Eccentric: Concentric筋力比。一般的にはいくつ?
📖 文献情報 と 抄録和訳
ヒト骨格筋の生体内における遠心性:求心性筋力比:性、年齢、関節動作、速度の影響に関するメタアナリシス
[背景・目的] 何十年もの間、研究者は遠心性(eccentric, ECC)筋力が求心性(concentric, CON)筋力よりも大きいことを観察してきた。しかし、ECC筋力とCON筋力の比に関する知識は不完全であり、レジスタンス運動の処方に影響を与える可能性がある。我々の目的は、ヒト骨格筋のECC:CON比をin vivoで測定し、性別、年齢、関節動作/運動、運動速度がそれに影響するかどうかを調べることである。
[方法] 検索により、合計340件の研究が特定された。そのうち335の研究において、564グループを構成する12,546人のECC:CON比を集計し、1516のECC:CON比を分析することができた。測定は、約98%が等速性マシンで行われた。ベイズメタ解析は、応答変数として対数比を使用し、指数関数的に生の比に戻す方法で行われた。
[結果]
■ 全般的なメタ解析(メインモデル)
・ECC:CON比の全体的なメインモデル推定値は、1.41(95%信頼区間[CI]1.38-1.44)であった。
■ 男女比、年齢の影響
・ECC:CON比は、女性(1.47 [CI 1.43-1.51] )よりも男性(1.38 [CI 1.34-1.41] )でわずかに小さかった
・若年(1.39 [CI 1.36-1.42] )よりも高齢( 1.62 [CI 1.57-1.68] )で大きいことがわかった。
■ 上半身と下半身の違い、特定の関節動作/運動
・グループ化された上半身(1.42[CI 1.38-1.46])と下半身の関節動作/運動(1.40[CI 1.37-1.44])で比率は同様だった。
・しかし、この比率には関節動作/運動間で異質性が存在し、点推定値は1.32から2.61の範囲であった。
■ 運動速度との関係
・ECC:CON比は運動速度による影響が最も大きく、速度が1°/s増加するごとに0.20%増加した。
[結論] ECCの筋力はCONの筋力より40%程度大きいことがわかった。しかし、ECC筋力:CON筋力比は運動速度に大きく影響され、年齢や性別による影響も少ない。関節の動きや運動によって差がある可能性が高いが、より正確な推定を行うためには、より多くのデータが必要である。
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具体性。
僕たちの生活の中で、これだけ行動に大きな影響を与えていることはあるだろうか。
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具体性は、目標や指針と行動との架け橋だ。
その架け橋がなければ、実践は非常におぼつかないものになってしまう。
今回、遠心性収縮の筋力増大の効果量を具体的にしてくれた、この研究に感謝したい。
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