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菊池 夏野
2022年7月31日 13:05
あるところに物や人を捨てられなくて困っている男がいました。物を捨てられない彼の家はゴミ屋敷のようになっていました。暇を持て余す女の人たちはそんな捨てられない男の世話をすることで、暇を潰すことができたのでせっせと男のお世話をしました。男が捨てられないゴミを整理し、身の回りの世話をするという生きがいを見つけた女たちは、どんどん活き活きとしていきました。男は女たちがなんでもやってくれ
2022年7月27日 17:49
とある小さな村に踊りの大好きな少年がいました。少年は踊りが大好きだったので、毎日のように踊り続け、どんどん上手くなっていきました。彼の踊りは観る者を魅了し、村の人気者になっていきました。その噂を聞きつけた、大きな国の王様がやってきて、こんな小さな村ではなくて大きなわたしの国で踊らないか?と少年を誘いました。少年とその両親は大喜びで引き受けましたが、大きな国で生活するにはお金がたくさ
2022年7月26日 23:42
あるところに、幼なじみの夫婦がいました。小さいころからずっと一緒だったので、夫婦になることも自然なことでした。二人は海水浴が好きでした。夫は沖まですいすいとなんの苦労もなく泳ぐことが出来ましたが、妻は沖まですいすいとは泳げませんでした。その代わり、浅瀬でぷかぷか浮かんでいるのが好きでした。でも二人はいつも一緒だったので、夫が沖まで泳ぐならと妻も必死で夫についていきました。夫
2022年7月12日 22:27
あるところに心優しい少年がいました。少年はとても優しかったので、捨てられているものをほっておくことが出来ず、家に持ち帰っては、おとうさんとおかあさんに怒られてしまうのでした。かたっぽだけの小さな靴や、ぬいぐるみ、漫画の本に、壊れかけの傘、「どうか捨てないで」という声が聞こえるようで見つける度に拾っては、自分の宝箱にこっそりしまっておくのでした。ある時、少年は薄汚れて弱りかけた子猫が
2022年7月11日 20:47
昔々、あるところにとても美しい少女がいました。その美しさのうわさは村の外まで広がって、あちこちから男たちが一目彼女を見ようと集まってくるほどでした。しかし少女は決して家から出ようとしませんでした。男たちは、実際には一度も見たこともない少女を巡って争い始めました。するとある男がやってきてこう叫びました。この家に住んでいる少女は淫売だ!何人もの男をとっかえひっかえ寝ているのだ!騙され