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飲む・買う・鬱 リハビリ失敗した話

  • リハビリ失敗して精神不安に襲われて心療内科に行った話です。

  • 本記事内容にて一部不適切な表現が含まれております。人それぞれ抱えてる悩みや症例は異なります。心の健康状態は揺れ動くものです。ご自身が受け止めきれない場合は一旦、休憩または他の記事を読むなどして頂ければ幸いです。

  • 風営法に関する内容を含みます。

これまでの経緯

以下に実録備忘録として纏めてますので暇な時に一読して頂ければ本記事をより楽しめます。  お好きな記事を選択してブラウザバック!

歩行できるようになったら憂さ晴らし


 数々の襲いかかる病気のコンボと不運に見舞われたが、多くの支えで病状は回復していき、休憩を取りながらであれば外出もできるまで回復した。リハビリも自分で言うのも恥ずかしいが本当に頑張ったと思います。

外出できるようになった分、その反動で溜まっていたフラストレーションを吐き出すように主治医や療法士に止められてる行為をしてしまう。

お酒だ。

元から”呑兵衛”ではなかったが、歳を重ねる度に寂しさを紛らわすためにお酒の量は増えていった。病気リハビリ期間中はほぼ禁酒だったので、体調どんどん良くなれば禁忌を破るのは当然の流れ。ハリーポッターのように使ってはいけない呪文を唱える。

スナフキン(私):詠唱>『オサケ・タンブラー』

※『アバダ・ケダブラ』はハリポッターでは禁忌の呪文。

風適法フロントライン

 徒歩20分~30分程度で繁華街があるので軽い運動がてらに飲み屋を単身ソロの時もあれば友人を誘って夜の街に繰り出した。何しろ病人の上、無職は暇なのです。お酒がないとやってられないってやんでーバーロー合点承知之助!

 私は性風俗には行かない。いわゆる性サービスを受けるようなお店は好みでもないし、性に合っていない。もっぱらの戦場フロントライン(最前線)はガールズバーである。空中給油でキャバクラで空爆を噛ます二次攻撃が私の戦い方。

『何で居酒屋とかで良くね?』と思う読者もいるかもしれませんが、私は人と話すのが好きなのである。だからガールズバーとキャバクラ通いは10年以上続く平時の日課。(むしろ、こっちが病気なのかも。。笑)
 病状のまま酒場へ行くとお得がいっぱいある。何しろ、嬢達のウケがいい。病気ネタは同情を買うからじゃない、負傷した帰還兵の如く病気ネタは鉄板でウケル。銃弾の傷跡のように手術痕を見せ、歩行補助具やリハビリの器具の話題、様々な苦痛は名誉の勲章として褒め称えられ酒の席は盛り上がるのです。しかもアレンジもし易い。

参考引用)如何わしい事もなく単純にお酒をの飲むカウンターがあるだけでくっちゃべるのがガールズバーというお店。
隣に座るとか、お触りとかしたらつまみ出されるで! 

ガールズバーとは
基本的なガールズバーは、女性中心のバーテンダーで構成された店舗で一般的なバーとは代わりありません。

※隣に座るとかしたら原則アウト!
 特定の客とバーテンダーがカウンター越しで長時間談笑がメイン。
 スナックは風俗営業とされており、深夜坂類提供飲食店ではありませんか ら0時以降の営業が認められていないのです。

キャバクラとは
接待をするには風俗営業法の許可が必要な飲食店で、個室を設けてはいけない等、明るさの基準など届け出書類、法律の基準も多い。
例えば、キャバクラのように特定の客の近くに座って話し相手をしたり、酒などの飲食類を提供したりすると接待に該当します。

※多くの居酒屋では、客の注文に応じて酒類を提供したり、社交辞令の挨拶や若干の世間話をしたりする程度であれば、接待に該当しないので、風営法には触れません。

参考までに。正式名称>風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律
この試験に合格しないとゲーム会社で仕事ができない多分。(他所は知りませんが。)


ご贔屓の嬢にはこんな感じです。

 医者とのやりとりを。。。
『こちらブラボーワン、痛みが凄い応援どうぞー』
『こちらチャーリー鎮静剤注射を投下するドウゾー!』

嬢:『ウケル~、もう一杯頂いてもいい?♡』
スナフキン(私):『Bー地区へどうぞー』
嬢:『おかわり入りま~す~』
ALL 笑い。

こんな感じで病気ネタは本当に面白おかしく会話が弾む弾む
たまに地雷も踏む時もしばしば。

酒を飲みながら彼女たちの笑顔は私に元気をくれる。
私は異性と子供達の笑顔だけ見れれば幸せを感じる単細胞なのです。
病気療養中は酒場へGO! まさに夜は天国であーーる!
病気の嫌思い出もお酒と共に排出されていくのです。

ほな、次のお店いきまっせ!
こんな流れで週末を過ごしてリハビリは形骸化していった。

買い物で気晴らし

 出歩けるようになると酒場だけでなく、ストレス解消で買い物にもいく。
何しろ病気療養期間は生活の節制するしかなく、何ヶ月もベッドと家の中でまともに動く事もできない反動は凄かった。無職なので暇だけでなく医療費もすごかったので無駄な買い物をしない節制生活にも関わらず消費行動が抑えきれず激しくなる。ストレスが溜まってる爆買いするのは何故でしょうか。消費社会で生きてる性なのかもしれません。

DIYはおっさんの嗜み

 世のオッサンが大好きなホリデーライフの嗜みは日曜大工DIYである。私もそれに漏れず無駄な買い物が好きだ。マグナ・カルタ憲章にオッサンの定義があるのなら絶対記載されててもおかしくない。
 そんな私は自宅軟禁状態だったので自宅内で身体を動かせるようになったら、全ての電球をLED化したり、必要の無い組み立て家具を作って自己満足に浸る日が続いた。

 私の暇つぶしゴルデンコースは『IKEA』→『ニトリ』→『カインズ』の三所攻め。この黄金DIYルートはほとんどの中年男性はバイアグラ&シリアスいらずと信じてる。

 世間との隔離されていた分、余計にDIYにかこつけた買い物行為そのものがストレス解消になっていた。何よりも”街”を楽しみたいのです。子供たちを同伴せずに中年おっさんが単身昼間からショッピングモールや巨大ターミナルのショップにまで出向いた。

マグナ・カルタまたは大憲章(だいけんしょう)とは、
イギリス(連合王国)の不成典憲法を構成する法律の一つであり、イングランド王国においてジョン王の時代に制定された憲章である。

イングランド国王の権限を制限したことで憲法史の草分けとなった。また世界に先駆け敵性資産の保護を成文化した[1]。成立から800年が経過した21世紀の現在でもイギリスの憲法の最も基本的な部分

WIKIより

イオンレイクタウンのエスカレーター

私のお気に入りのショッピングモール東京北部と埼玉県南部からも行きやすい越谷にあるイオンレイクタウン。車を飛ばせば3、40分でつく。幸い投薬治療中は車運転が厳禁されていたので電車で行っても50分程度でつく。ここが素晴らしいのは駅と連結している事だ。TDLのように駅を降りればそこはお買い物おパラダイス。イオンモールの旗艦店の一つで3棟を合算して一つの商業施設とするイオンレイクタウンで店舗面積が国内1位の巨大モール。

腰痛はある買い物中に突然に

バカでかい巨大なショッピングモールは私の傷ついた心、無職の無念さ、失った身体の一部、リハビリの辛さなどこのショッピングモールで一気に吹き飛んだ。それほど自分の身体が自由にならない期間で私の心は蝕んでいたのかと。。とはいえ、リハビリ療養中の中年オヤジがうろついてるのは絵面に良くないかもしれない。それでも私はオシャレな小綺麗な格好で外出できる事が何よりも嬉しかった。

 おっさんがウィンドウショッピングを夜まで楽しみ帰路に向かってる途中で事件は起こった。モール内に設置してる水平エスカレータを乗降し、手前の鉄板が溝に吸い込まれていった矢先、最後の終着地点で足を一歩踏み込んだ時に下半身に荷重が掛かった。

『ズッキーっっ!!!!』

腰が悲鳴を上げた。休憩インターバルの時間が短かかったのかもしれない、遅くまで活動限界を超えたタイミングで体重が腰を支えられず軸足から脳天まで痛みが貫いた。

その場から20分ほど身動きがとれない状態。周囲の人が ZAWA ZAWA
とよどめきだった。暫くして誰かが救護の医務担当者をつれてきてくれた。大きなショッピングモールなので医療設備や医院が常設されて幸いした。数時間休憩して痛みは大分引いた。ゆっくりではあったが歩行できる状態になるまで大事を取り、牛歩のようにヨロヨロした歩行とタクシーで自宅に2時間ぐらいかけてたどり着いた。

あの平面エスカレータの最後の微妙な段差! 

あの名作映画『フェリスはある朝突然に』の冒頭を想起させた。学校をサボったフェリスは時間までに無事に家に戻れるのでしょうか?で始まり、最後の締めで心を動かす。。。みたいにならなかった。
 映画の主人公のようにずる休みして遊ぶ楽しさと特別感があったことを思い出しながら出歩いて遊びにいった事を悔いた。何でも上手くいってしまうフェリスのようにはなれないけれど、短い人生を思いきり楽しまなくちゃと思わせてくれる作品があったはずなのに、私はこのザマだ。

映画の主人ばりと似たような身勝手な行動でもあり、医者・理学士の留意事項を破りリハビリ期間中の身であるにも関わらず健常者のように振る舞い、酒を飲み、定められた時間以上の活動をした罰をうけたのだ。

何でも調子良く行くことないのが人生という教訓を改めて実感した。

『フェリスはある朝突然に』とは
青春ヒューマン映画の名作。こころの片隅に、いつでもこの映画があって、人生の事あるごとに思い出したりもう一度見たくなる作品。

「人生は短い。楽しまなきゃウソだよ。」という語りかけで終わるラストは数々の映画でオマージュされる。誰しもが、フェリスのような生き方がしたい、こんな人になりたいと少なからず思わせる表現は最高の作品一つ。

映画引用:フェリスはある朝突然に/1986年アメリカ/Paramount Pictures Corporation

リハビリは振り出しに戻る

翌日、私は以前と似た痛みに襲われて、介護を要する形で再び病院に赴いた。先生はすぐにわかったようだ。レントゲン写真と診断をうけて、理学療法士と先生と4者で説明を受けた。

弱った足腰は骨盤で体重が支えられない状態で、まだ完治していないので無理をしてはイケナイ身体だった。要するにまた自分で自分の身体を壊したのだ。骨折に至らないが腰痛は直ぐに治らないのでこの繰り返しで様子も見て段階を踏んでまた日常生活ができるようにリハビリを再開する運びとなった。リハビリを最初のステージからやり直しになるのだ。

画像引用元:藤子・F・不二雄大全集 「ドラえもん12」 セリフは一部改変

主治医はこうも付け加えた。
順調だよ、よくあることだ、気にせずまたリハビリすればいいだけです、
自分の身体の限界を都度更新していく事で身体は再生するのです。』

気休めなのか分からないが、落ち込んだ私には救われた。
でも、今までのリハビリの時間が巻き戻ったと思うと悔しさと自分の愚かさが際立った。

まさか、鬱病?

明後日から初期のリハビリが始まる。回復経過が順調に行き過ぎて油断しすぎた。病気や怪我の回復は慎重に進めるべきだった。お酒を飲みに行ったり
長時間の腰に負担をかける歩行など出来ないのだ。歩行補助具からリハビリのかいあって何とか健常者に近い状態に持ってきたばかりだという自覚が足りなかった。直ぐに社会復帰と日常生活に戻れるのかと勘違いしてしまったのです。

 オモイが強いほど落ち込みが深い。子供に期待しすぎた親よりももっとたちが悪い。自業自得だから自責の念が重く伸し掛かったまま再びリハビリ期間に突入した。

私はリハビリセンター通いと歩行する度にあの痛みが出る状態に戻り、歩くたびに腰からの悲鳴が出る。痛みを堪えても痛いものは痛い!
次第に私の心塞ぎがちになっていった。治りかけの振り出しに戻る事で一層気分が落ち込んでいった。

散々、繁華街で酒を飲み、突然に爆買いに走った状態が”躁”であるとするならばはっちゃけた(躁)とセットはに決まってると決めつけ躁鬱病になっているのではないかと思い込んだ。

私のなりの概念図です。自責ほど心が荒むものです。

振り出しのリハビリは集中できず、社会復帰を焦る思いなど苛立ちや投薬治療も辞める勢いで心が荒んでいった。そんな状態にあったので日常生活を取り戻したいオモイを主治医に相談した。先生は精神科医じゃないので専門的な治療はできないので精神科心療内科を一度いってみてはと助言を頂いた。

初めての診療内科を訪れる。

数日後に初めて心療内科に訪れた。外科や大きな病院しか訪問した事がなかったのであの雰囲気に圧倒された。一番驚いたのがその待機待ち、順番待ちの患者が沢山いる事だ。こんなに”心に傷を負った人がいる事”、多くの患者の目に生気が感じられない事。明らかに病んでるってわかる状態だ。私も同じ目をしているのだろうか?診察待ちの時間を利用してトイレの鏡で自分の瞳を見た。

まだ、目に生気があった。何より歩行し健常者と同じ以前と同じ日常を取り戻すだけに生きてる。当たり前だ。

 大分前だが私は3年ほど人事業務の任に着いた時期があった。『鬱』の社員対応などで知識と業務上の対応は一応の知識と知見が生きた形になったので理解はしているつもりだったが、診療所にいる人数は想像を超えていた。

それだけ、コロナ禍で世界は一変したのだと実感もできた。

コロナ禍の経済的な困窮者、因果関係は明らかではないかコロナ禍で社会からの疎外感がより一層広がったとも言われてる。心の病気や自殺者が増えたのも納得できた。待合室で待ってると私が場違いな感じがして堪らなかった。みんな”頑張っただね”と心で呟いた。そして、そっと視線をそらす。。これが私の疚しい下賤な人間だとも初めて自覚した日でもあった。

初のカウンセリング


精神科医のお医者さまに事情を説明した。急病になった事、身体の欠損、失業した事、リハビリ訓練をしてる事、今回の自責のミスを全て話しをした。

診療結果は。。
『お薬だしておきますね・・・・』

まじでAAのコレ。

初診で解決できるわけがないのはわかっていたけど。
あっさりと診療は終わった。

先生曰く。
自分が悪いと考えすぎじゃない?
物珍しいエスカレーターに乗りなれていないから再発したのでは?と。

スナフキン(私)>そうかも。

『不安』と『鬱』

私質問:
外科医や理学療法士のイイツケを守らず、お酒を飲む事は悪い事ではなくて?

精神科医の先生:
絶対禁酒って言われたの?薬を飲んだ時は車の運転してはいけないでは?
調子良くなれば飲むでしょ、リハビリばかりでストレス溜まってのじゃないかな?どうせ、禁止しても飲むでしょ?多分、性格じゃないかな。。

私:
『そうっすね~』納得。
  ラマダン時期じゃやるまいし、アルコール禁止なんて確かに記載はなか  った。控えるようにとはあった。

精神科医の先生:
『不安』と『鬱』は似ている概念だけど、混乱しやすいですよ~。もう少しカウンセリングして経過観察しないと鬱とは診断できないかなー。

精神科医の先生:
(※色々省略)まず、外科(腰および歩行訓練、姿勢矯正)与える影響は別なんですよ。大怪我してるからリハビリ中の事、現在と未来の不安の原因を特定していきましょう。

このような感じで初診は終わった。
躁鬱病でも鬱でもない、まずは不安は何かを特定していきますかって流れ。

流石、精神科医のお医者さまだ。
不安だ、私には歩けない事、日常生活にいつ戻れるのかその不安でいっぱいになっていたのだ。それがわかっただけでリハビリと落ち込む日々から解放された。

そして、無職のおっさんは月日を浪費していく形になった。

結びの教訓

焦るな、驕るな、調子に乗るな

リハビリ期間中は回復傾向であっても焦らず、驕らず(おごらず)、
調子にのるなって事を半世紀の人生に来てやっと学んだ。

私の性分は先に紹介した映画『フェリスはある朝突然に』のようにいかなる時もこれが座右の銘に近い存在として、心に刻まれてるのです。

「人生は短い。楽しまなきゃウソだよ。」


飲む、買う、打つ 何が悪いのか。病気のときこそ娯楽が必要なのだ。節制からの反動から出たサビとはいえ、一時の幸せを感じ、生きてる実感が戻った。それだけでも価値があったアクシデントでした。

でもさ、
何ですのん、平面エスカレーターの最終地点のあれ。
絶対膝ガックンするやんけ。


■次回予告■
ついに地獄のエースが登場。ここからが本番、地獄道中。
思い当たる節を振り返りつつ、ノンフィクション実録執筆。
気が向いたら記述します。


■お詫び■
心の病気を患ってる方々に関して
本記事内容にて一部不適切な表現が含まれております。
ノンフィクションですので、私の素直な身持ちのみ嘘偽り無く記載させて頂きました。一部、心無い表現がありますがお気になさらないで下さい。自分にウソをついてまで記載はしないように備忘録として纏めてるだけです。

※誤字脱字は時間ある時ポチポチ修正します。






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