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日々のこと

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愛さないからずるいんだ

愛さないからずるいんだ

何かを愛するという行為は、実は誰かから愛されるよりも難しい。
人は人に愛されたくて悩むし、苦しむし、躍起になったりするけれど、その前に自分は誰かをきちんと愛せているのだろうか?という点を忘れがちだ。
傷つくのを恐れて誰にも愛を与えられずにいるのに欲しがるなんて、なんて虫のいい話なんだろうか。

「愛さないからずるいんだ」

今週はこの言葉を何度も何度も頭の奥で反芻しては、本当にその通りだなと噛み締

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親子間の「無償の愛」

親子間の「無償の愛」

親子間の無償の愛とは、親が自分を犠牲にしてまで子に施すことなのだろうか。その犠牲こそ子のためであることを喜べることなのだろうか。

人に読んでもらうためのnoteなのに最近自分の話ばかりしてしまって申し訳ないと思っているけれど、どうしても記しておきたい記憶があった。

私は昔から、家族が大大大好き!というタイプではない。
私の友達には、家族のことが大好きでSNSや私との会話にもよく家族の話が出てき

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「本当の自分」なんていらないって言える

「本当の自分」なんていらないって言える

ガツンと重い病気になった訳ではないけど、毎日毎日微熱が続くような苦しさがずっとあった。
つい最近まで、俗に言う「自己承認欲求」と言うものが本当に高かった。

私は「いじられキャラ」だった。
転勤を繰り返した幼少期から思春期、転校先で最も早く溶け込める方法が「笑われる存在になること」であると気づいてから、私は率先してその役を買って出ていたように思う。
しかし高校を卒業して常に教室という一個の箱に閉じ

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愚痴の愚痴

愚痴の愚痴

大人になって気づいたことがある。

人間、その会話の7割…いや8割が愚痴であるということだ。

小学生の時、「友達の悪口を言ってはいけません」と教え込まれたのが本当にバカに思えてくるほど大人達は愚痴を言う。そこに年齢も性別も関係ない。

私も、言う。
このnoteだって愚痴の部類に入ると思う。それなのに、最近、愚痴を言うことも聞くことにも甚だ疲れてしまった。

最近気づいたことがある。

私は愚痴

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自分が嫌いだという人

自分が嫌いだという人

よく自分の事が嫌いだという人がいるけれど、違うと思う。

自分探しの旅に出る、なんてこの世で1番理解できない言葉である。私にとって自分というものは旅に出たところで新しく見えてくるものでは無くきづいたらそこに"ある"ものだ。

自分とは、わたしとって、例えたら川の水中に転がる石に似ている。
ただ静かにそこにあって、流れてくる水に削られおのおの形を変えていくけれど、私にとって自分というものはまさにその

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愛はコンビニでも買えるけれど

愛はコンビニでも買えるけれど

愛はコンビニでも買えるのだと、スピッツが言っている。
そう、愛はどこにもないように見えて、どこにでもある。

よく晴れた秋の日のことだった。
その日私は図書館で本を読んでいたのだけれど、こんなに晴れてるのになんだか屋内にいるのはもったいないな、という気持ちが起き、外へ繰り出すことにした。(晴れの日は人を外へ連れて行く力があるのだからすごい)

最初は人気(ひとけ)のない公園を探していたのだが、ふと

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謙虚と謙遜

美容院で何気なく適当に選んだ雑誌を開くと、ちょうどあるアナウンサーのエッセイ連載のページだった。そのアナウンサーは大体こんなことを言っていた。

「最近海外の映画を見たんですけど、主人公が責任の大きい仕事をクリアした時に"これだけ頑張ったんだから当たり前よ"みたいなことを言ってたんです。凄くかっこいいなと思って。ポーズだけの謙遜をするくらいなら私もこんな風に言える人になりたいと思いました」

ポー

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