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学校に行かないという選択。「アンモナイトと生きる。~50年の歩みとこれから~」

今日は、幼稚園をサボり休み、家族で博物館を訪れた。
今週末までの企画展があり、古生代生物好きの二男から観に行きたいと希望があったのだ。

末娘、何に驚いているのだ?!笑

三笠市にある三笠市立博物館・通称「アンモナイト博物館」も二男が大好きな博物館である。今まで何度も足を運んでおり、係員の方に2年ぶりにお会いした時にも「久しぶりね!」と声を掛けていただいた。

本当に古生代生物や恐竜が好きなのだなぁ、と彼を見ていると思う。

三笠のアンモナイト博物館でも、何やらメモをとっていた二男。
何をメモしているのか聞いても、サッとメモを隠してしまい教えてもらえなかった。

しかし!

今回、またしても、熱心にメモをとる二男を目撃。

小さなメモ帳にメモる二男。

そ~っと近くに寄ってみると・・・・
アンモナイトの長〜い名前をメモっていた。

「後期白亜紀カンパニアン・約8360年~7210年前」

「メタプラセンチセラス・サブティリストリアタム」


長っ。

カタカナが苦手な私は永遠に覚えられないであろう。

「長いねぇ・・・」と言うと、嬉しそうに、「うん!他にも長い名前たくさんあるんだよ!」と、自分で作ってきた小さなメモ帳に、アンモナイトの形と名前と年代を書き込んでいた。

二男が、あっちのアンモナイト、こっちのアンモナイト、名前をメモすること30分以上。

展示観覧に飽きた末娘と夫と入口のカフェコーナーでお茶会をしながら待つことにする。

その間、長男は、クローズアップ展示の「歩く宝石・北海道のオサムシ」をもう一度ゆっくり観てくる、と、別の展示室に向かった。

博物館の外でアゲハチョウを捕まえ撮影する長男。
すぐに、リリースする。


ホントにそれぞれ。マイペースな全員B型家族である。

アンモナイトの企画展は、
「第一章・北海道とアンモナイト 北海道の地質とアンモナイトの秘密が明らかに!」「第二章・私の自慢・思い出のアンモナイトたち 」「第三章・アンモナイトと関わる人々・北海道化石会員や博物館職員の思い出・出会いを紹介!」と、三部構成となっていた。

私が興味深いと思ったのは、第二章の「私の自慢・思い出のアンモナイトたち」である。

化石会の会員の方々が、初めて採取したアンモナイトや化石が展示され、その採取した際の思い出も語られていた。

大きな展示ケースいっぱいに展示されたアンモナイトたち。
愛犬と採取したアンモナイト。初めて化石を発掘したときの喜び。
会員の皆さんの化石との思い出が、展示された化石たちと共に語られていた。

その中でも、私が気になった展示ケースがあった。

私が気になった会員の方の展示。

展示には、この様なキャプションがついていた。

「私は、化石を探しはじめて40年ほどになります。私が若い頃は、日曜日だけが休みだったのですが、仕事を終えた土曜日の夜に出かけ、日曜の暗いうちから一日中化石を探していました。せっかく探しに行っても、化石を見つけられない時もありました。その分、化石を見つけると嬉しくて、運ぶには辛いくらい重い化石も、頑張って運んでいました。家には、この何倍も化石が保管されています。」

北海道化石会・会員の方の展示「思い出のアンモナイトたち」より。


このキャプションを読みながら、「・・・奥さんに嫌がられなったんだろうか。〈また化石?!化石、化石って、ただの石でしょ???!〉とか言われて、休日の度に採掘に出かけていて、呆れられても40年も続けて、最後は奥さんも、〈もう、言っても無駄だしね・・・〉と、諦めてくれたのかなぁ・・・喧嘩したら、化石の一個か二個、減ってるかもなぁ。」と、勝手に他所の家庭の事情を想像してしまった。

全く以て、余計なお世話である。スミマセン。

そして、私を一番驚かせたのは、「化石会の会員の活動として、秋に皆で採掘した化石を持ち寄り、一番いい化石を化石会の年賀状に選出する。」ということだ。

年賀状に子どもとか孫の写真を載せる感覚だな、これは。
〈もう、化石が好きで仕方ないんだ!!!!〉が溢れている。
このような年賀状を受け取ってみたい気がする。

40年、50年と好きなもの、好きなことと共にあゆむ人生。

アンモナイトと生きる、と言えることは凄いことだと思う。
そこまで好きだと思えることがあるのは、面白き豊かな人生だ。

私は、これからどんな人生をあゆむのだろう。

あまり先のことを考えられない性分なのだが、今、思いつくのは、
美味しいものを、好きな人たちと、「美味しいね」と食べて、
たくさん笑って、大変なことも、大変過ぎて笑っちゃうね、と言いながら、
ゆるゆる歩んでいくことだろうか。

そして、自分にも自分以外の人にも、誠実である人生を歩んで行きたい。

博物館の入口のカフェスペースでお茶をしていると、急に末娘が席を立った。あれ?と思うと、私の視界の端に、博物館の入口の検温システムの前で末娘が踊っている姿が映った。

あの、そこはダンススペースではないのですが・・・。

あなたの人生も面白さで溢れていくのだろうな。

画像でなく、動画で撮影してしまったのでスクリーンショット。
画面に自分の動きが時差ありで映るのが面白いらしい。


アンモナイトよりお茶するのが好きな女子。











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