役に立てることがないかいつも探していました。
おやつを買いに行ったり、犬の散歩当番をかわったり、とにかく何かを頼まれるのが嬉しかったのを覚えています。
それでベッドが完成すると、兄は妹を呼びにいき2人でベッドに乗って「フカフカやー!!」と騒いでいました。
ですが私には「あんたは可愛くないからこのベッドには絶対に乗ったらアカンで。」と言いました。
この時わたしは、悲しんだり怒ったりするわけではなくて、ニコニコ笑ってベッドの上の2人を見ていました。
「そうだよね。私は可愛くないからベッドにあがるのは無理だよね。」
と、なんの抵抗もなく納得していました。
でも数日後に、どうしても兄のベッドに1回だけでいいから、上がってみたくて兄の留守をみはからって、ベッドに座りました。
それで、フカフカだ!
と思った時に兄が突然部屋に入ってきたのです。
そもそも、兄の部屋に勝手に入ることも許されていなかったので私は固まりました。
怒られる!!
と思いましたが、兄はとても冷静に「お前はそのベッドから一生降りるな」と言っただけでした。
そして何時間もベッドから下ろしてくれませんでした。
この時私はベッドから降りられないことの恐怖よりも、許してもらえないことをしてしまった自分を責める気持ちでいっぱいで、母が助けに入ってくれるまで生きた心地がしませんでした。
他にもこんなことがありました。
私は小さな頃から自分の目が嫌いでした。
母も妹も姉もぱっちり二重なのに私だけが一重でした。中学生になってアイプチをしてみたら姉に、「中学生のくせにそんなんして、まぶたが伸びたらどーすんの!?あんたの目なんかアイプチしても変わらんわ!」と笑われました。
二重の姉には一重の私の気持ちは分からんやろ!とか、まぶたがどんなに伸びたって今の私の目よりましやねん!!とか言い返したい気持ちでいっぱいでしたが、「よく考えたらそーやんなー」と笑って返事をしました。
それからまた別の日、私は部屋で教室で撮った集合写真を見ていました。
突然、自分の顔がとても醜く見えたというか、恥ずかしくなり自分の顔だけを切り取って捨てました。全体で見るとお気に入りの写真なのに自分の顔だけが受け付けなくて何枚か切り取っていました。
するとある日その写真を見つけた姉に
「こんなしょーもないことして!信じられへん!」と怒られました。
その時私はどこかで、その写真が誰かに見つかることを望んでいた気がします。こんなことしなくていいのにとか、そんなに酷い顔じゃないのに。と誰かに言ってほしかった。
だから、怒られるという状況が本当に信じられなくてショックでした。
そして、「ごめんごめん。もーこんなしょうもないことしーひんよ!」と笑って姉に謝りながら
あー、そうか。私は自分の顔からは一生逃げられないんだな。と思って絶望し、二度と写真を切り取ることはしなくなりました。
おもいだしてみると、私は私の外見が心底きらいだったんだなということに気がついて驚きました。
自分の外見になんか興味がないし、可愛くなりたいと思ったこともないと思っていたけれど、それは全く違いました。
私は傷ついたことで可愛くなんてなれるはずがないと心の底から信じていたので、望みを持つことが恐ろしかっただけだったのです。
つづく。
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